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不本意にもカレーを食べた

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結月です。

1月末日から減量中であるわたしはBMIがまもなく「普通体重」に差し掛かろうとしている。しかしBMIはなかなか良くできた計算式で、普通体重が見えてきたと言ってもまだ「肥満度1」である我が身を見ると、余分な贅肉が摘めるのである。

それでもマイナス11kg以上にはきているので、減量前と比べると随分ルックスが変わっていて、銀座にいた頃くらいにはなっている。それでもまだ減量は足りなくて、あと5kgから7kgくらいは減らすことを考えていて、これで十分というところで減量はやめる。

しかしながら、減量的生活のほうが健康的で事実、体調もいいから、その後の生活はごくまれに「カツ丼」を食べることがあるかもしれないという点。

というのは、6歳の愛娘から保育園が終わるとよく言っていたカツ丼屋さんに久しぶりに行きたいと言われ、

「ごめん。今は駄目」

と、断った。

すると、晩ご飯にはカレーが食べたいというのでレトルトカレーを買ったわけである。

わたしはカレーは食べず、ブロッコリーと豆腐一丁。

しかし、6歳児はカレーが辛いという。おかしいね、ちゃんと甘口を買ったんだけど。それにその銘柄は前にも食べたものだよ。

昔は幼児向けカレー、例えばすみっこぐらしカレーとかプリキュアカレーを食べていたが、大きくなってそういうのは美味しくないと言い出し、大人用で甘口をリクエストするようになった。だからそうしたはずなのだが、どうしていつもより辛いのだろう?

どうも食が進まないようなので、ゴミ箱に捨てたカレーの箱を見ると「辛口」だった。

「ごめん、ごめん。買い間違えた。甘口を買ったと思ったんだけど…」

というわけで、仕方がないから代わりに愛娘が好きな紀文の肉まんにした。

そして、わたしは不本意ながら食べ残しのカレーを食べる羽目になって、

「減量中にこんなもの、食べたくないんだけど…」

と思いつつも、買い間違えたのは自分だから仕方がない。幸い、6歳児に適したご飯の量だからそれほど多くはなかった。

とはいえ、想定外のカロリー摂取である。およそ350kcalほどか。直ちにそれで太るわけはない。すでに昼間にエアロバイクを1時間半ほど行い、900kcalは消費している。だから太るわけはないが、350kcalだと50gの脂肪を減量できたはずだが、それが失われる。

そんなアクシデントが嫌であるから、簡易型エアロバイクを取り出し、BSで「なんでも鑑定団」を見ながら1時間の追加エクササイズ。とりあえず不本意なカレー分は帳消しにできたであろうか。

さて、デブ状態を脱すると、写真に撮られるのがそれほど嫌でなくなる。

もともと写真に撮られるのは好きでないのであるが、デブだと自分の醜さを見せ付けられるから辛い。

1月末前、愛娘がスマホでわたしの写真を撮ったが、その顎とお腹周りは自分で見てひどいなと思った。栃木に来てからの食生活は酷かったし、東京のように歩かないし、コロナ禍で太った人が多いと聞くが、わたしはコロナに関係なく、田舎生活のせいで体重が増えた。

しかし太っているとどんな服を着てもみっともないもので、自分の姿から目を背けがちになる。それがよくなくて、やはり自分の醜さを直視しないと痩せない。

わたしの場合はこのままだと生活習慣病になるという危機感から急速減量を始めたわけだが、ルックスから入るほうが減量は成功しやすいように思う。

美意識に委ねる。

自分の醜さを感じていても過剰に食べることをやめられない人は食欲が美意識を上回っている状態なのである。

わたしも栃木の田舎ライフで人に会わなくなって、自分に対して美意識が低下していた。

そんなデブなルックスから脱出できて、まだ最低でも5kgは痩せると決めているが、シュッとすると人に会っても自分に対して陰気な気分になることがない。むしろ減量の成功者として自信ありげである。

