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誰にでも運はある。

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結月です。

糖尿病のことを調べるのに医科大学のサイトなどを見ている。健康系の情報は「トンデモ」もかなりあるので情報を精査しなければならないのである。

コロナ禍のときは緑茶を飲めばウイルスを殺せるなんてアホすぎることも言われたり、ワクチンを接種すると不妊になるとか、コロナウイルスを除去する噴射機がバスや学校に設置されたりした。いずれもリテラシーが低いと精査ができないから「トンデモ」を真に受ける。それは宗教と同じ状態で、反ワクチンをはじめ、トンデモを信じる人には何をどう説明しても無理。そもそもトンデモを信じるほどのリテラシーしかないから話が通じない。

テレビがバナナダイエットや納豆ダイエットという無責任な話を放映すれば、その日はスーパーからバナナや納豆が売り切れる。そう言えば、コロナの初期は中国からトイレットペーパーが輸入できなくなるというガセネタが広がり、ドラッグストアやスーパーでトイレットペーパーが買い漁られた。事実はトイレットペーパーは中国から輸入しておらず国内生産だった。

この期に及んでまだマスクしてるなんて「馬鹿じゃね?」と思うが、まともな話は通じにくいものだし、人間は科学的とは別のどーでもいいことを気にしたり大事に思ってしまう愚かさがある。コロナではそれが可視化されて勉強になったというか、期待できないところには期待できないんだなという薄っすらとした絶望みたいなものを得ることができ、よりドライに生きることができそう。

とまあ、糖尿病のことを調べていて、糖尿病は改めて怖い病気だと実感する。

糖尿病は合併症が怖いのであるが、その一つは糖尿病生腎症。実はかなりの数の患者がいるらしく、進行すると人工透析になる。

人工透析は1回4時間を週に4回ほどしなければならないから大変面倒だし、月当たりの医療費が40万円ほど。つまり1年で500万ほどかかる治療で、それは健康保険によって本人は月額1万から2万円の負担だが、残りの500万円近くは税金投入ということ。

生活の不摂生で糖尿病になり人工透析までいけば、健康納税者からはなぶり殺しにされそうな事実であるが、つまり糖尿病を減らせば国家が抱える医療費はかなり削減できる。

人工透析をしながら「税金の無駄遣いはやめろー!」なんて国会前でデモ行進をやっているような人がいれば、我が身を考えるべきである。

さて、糖尿病の恐ろしいのは自覚症状がないサイレントキラーである点で、症状が出て病院嫌いの人が病院に駆けつけたときはすでに重度になっているケースがほとんどだという。

かく言うわたしも血圧が200あったときも自覚症状はなし。実はそんな状態がおそらくは10年も20年も続いていたに違いないが、自覚症状がないから発覚しない。サラリーマンでないため、健康診断も20年以上やっていなかった。

たまたま3年前の真夏、愛猫を抱いて畳の上で寝てしまって、猛烈な寝違いをした。あまりにひどいので整形外科に行ったら薬の処方のため血圧を測ったが、手首式の血圧計がエラーが出るほどの血圧の高さで、看護師のおばさんがちょっとした混乱をする騒ぎ。

それで発覚した高血圧だったが、あの夏、猫を抱いて寝違えていなければ今頃は脳出血で死んでいた確率は高く、医者をやっている大学の先輩にそのことを話すと、

「それは死んどるね〜」

なんて言われた。

さらに最近知り合った看護師で起業している人にも話すと、それくらいの血圧だと思い荷物を持ったはずみで脳が「プツッ」といった例をよく見たなんて言われ、背筋が凍る。

そう思うと、ラッキーという名の猫が可愛すぎて抱っこして畳で迂闊に寝てしまったことで命拾いし、その名の通り「ラッキー」をもたらしてくれた猫なのである。であるからして、ラッキーは命の恩人と言える。

そういう運の良さみたいなもの、実はどんな人にでもあるように思う。

わたしはずっと自分が運の悪い人間だと認識していた。でも実は自分は強運の持ち主なんじゃないかと思うようになった。

これまでのことを振り返ってもものすごく運に恵まれている。コロナ禍でさえ、わたしにとっては運をもたらした出来事だった。コロナがなければジェネオケだって誕生していない。

そんなふうにどんな人にも運は巡ってきていて、問題はそれを察知する力、さらにそこからすぐに行動する根性、この二つが備わっているかどうかで運が開けるかが決まる。

猫を抱いて寝違えて、でも病院に行くのは億劫で「寝違いだから放っておけば治る」と判断して整形外科に行かないと高血圧症は発覚しない。つまり整形外科に行くという行動をしたおかげで死なずに済んだという運が開けた。

