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オーケストラも演奏者も動画配信はしないほうがいい理由

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結月でございます。

コロナで演奏会ができないやるせなさは理解できるけれど、だからといって演奏をYouTubeで無料配信しちゃうというのは最悪の愚行だってことにどうしてクラシック音楽関係者はわからないんだろう?

音楽というジャンルは配信すればするほど、ホールに訪れる客は少なくなるよ。マーケティング的には常識的だと思うけど。

「音楽を届けたい!」みたいなポエム的発想で、結果、チケットが売れなくなる。

音楽はその特性上、配信には向いていないコンテンツ。お金取って、ホールに拘束するから聴けてもらるものなんだよ。

だから、配信すればするほど音楽の価値がデフレを起こして安くなり、お金を払って生演奏なんか聴かなくなるようになる。

クラシック音楽は高級なコンテンツとして歴史を作ってきたから、それをネットで無料コンテンツにしちゃうとおしまいだよ。

あくまでネットは宣伝媒体として使うべきで、中身を見せるものじゃない。

それなのに音楽関係者は「インターネットとは何か?」という本質を知らないまま、ただ時流に乗って、表面的な流行り事を模倣してしまう。

個人演奏家の自宅からの配信も頂けない。君たちはお客さんにとってお金を払ってでも見に行きたいスターであり、憧れなんだよ。それなのに部屋着着て、生活感ある姿を見せてどうするんだ?

お客さんにとってコンサートは最高のハレの日で、燕尾服着たフォーマルな演奏者たちの音楽を聴いたいから遠くからでも行くんだよ。なのに、動画で部屋着着て演奏する姿をなぜ見せるんだ? 親近感よりガッカリ感。憧れの人でなく、普通の人に思えてくる。そこにどうして金払おうと思う?

演奏者は音楽が好きなのはわかるけれど、お客さんの気持ち、それからその行為によって音楽が安っぽいものになることを考えなくちゃ。

部屋着姿を見て喜ぶのは一部のコアなファンだけ。全体としてはイメージダウン。

そして配信に慣れて、ホールに行かなくなる。

芸能人がまたにスッピンの姿を見せるのは事務所が戦略的にやっていて、チョイ見せで親近感を高め、フォーマルで稼げるようにする。スッピンを見せても、絶対にタレントの価値は落とさないようにしている。

なのにクラシック音楽界は、コンサートができない行き場のない気持ちで動画配信して、ただ単に自分たちの価値を落としている。

コンサートを開催したって、演奏者がマスクしながらソーシャルディスタンス、管楽器の前にはビニールシート、観客席は半分以下で、休憩なしで曲目カットだったら、YouTubeでフルオーケストラの過去の演奏を無料で聴いたほうがいいと思っちゃう。

演奏会再開直後はそれでも解除の喜びで来る客はいても、マスク演奏会をわざわざ金払って聴きに行く気待ちは持続しない。

それなのに何のノスタルジーか知らないけど、過去の演奏をYouTubeで配信なんて頭が悪すぎる。

音楽は映画やテレビドラマと本質的に違う。サブスプリクションでは閲覧者を得られないし、有料配信も相性が悪い。なぜなら、音楽は映画と違って物語がないからで、視聴時間を得られない。

ホールでさえ寝てる人が多いのに、なぜ動画配信で全部観る?

とにかく演奏者は音楽しかしてこなかった人たちばかりだし、オーケストラの運営陣も世代が古くて、まるでインターネットの本質をわかっていない。

明らかにネットの活用を間違えている。

オーケストラの存続を危うくさせるのはコロナだけではなく、ネットの間違った利用法かもしれない。

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