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2023年は、お星様元年。

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結月でございます。

あけおめっ!って、いつの間にか年を越していたことに気づいたわたしは、ちょうど年が変わる頃、天体望遠鏡でお月様を見ていたのである。

わたしにとって2022年は何といってもジェネオケ誕生の年だけれど、まだその会計業務も終わってないし、公演後3週間も経っていないため、2022年を総括するような気分になれないまま年を越した。

これからのジェネオケをどういう風にやっていくか、それは集客面でしっかり考えなければならず、とにかく残った事務処理を早く終わらせてそのことをよく考えたい。

とは言え、神尾真由子さん、そして大植英次さんと一緒にやれて、あれだけの演奏ができたのだから実績面でも旗揚げでいきなり大きなものができたと思うし、説得力を得たかなとは思う。

さて、そんな年末、まもなく6歳になる愛娘を連れて池袋へ。

「ビ〜ック、ビック、ビック、ビックカ〜メラ!」

に行くためで、愛車のメルセデス2.5リッターV6エンジンを走らせた。大晦日前日とだけあって混み合っていたが、夕方に到着したため、西口駐車場には入ることができた。

しかし、こういう都心の駐車場はキツキツに作られているから、隣がミニバン、隣がレクサスの間に入れたら、

「ドアを開けられなくて出れないんだけど…」

という有様で、仕方がないから地下3階まで下りて、空いているところに入れた。

田舎の栃木にいると駐車場がとても広くて、どんな下手くそな奴だって入れられる余裕があるが、都心の駐車場のキツキツぶりは異常であり、ドアパンチされないかと気になって仕方がない。

そもそもあんなに窮屈に作っても増やせるのは数台くらいなんじゃないかと思うけれど、地価が高いとケチになるに違いなく、1台でも多く入れられる構造になるのだろう。

ところで池袋へ行ったのは天体望遠鏡を買うためである。

実は宇宙が大好きなわたしは天体望遠鏡がほしくて、年末年始の1週間を5歳児と過ごすネタとして天体観測を選んだのである。

天体望遠鏡があれば夜の奥日光に出かけ、戦場ヶ原から満天の星空を楽しむことができる。

それに天体観測は今年から小学生になる愛娘の理科の勉強にもなるし、こういうことを遊びでやっていると好奇心が持てて理科の成績は良くなるのではないか。

と言っても、お星様を見たいのはわたしなのである。

でもね、親が好奇心がないと好奇心のある子は育たないよ。これははっきり言える。だから子供の好奇心は親次第。そして、好奇心が学力を向上させるから、子供の学力は親の好奇心次第。

わたしの宇宙好きは小学2年生に遡る。小学校の図書館で宇宙の図鑑を見たらすっかりハマってしまって、星雲のニュージェネラルカタログまで憶えていた。例えば、かに星雲はNGC1952。オリオン大星雲はNGC1976。

というわけで当時、サンタにお願いしたのは天体望遠鏡で、枕元に長い段ボールが置かれているのを見たときは、人生のベスト5に入る嬉しい出来事であった。

天体望遠鏡を持つのはそのとき以来であり、池袋のビックカメラまで訪れたのである。

実は栃木県内であちこち電話してみたが、天体望遠鏡はほとんど扱っておらず、置いていてもひとつあるかないかというお粗末ぶり。だから田舎は嫌なんだよね、と悪態をつく。

池袋のビックに電話したら15台はありますよ、ということでわざわざ愛車を飛ばしたのである。

いろいろ説明を受けて、アメリカのメーカーCELESTRONの屈折式にした。初心者にも使いやすく、それでいて木星だって見える。

わたしは木星が好きだから木星を肉眼で見ることがマスト。

木星といえば、何と言ってもスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」で、わたしもディスカバリー号で木星探査に行ってみたい。木星を目の前で見られたらどんなに感動するだろうか。

しかし、それは距離的に人間は行けないのが現実であるから、NASAの木星探査機ジュノーの写真を楽しむことにする。

ところで池袋西口に着いてから晩ご飯を食べようということで愛娘のリクエストは、

「ピザ!」

であった。

言うと思った。でもピザ好きはわたしのせいで、わたしがピザが好きだから愛娘もピザ好き。

ピザのいいところはいろんな具が一度に味わえるところで、さらに素手ですぐに食べられ食べやすい。

食に関してはどんなにどんなに味が良くても食べにくいのはパスというわたし。であるからして、蟹や海老は味は嫌い出ないが食べたいと思わない。手が汚れてドロドロになるのは発狂しそうになる。