なので、さらに5kg痩せると、ルックス的にはかなりシュッとするので、もしかして新しい服なんか買っちゃったりして。

というのは嘘で、わたしは京友禅には興味があっても、普通の服にはまるで興味がない。ファッション意識ゼロ。

であるから、これからはジェネオケのロゴ入りの服を着ようと思っていて、ジェネオケシャツを作って自分で着る。これだとジェネオケのアイデンティティも得られる。

そして「これ、いいじゃん!」と思って見つけたものは「スクラブ」という服である。

ポケットも大きいし、着やすそうで、楽そうでもある。これいいわ、と思ったら「スクラブ」ということを初めて知った。

それは要するに医療従事者が来ている「あれ」であって、これいいわと思ったときは医療用とは知らなかった。

言われてみて、ああそうだね、医者とか看護師が着てるよ。先日もペットクリニックに行ったらそこでも着てた。

というわけで、これから予防医療に参入することには関係なく、着やすそうで楽そうだという理由でジェネオケのロゴ入りスクラブを作ってそれを着ることにする。

ファスナータイプがいいと思っていて、ファスナーが斜めに入っているものは着脱もやりやすそう。わたしはセーターとか前が開かなくて被るものはTシャツ以外は生理的に受け付けないからファスタータイプにする。その胸ポケットの上にジェネオケのロゴを刺繍する。

しかし、上だけがスクラブで下がいつも通りだとバランスが悪そう。こうなったら医療用パンツ、すなわち看護師とかが穿いているあれにしよう。あれも着心地が良さそう。

そうなると、完全に医療従事者のルックスになる。それで電車に乗っていて、そこで急患が出たりしたら声をかけられそうだが、思えばそんな急患に出会したことは今まで一度もないから杞憂だろう。それに万一、出会しても、

「コスプレっす」

と言えばよろしい。

実際にはコスプレでなく、着心地が良さそうだから着るだけなのだが。

言ってみれば、これは病院用作業着である。作業着であるから動きやすいのは当たり前だし、ポケットは大きくてスマホも入る。作業着は効率性重視だから動きやすいようにデザインされている。

かと言って、ワークマンでありそうなブルーカラーの作業着は絶対に嫌。

とまあ、減量が進んで現在穿いているズボンがブカブカとなり、さらに今後5kgの減量となるとそれは使用不可なウェストサイズである。今でもベルトで締め上げているからなんとかなっているが、1月末までのデブ時代のウェストが余りに余って履き心地はかなり悪い。

しかし、服を買うのが好きでないわたしは服屋に行くのが屈辱的に思える歪んだ魂があって、減量終了時の体型に合わせた服を新調する気にもなれない。でも、ジェネオケロゴ入りのスクラブならファッション性もあまりないし、考えなくて着るだけだから楽でいい。

というわけで、これからは普段着がなぜか医療用作業着というルックスでいくことにする。

そのほうがキャラ的におもしろいし、いつもジェネオケブランドの服でいられる。

さて、栃木に来て迂闊にもデブゾーンな体になってしまったが、減量で元に戻す。そして、病気になる確率の低い肉体でいる。

おそらくは「食生活」と「運動」の二つをしっかりとやれば、病気の8割は予防できる。残りは先天的なものとか、感染症、不可抗力な病くらいでそれらは割合的にはそんなにないはずだ。

ほとんどの病気が食生活の乱れと運動不足であり、さらに言えば血圧、血糖値、中性脂肪である。この三つをコントロール下においていれば生活習慣病になることはあるまい。

そして、食生活を清らかにし、毎日運動すると体調がよく、肉体がスッキリした感じがあるので心地がいい。お酒をほとんど飲まなくなったのも大きい。

そして最近気づいたことがある。それは、

「不健康になる努力はやめる」

ということ。

これだけ美味しいものが溢れる飽食社会では、いつしか不健康になる努力をしてしまっている。

健康になる努力をするよりも不健康になる努力をやめるという考え方。

努力を「する」と考えると精神的負担が大きく、努力を「やめる」と考えれば楽である。だから不健康になる努力をやめる。すなわちそれは余計なものを食べすぎないこと、運動をしないことをやめること。

さて、5月が終わるまであと6日。今月中に最低1kgは減量する。もはや楽勝だけどね。

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