それをきっかけに予防医療に目覚め、自分を鏡で見るのも憚られる肥満を解消しようと減量を始めた。食生活を一新し、毎日運動をする。それがなかったら糖尿病になっていたのは確定的で、むしろこれまでの生活で糖尿病になっていなかったのが不思議なくらいだが、論理的に考えて生活を変えていないと糖尿病になっていたはずなのである。

それも減量をする決断と行動をすぐにしたからで、その後の人間ドックでも血糖値、ヘモグロビンa1cも正常値。腎臓系も正常。中性脂肪、コレステロールも正常値を獲得した。

しかし、積年の不摂生で起きてしまったことは治癒できないため、それはそれ以上進行させないということである。

ともかく、予防医療を学ぶことで人間ドックの検査数値を読めるようになった。ほとんどの人が会社でも健康診断はしていても、その数値の意味を理解していないからスルーしてしまう。そのあたりの丁寧な説明が医療機関にも必要なのでないか。医者は自分では理解していても、患者は基礎知識がないのだからそのギャップを埋めるサービス産業的な姿勢を取り入れるべきである。

とまあ、健康を失うと死に至る。すぐには死ななくても平均寿命よりは早く死ぬ。もし小さな子供がいたり、取り掛かっている仕事があってその最中に不意に死んでしまったり、病気で動けなくなり死ななくとも経済活動ができなくなるのは辛い。

糖尿病による人工透析になると平均余命は健康体よりも半分ほどになる。つまり50代で透析になると余命は15年ほど。それくらい糖尿病は恐ろしいのである。

しかしそれも誰もが持つ運の良さで回避することができる。これを読んでいることも運に繋がるかもしれず、自分に思い当たることがあれば健康診断に出かけ、肥満であればダイエットし、食生活を見直し運動をする。そういう行動を起こすことで死なずに済む運が開けるかもしれない。

そう考えるから、これからクラシックコンサートも単に音楽だけをやる音楽マニアにしか通じない閉鎖的なことはやらない。もっと開放的に、誰しも共通する健康を音楽に乗せて啓蒙する。

そしてジェネオケのコンサートに来たおかげで「死なずに済んだ」という運をばら撒きたい。すると末長く音楽を楽しめる。それは観客はもちろん、演奏者もである。

コロナワクチンのとき、ワクチン接種後に死亡したからワクチンのせいなんて誤認する人が出てきたが、実は人間はワクチンでなく急死するものである。それはある一定の確率で、一定の数、人は突然死する。

その原因の多くは脳卒中、つまり脳梗塞や脳出血、そして心不全、つまり心筋梗塞などである。

これらは生活習慣病であり、血管にできた血栓が詰まることで突然発症する。そのタイミングがコロナワクチン接種と重なることは確率的には十分にあり得るのであり、それをワクチンのせいにしてはいけない。事実誤認である。

思えばこの3年だけでわたしの知り合いも梗塞で2人死んだ。知り合いの知り合いも含めると脳卒中で半身不随が2人いる。

それくらいの確率で起こるほど生活習慣病は多くの人に発症していて、おそらくは自分の周囲、100人あたり1人か2人の確率で脳卒中や心不全を起こしているのではないか。

でもそれは実は検診と生活改善という行動で簡単に防げる。あとは自分がやるかやらないか。不摂生な生活の快楽を続けるかやめるかである。

こうした情報を書き連ねるのは誰にとって運になればいいと思うからで、だからわたしにとってのラッキーという名の猫のように運は誰にでもある。

糖尿病は危ない。中性脂肪が多ければ血管にプラークができてそれが血栓になる。それが心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすという事実を知ることは運の良さなのである。

猫によって得られた運、そこから得られた今の予防医療という知見を広める。

とにかくあとは行動。重い腰をあげるかどうか。快楽の食生活を改める根性を発揮できるかどうか。

しかし、行動したほうが実は快楽なのである。体の調子がいいとはかくも快適なものか、とわたしは今思う。

病気では死なないだろうという確約から、仕事も気持ちよく打ち込める。まだやりたいこともあるし、ジェネオケの公演はやらねばならないし、愛娘はまだ小さいし、猫も3匹いるから死ぬわけにはいかないのだ。

どんな人にも運は巡っているから、その運を得てそれを実践する。そうして運を開花させていくのがいい。

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