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コロナでポエム時代が終わる。

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結月です。

コロナって落ち着いたのか、落ち着いてないのかよくわからない。感染者数的には落ち着いているように思えても、ユニクロがマスクを販売したら行列ができて、あれだけ人との距離に神経質になっていた人たちは過密状態を気にしなかったりする。

きっとマスクに殺到する人はコロナに過敏であるはずで、なのにマスクで行列なのだから、物欲というのは物の順序を考えさせなくするらしい。

つまり、感染者数は少なくても、人々の心の中ではコロナウイルスは猛威を奮っているのだろう。

豊洲市場移転の時に「安全より安心」ということが言われた。それはコロナも同じで、科学的に安全でも、人々の安心に至らないから安心を得るために非科学的な行為ばかりがたくさん出てくる。

ということは、科学を理解しない層が「安心」を得られるようにするため、馬鹿みたいなこともやらなくてはならなくなる。

消毒液を噴射する装置が設置されたりするのもその典型。

安心のために非科学的で、安心のために身体に悪影響なことも進められる。

コロナは面倒なものだけれど、人間の愚かさというか、人間の水準というものを明るみにしたような気がする。

その愚かさにはいろいろあるけれど、わたしとしてはコロナを自分が住む地域に持ち込まないでほしいから「今は来ないでください」とそこに訪れることを拒否した現象がすごく人間的に哀しかった。

移動は控えたほうがいいという理屈はわかっても、そんな言い方しかできないのかと思った。

人間の罪にはいろんな種類はあれど、疑心暗鬼は罪深さではなかなかのものでないか。

あとはコロナによって経済がストップし、その対応を見ると、もう古い世代には今の時代をリードすることはできないとはっきりした。

例えば、「熟練」というものは必要でない時代。今はそうなのである。熟練なんて要らない。

必然的に熟練した人は年を重ねた人なわけで、熟練した技術はあまり必要でなく、価値があるものでなくなった。

技術はデジタルとしてどんどん加速し、数年前のものですら古くなる。

だから、今は熟練するよりも、アップデートするスピードが重要で、深くよりも「新しい」が大事なのである。

だから、熟練した経営者はコロナショックに耐えられないし、更新速度が速い企業こそが生き残れる。

そして、コロナでよかったことは、ポエム的な発想が駆逐されそうなこと。

ポエムはまるで実行力がなく、中二病的な理想であったりして、そういう聞こえのいい精神論はコロナで破壊される現実にはまるで歯が立たない。

それはコロナがなくてもそうなのだけれど、ポエムが駄目なことがはっきり認知されそうなことがよかった。

それゆえにポエム産業、つまり夢を見させる業種が大打撃。オリンピックはその最たるものだろうか。

だから、アフターコロナという時代は、ポエムの終焉とも言える。

「頑張れば、できる!」

なんて言われても、

「いや、これは無理でしょ」

と判断し、大事なのは頑張ることでなく、合理的に理性的に考え、行動することだと言われるようになる。

なので、これから根拠のないポエム的発言をする人はどんどん相手にされなくなる。

安倍政権が末期に差し掛かっているのも偶然でないのかもしれない。ポエム的に聞こえのいい言葉ばかりでは対応できない時代と合致して、ポエムな政権は支持を失い、退場していく。

「ポエムな言葉より金よこせ」

これが給付金の実態だった。

ところで間も無く都知事選があり、またこれからもいろんな選挙は続くのだろうけれど、左派という立場はますます力を弱めていくだろう。

なぜなら、左派的発想はポエムだから。

左派の主張はハート優先で、現実が伴わない。そのハートは理解できるけれど、実現性が欠落しているからやはりポエムでしかない。

ともかく、政治も含めてこれからポエムなものは通用しなくなるので、現実の根から出ていないものは淘汰され、目の前にある「現実」があらゆる出発点になるだろう。

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