結月です。
減量5ヶ月目のわたし。現在マイナス14kgゾーンを航行中。
BMIでようやく「普通体重」の数値になったとはいえ、それはなったばかりであるからすぐ側にはデブゾーンたる「肥満1度」があるのである。やっと北緯38度線を超えたくらいで脱北したといっても、まだ向こうからライフルで狙撃される距離にある。
しかし14kg近く痩せると半年前の写真を見るとギョッとする。こんなにデブってたのかと赤面する。きっと広末涼子はポエムな恋文が公開されて、わたしと同じ赤面をしているに違いない。
広末涼子はもう駄目かもしれない。カムバックが難しいかもしれない。わたしは広末が好きで、それは芝居がうまいから。滝田洋二郎監督の『秘密』を観て、
「すごいな」
って思った。アイドルだという認識がひっくり返って、すごい女優だなと思った。
なので、不倫で映画を干されるのは残念だし、もったいない。不倫くらいいいんじゃないかと思いつつ、スポンサーの気持ちもよくわかるし、これがフランスならいいけれど、日本なら仕方がない。日本で女優を続けたかったら不倫はしないほうがいい。
でも、そういうオンナだからこそ、いい芝居、というかあの雰囲気が出るのだとも言える。
とは言え、その不倫相手が美男ではなかったところにエロい恋文が暴露されてしまって、そのリアルな交わりシーンが容易に想像できてしまうところが困ったもので、美的なドラマでなく、アダルトビデオになってしまった。
こうなるとイメージがつきまとってしまって、映画できれいな役は演じにくい。観客がそのイメージで見てしまうから。
むしろ沢尻エリカのように薬物で干されるほうが復帰しやすい。もちろんガーシーによれば薬物でいわゆるキメセクをしていたのはわかっていれど、沢尻エリカの場合は最初からそういうキャラだし、既定路線だというイメージ。
ところが広末はベストマザーとしては不倫相手のルックスが美しくなく、失楽園にもならない。それに謝罪文もエロい恋文も日本語が稚拙でがっかりしてしまう。
やはり不倫をするなら斉藤由貴キャラがよく、あれなら男は迷わされるだろうなと納得がいくし、斉藤由貴本人だってむしろ不貞のほうがよく似合う。
と、復帰が難しそうと予測しつつも、世の中は循環していて、ちゃんとそれを忘れさせてくれるように次から次へとスキャンダルな話題が来るから大丈夫かもしれない。
だって、ついこの間までジャニーさんのことが騒がれていて、ジャニーズ事務所の存続すら危ないなんて言われていたのに、世間は一気に広末の不倫モードでジャニーさんのことは話題から消えてしまった。
その少し前は猿之助が心中し、そうかと思えばガーシーの逮捕で騒ぎ出し、そのずっと前は統一教会で盛り上がっていたし、順にいろいろ来るから騒がれてもしっかりと話題から消えていく。
でも亭主は気の毒だな、と思う。あんなポエムにエロい恋文を見たら辛い。いつだったか不倫相手の弁護士のところに乗り込んだ元ボクサーがその不倫男のイチモツをタチバサミでちょん切ってしまう事件があった。あれは実際にちょん切るかどうかを行動するかの差で、浮気をされた亭主には共通の思いであろう。
しかし、目には目を的な処罰としては極めてまともとも言える罰であり、原始的解釈をするなら真っ当とも言えそう。
と、他人の不倫のことはいいとして、自分の体を鏡で見たり、背中やお腹を触ってみるとまだまだ要らない贅肉があるとわかる。
デブではないが、まだデブ寄り。
腕も細くなって、先日は宇都宮のオメガの代理店でコンステレーションのベルトを1コマ外してもらった。14kg痩せるとそれくらい手首が細くなる。
でもまだデブ寄りである。
あと4kgないし5kgほど痩せればいいかと悠長な気持ちでいたが、あと7kgくらいいってもいいかもしれない。
ちょっとその辺りが未知数で、なぜならさらにマイナス7kgとなると高校生のときくらいの体重であるからである。
しかし、スリムになったほうがルックスとして美しいし、服を着てもシュッとするから見栄えがいい。
それにデブだと近寄られると暑苦しくて鬱陶しい。さらに不健康で不摂生な日常生活をひと目でわかるほど露呈しているからみっともない。
90年代だったか、アメリカで肥満だと就職試験で採用しないという話が出てきて、そのときはひどい話だと思ったが、今では賛成である。要するに自分の肉体管理もろくにできない奴は仕事もできないだろう、という判断。
つまりデブであるのは、食欲を律することができず、自分の欲望をコントロールできない証なのである。
それをストレスとか言い訳するのが人間であるが、わたしも栃木に来てから体重が増えたのは運動不足を解消する努力を怠っていたからでもある。食生活も悪く、酒はガバガバ飲んでいた。すなわち鯨飲馬食というやるである。
というわけで、太っているとみっともないし、自己管理ができていないことを世間に露呈してきたことを考えると、あと7kgほど痩せてもいいようにも思う。
ここまで来れば5kgも7kgも同じようなもので、減量苦なんてものはすでにない。
食べる量も少ないが空腹を感じることもない。今まで胃拡張で単に胃が膨れ上がっていただけで、人間はそんなに食べなくても十分に生きていけることがわかる。
それどころか体調がすこぶるよくなって、体も軽く、ダルさもなく、背中痛もない。
そりゃそうだ。今よりも13kgもの重さを抱えて生きていたのだから、楽になるに決まってる。というか、よくそんな重い状態で生きていたものだ。
そんなわけでまだ自分の体に不満であって、表面に残る贅肉を取っ払いたい。そして、肝臓の脂肪もなくして脂肪肝を脱する。
しかし脂肪肝は飲酒が原因だと思われがちだが、実は炭水化物の摂りすぎによることが多い。わたしの場合はそのダブルだったが、今は普通に食べても炭水化物は過剰摂取な時代である。
そもそも美味いものが多すぎる。
すき家の牛丼だって美味しいし、日本のピザのレベルは高いし、パン屋だって優秀である。美味い炭水化物にまみれていて、コンビニはその大家である。
であるからして、炭水化物を適量にするとなると、むしろストイックなくらいでないといけないわけで、誘惑が多すぎて精神が格闘しないと健康でいられない。
美味いものがたくさんある幸福に見えて、実は健康面では不幸になりやすいという時代。
昔、サッカーの日本代表の監督だったトルシエが確か日本のサッカーが弱いのはコンビニがあるからだと言っていた。日本はいつでも24時間、好きなものを食べられる環境が甘さを生むから駄目だという意味だったと思う。
マスコミはこの発言を「はぁ?」みたいな感じで捉えていたが、わたしはフランスのリヨンに行って、コンビニなるものがないことの不便さを痛感した。
当初はコンビニがある感覚が無意識にあったから、食料は冷蔵庫にほとんど入れていなかった。すると夜中に小腹が空いたら何も食べるものがない当たり前を知ったのである。
それがわかってから毎日しっかりとスーパーで食材を買うようになった。だからフランス人のトルシエがああ言ったことは実によく理解できる。
普通に過ごしていてもデブになるニッポン。
今のわたしは食べる快楽よりも体が軽くなって、自分が太っていない認識でいられる心地よさが優っている。だからもう無駄に食べようと思わない。無駄に飲もうとは思わない。
とりあえずあと5kgは落とす。8月には達成できるかな。