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星を見ずに寝てしまった。

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結月でございます。

毎日、宇都宮まで2往復しているので、都合、一日4時間クルマを運転しているわたし。地下鉄がない宇都宮は夕刻は渋滞が激しいため、1時間以上かかる時もある。空いていれば50分かからない。

その時間がもったいないので、運転しながらスマホでフランス語を聞いていたり、量子力学や超弦理論、ブラックホールや宇宙の起源、ビッグバン以前の話など科学の専門チャンネルを聞いている。

量子力学や超弦理論は以前、ハマりにハマって専門書をたくさん読んで大体のことは知っているが、何度聞いてもおもしろい。

科学分野は解明されたものは合理的に理解できるからいくら難しいものでもわかりやすい。ところが哲学となると科学的合理性だけでは理解できないものとなって「難解」となる。

なので、超弦理論はその理屈は理解しやすくても、ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』や『青色本』のほうが難しい。

そういう哲学も好きだからたまにチャンネルで聞いたりするが、宇宙物理のほうが途方もない想像が広がっておもしろく、中性子星はブラックホールに次ぐ巨大質量を持っていても半径が20kmほどしかなく、その大気は2mほど。そんな話は楽しいし、数十億年後はアンドロメダ銀河とわたしたちの天の川銀河が確実に衝突するという話は一瞬ビビるが、自分は生きてないし、その頃は人類も滅びているだろうし、銀河と銀河が衝突すると言っても空間が大きいから素通りするだけと知って一安心する。

しかし、その衝突で互いの重力で引き合って最終的にはひとつにまとまるらしい。

そんな宇宙の不思議ではダークマターがあるが、これが一体何なのかはわからない。おそらくは素粒子じゃないかと仮説を立てられたりしているが、ダークマターを捕獲することはできていない。

と、クルマの中では宇宙物理やそれに伴う量子論、さらに素粒子の最小は実は紐であるという考えを聞き、ユニステラの望遠鏡で電子観望したいと思いつつ、6月は雨ばかりで曇り空。天体観測ができない日々だった。

天体観測は何よりも夜空がピーカンでなければならない。電子観望も雲を天体に重なると画像処理できないのである。

昨晩、晴れていたから夜中に出かけようと思ったが、連日の送り迎えでちょっと疲労気味。結局天体観測できずに寝てしまった。

もし今日の夜空に雲がなければ観測する。しかし、この季節はなかなかチャンスがないものである。

さて。

遠い銀河を見ると自分の存在がつまらなく感じるものだが、じゃあそんなつまらない自分が生きている中でこなさなければならないことなんてもっとつまらないもので、でもそれを克服できなかったりする。

自分がつまらなく感じていて、そしてつまらないこともやり遂げられない。そうであれば絶望するのではなく、銀河に比べてつまらないことならさっさとやってしまえと逆に思う。

あの銀河の中には無数の星々があって、そんな銀河もこの宇宙には何百億個か何千億個かとんでもない数あって、その中の一つの天の川銀河の中で、さらにそのちっぽけな太陽系の中で人間がやることなんてしょーもないものである。

戦争をしていることもしょーもない。ウクライナもロシアも両方ともしょーもない。しょーもないことにこだわってよくやるもんだ。

そんなしょーもないものに現地に行ったこともないのにロシアの戦力がどうとか、わかったようなことをテレビで喋る奴らもしょーもない。それを脳内コピペしてそれらしいことをヤフコメに書き込む推定高齢者の暇人もしょーもない。

でも、すべてのことがしょーもないもので、わたしが帰りのクルマの中で6歳児に、

「今日の晩ご飯、何にする?」

「わかんない」

「わかんないって言うな。ちゃんと考えなさい」

「う〜ん、ピザ」

「それ、昨日食べたでしょ」

「エヘ」

なんてしょーもないやり取りをしている。

そしてしょーもないわたしは天体望遠鏡で何千光年も離れた銀河を眺める。

思えば、この宇宙がどのようにしてできたかなんて知ってもしょーがない。しかもその理論は計算上のもので再現してこの目で見ることもできず、もしかするとビッグバンだって間違いかもしれない。

それなのに宇宙の起源やダークマターや超弦理論やブラックホールの生成や中性子星のことを知るのが楽しいのである。

そういった分野は人間が関わらないからいい。

そこに人間は皆無で、人間的なしがらみや嘘もない。

そこがロシアとウクライナにウンチクすることとは異なる。

だから宇宙は美しい。

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