ところがピザは素手で食べるのに端の生地を持てばまるで手が汚れず素晴らしい。フィレンツェを訪れたときは、3食ピザを食べた。

というわけで、東京芸術劇場の裏にあるイタリアンに行った。年末ということで店内はいっぱい。外のテラスに。

店内の空き状況を訊く前に愛娘がテラスがいいと座ってしまい、店員に訊くと空いている席がないというからちょうどよかった。しかし、そばにルンペンストーブがあるから寒くはない。

パリでは寒い日もテラスで食べたものだった。パリを思い起こすも風景はまるで違う。目の前はコンクリートの芸術劇場であるから。

しかし、まともなイタリアンのピザとパスタは普通においしかった。そして、ビックのある東口まで歩くが、メトロポリタンホテルのそばを通り、懐かしさがパリ以上にこみ上げてくる。

池袋のこの一帯はわたしのどん底時代の思い出がありすぎる。あちらこちらに記憶がこびりついていて、まさかあの頃にはここを5歳の愛娘と手を繋いで歩くなんて想像すらしていなかった。当時は生活は荒んでいたし、性格は最悪で尖に尖って狂犬のようだったし、だから金はないし、仕事はブルーカラーで口の中はいつもショートピースの煙でいがらっぽかった。

やはり人間は辛いときのほうがよく覚えているもので、あの惨めさは忘れることができない。

それも自分があまりにいい加減に過ごしていたせいであり、今から思えばあんなんじゃ、どん底で当たり前と思う。

それゆえにわたしはものすごく出遅れた人間で、やっと今頃になって公演をやったりするようになり、大人になってきたかなという段階。

であるからして、人間的にクズ中のクズであったわたしが過ごした池袋西口を愛娘と歩いて、イタリアンの店で食事したことにはちょっとした感動があったわけである。そして、天体望遠鏡の大きな段ボール箱を抱えて、愛車のメルセデスに載せる。あんなどん底からよくここまで来れたものだ。

というわけで、大晦日の今日は愛娘のお気に入りである那須の「トレジャーストーンパーク」に行き、宝石をたくさん拾った。そして、池袋のイタリアンのパスタが美味しかったので、それを再現しようとベーコンとしめじでクリームソースパスタを作った。そこにほうれん草を入れてアレンジしたが、なかなかの出来だったとはいえ、プロには敵わない。また使っているチーズも違う。

と、天体望遠鏡を箱から出し、組み立てる。そしてバルコニーにはちょうど半月ほどのお月様が出ていた。月なら大きいからすぐに見られるだろうと使い方をまだマスターしていない望遠鏡をバルコニーに出すと、数分ほどで月にレンズを合わすことができた。

鮮明にクレータが見える。感動的である。愛娘を呼ぶ。喜んでいる。レンズを変えて倍率を上げる。さらにリアルである。

早く木星が見たい。でも季節的に無理かもしれない。しかし、オリオン大星雲も見たい。季節ごとに見える天体が変わるから天体観測は年中楽しめる。しかもここからだと奥日光にいつでも行ける。

これはハマりそうである。というより、元々好きであったから。天体望遠鏡のパンフレットをビックカメラでたくさんもらってきた。こういうのはスマホやPCでなく、紙のパンフレットで見るのがいい。

すると、極上の望遠鏡は作りもしっかりしていてそそられる。早速欲しいと思う。赤道儀が付いたもの、それも反射望遠鏡で欲しい。

また撮影もしたい。天の川銀河を撮ってみたいし、星雲は外せない。

すると、高機能のデジタルカメラが必要になりそうだ。ソニーのミラーレスがいいように思う。

天体望遠鏡があれば、肉眼で星雲や木星を見ることができる。これは感動的である。しかも好きな奥日光で見られるのだから、いつだって行きたくなる。

今の望遠鏡のシステムはわたしが小学2年生だった頃と比べ遥かに進歩し、すごい装置がある。購入した望遠鏡はスマホにアプリを入れて、それを望遠鏡と同期するとどんな天体もスマホ上に場所を示してくれる。

月レベルならすぐに合わせられるが、木星となるとその口径を合わせるのはかなり難しい。それが星雲となれば尚更なのである。それがスマホでカーナビのごとく示してくれるというのだからすごい時代である。

とはいえ、上級者モデルはスマホ機能が付いていないから、自力で探すことになる。しかし、この探す行為がまた醍醐味なのだろう。

ともかく、この入門者モデルの望遠鏡を使いこなせるようにする。それから赤道儀付きの反射式を考え、撮影もやる。

人間に関してはもう飽きてきたし、興味がなくなってきたところもあるが、宇宙は興味が尽きない。なぜなら、最先端の人智をもってしても宇宙は謎だらけなのだから。

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