結月です。
ジェネオケの次回公演の企画を進めちゃいるが、公演の土台となることのいくつかが返事待ちなため、まだやることがない。商品が決まらないと動けないのである。
というわけで、時間的余裕が比較的あるわたしは今日、エアロバイクを30分を3セット。そしてYouTubeでフランスの動画をかなり見る。
フランスの街並みを見て、
「ああ、フランス行きたい」
と、フランスに行きたくてしょーがない。
行こうと思えば今月にも行ける。でも、猫もいるし、6歳児もいる。6歳児はパリに連れて行けばいいだけであるが、まだパリに行ったところで記憶には残らないだろうし、そもそも小さな子を連れているとわたしが全然楽しめない。フランスには一人で行きたいのだ。
とはいえ、今行ったところで何か成果があるわけもなく、
「やっぱフランスはいいなぁ」
と思うだけで、そのためだけに金をかけるのも馬鹿らしい。
でもやっぱりフランスに行きたい。
行きたいけどなかなか行けない状態であるからこそ、余計に行きたいと思うのだろう。猫もいなくて、子供のいなくて、行くことに何の障害もない状態ならそこまで行きたいとは思わないに違いない。得られないから得たいと思うものである。
とはいえ、いろんなことに目処が立ったときはフランスに数ヶ月は滞在したいものだ。リヨンに1ヶ月、そしてパリに2ヶ月。
YouTubeでフランスのサンドウィッチ屋を見て、そこの並べられたサンドウィッチが懐かしくてたまらない。それだけでなく、フランスの食生活が自分に合いすぎている。フランスにいたなら、減量のためのほうれん草オンリーの生活はできそうにない。ワインだってガバガバ飲む。フランスにはわたしが好きなものがありすぎて、きっとフランスにいたらすぐに健康を損ねて病気になって死ぬ。
そんなわたしは栃木にいて、今日は行きつけの病院で年に2回の恒例採血。そして心臓も診てもらう。さらに再来週は人間ドック。日々、ほうれん草のおひたしを食べ、エアロバイクに乗り、お酒も飲まないという健康志向。それができるのも栃木がつまらないからに他ならず、誘惑がないからである。
しかし、東京でもそんな誘惑はほとんど消化してしまったので、きっと健康志向で生きられる。でもフランスだと健康を考えず、ハムやチーズがたっぷりと入ったサンドウィッチを頬張りながら赤ワインを飲んで、週に一度はローストチキンを食べ、これまた赤ワインをガバガバである。
ところで栃木にいるとつまらないからコンサートでもやろうという気になるのかもしれない。そうでもしないと自分の人生が田舎で埋もれる。となれば、東京にいるより意外とこっちのほうが活動的になるとも考えられる。
まあ、それもどーでもいいか。
2016年にサントリーホールでのコンサートを大成功させたあとの2016年中頃以降のわたしは空っぽだった。やることがなくて、取得したばかりの運転免許でクルマばかり乗っていた。
2017年あたりは何もやることがなく、やりたいこともなく、でも船橋市からコンサートを依頼されたのは幸運だったが、それ以外は空っぽの日々でメンタルとしては辛かった。そして望んだ形でなく栃木に来ることになり、2021年までは田舎でどう生きればいいかわからないだけでなく、東京で培ったものが田舎ではまるで求められないことに絶望していた。ただ、育児があったのでむしろ救われた。
そんなことを振り返り、
「ああ、人間ってどうなるかわからないものだなぁ」
と実感する。
まさか昨年、世界的ヴァイオリニストの神尾真由子と、そして世界的マエストロの大植英次と音楽ができるとは。
さて、次回のジェネオケ公演の諸々が決まってくると一気に忙しくなる。フランスどころではない。でも今年は忙しくてもエアロバイクにはきっちりと乗り、フランス語を耳にする時間は持つようにする。どうやら時間の使い方を整理整頓して過ごしたほうが要領もいいから。
そう思うほど、ノンアルコール、ほうれん草生活、エアロバイクにフランス語が快適すぎてしまって。
当たり前だけど、お酒を飲まずに食事も制限して毎日運動していると頭はよく動くものだね。
多分、今までのアタシ、自分の脳味噌の半分以下しか使ってなかったよ。