結月です。
先週京都に行ったとき、ショッピングモールにあったアルペンを彷徨く。キャンプをやったことないくせにそんなアウトドアをやってみたいと夢想するわたしはインドアな人間のくせにアウトドアの店があるととりあえず入るのである。
一緒にいる5歳児のキャンプやりたいというリクエストを聞き流しつつなのは、実際にキャンプをやるとなると面倒臭そうだから。
まずテントの張り方がわからない。簡単らしいが自分で取説を読むのが面倒。誰かにやっておいてほしい。それからキャンプは暑そうだし、直射日光がありそうでせっかく資生堂リバイタルに寄ってお肌を回復させているのに紫外線に当たりたくない。
さらに野外調理をするのも面倒。これは暑そうだからで、とどのつまり冷房が効いたところでないとわたしは嫌なのである。
また虫が多そうなのが怖い。蚊にまとわりつかれるのも嫌だし、それよりも恐怖なのはわたしがこの地球上で最も忌み嫌っている「蛾」が来そうで怖い。デカい蛾だと見るだけで失神しそうになる。
というわけで、そもそも冷房がないという時点で駄目なわけだが、星空は好きなのでアウトドアで天の川を眺めたい。
しかし、星空を眺めるにはロマンティックな雰囲気が必要で、
「やっぱ、恋!?」
となるわけだが、ちょっと80年代的感覚。
そのロマンティックは付き合う前でなければならず、これをきっかけにいい感じになるときめき。
素面では言えないことを星空に酔って言っちゃう。
でも、そんな青臭い年頃でないし、5歳児の面倒を日々看ているからお付き合いしたって付き合う時間がない。
となると、天空の星を眺めつつ、哲学的な気分を楽しむしかないが、それはそれで疲れてしまうのは答えない問いかけを追求し続けるから。
あー やっぱ、駄目だわ、キャンプ。とにかく、テント張りから火起こし、調理などなどぜ〜んぶやってくれるラブな人がいなきゃ駄目。でも男は嫌。ガチレズなわたしは男はNG。視界にいるだけで機嫌が悪い。
あとはですね、キャンプで宿泊となるとランチタイムとディナータイムがあるわけで、酒量は随分少なくなったとはいえ、ノンアルでバーベキューは無理。すると酔っぱらう。お酒が入るとすぐに寝たくなってしまうわたしは昼のクソ暑いテントの中で汗だくになって寝なければならないのか。いやいや、もう想像しただけで駄目。冷房LOVE。
そして星空のディナータイムもお酒を飲むと、星空の下で、
「アタシ、好っきやねん、あんたのこと」
と、チューでもしたいと思いつつ、現実は寝てしまう。星空を見る間もなく、
「ごめん。寝るわ」
と、寝袋に入る。
ともかく暑がりで暑いのが苦手なわたしはクソ暑い昼間のキャンプで汗だくになり、そのまま夜を向けるなんて、ああやめてくれ。キャンプ場にはシャワーとかあるのだろうか。
いやいや、あったとしてもそんなところで裸になるなんてマジでパス。トイレとお風呂は完全個室でないとヤだ。
ああ、これってキャンプ、駄目でしょ。
それに今はキャンプブームでキャンプ場が混み合うというじゃないか。自然の中に入って、人混みってワケわからん。
それって富士山を登りにいくと人ばっかりというのと同じ。
原則人間嫌いなわたしは人が多いと駄目で、無口になる。知らない人と喋りたくない。
それにわたしはもう人と喋るネタってやつがない。栃木で猫と引きこもり生活だし、仕事はやりたいことしかやらないし、仕事上の話は実務的なものばかりで、さらに言うとわたしには人に話して発散させるストレスってやつがない。
ついでに人の話を聞いても「つまんねえな…」なんて思ってしまう冷めた人間で、感度が低すぎてよほど仰天するような話だとか、未発見の考え方だとか、よほどじゃないと興味を持てない。
あー 思いつかない。興味がある話。そういえば量子力学とか超弦理論とかそういう話は興味ある。自分でも結構本で勉強したが、難しくて把握仕切れてない。その専門家が焚火のそばにいてくれてレクチャーしてくれたら徹夜OK。
と、だんだんキャンプへのハードルが高くなる。
暑いのが嫌ならやはり秋がいいか。秋大好き。秋になると星もきれいに見えてくる。きっと蛾も出ない。
でも、基本動きたくないから、誰か、テント張っといて。バーベキューもよろしく。
しかし、昼にバーベキューなんか食べたら胃にもたれて、夜が食べられんのと違うか?
いやいや、もうこんなこと言うやつは誰もキャンプに付き合ってくれない。
ということは、キャンプはやめにして、ホテルを素泊まりプランで確保し、夜にアウトドアでバーベキューなんかをして星空眺めたら酔っ払ってホテルで寝る。これしかない。
わたしはそもそも「めんどくさがり」で、できる限り人にやってもらいたいのである。それなのに過去20年を振り返っても、結構面倒を看てやってることのほうが多い気がするのはホント? 今は5歳児がその最たるものであれど、わりに面倒を引き受けてる。
これはわたしがそういうのを引き寄せているのか、頼られているのかどちらなのだろう?
これだけははっきりと言える。それはわたしは人望ゼロってこと。
人間嫌いで人と付き合うのが結構嫌であるから人望なんてあるわけがない。
やっぱ綾波レイでしょ。
なんて言ってみる。
綾波レイちゃんだったら、結局うまく張れなかった出来損ないのテントでも文句も言わず一緒に寝てくれそう。
星空を眺めても言葉が少ないからずっと黙っていても大丈夫。必要最低限のことしか口を利かないわけで、これはすごく楽。
ついに妄想の段階まで来ている。もはやリアルな世界でわたしにはキャンプは無理ってこと。
結局のところ、アウトドアの店を眺めて、そのグッズを手に取りながらキャンプというものを想像するところまでがちょっと楽しい。
ところで今日も宇都宮のオタクショップで綾波レイちゃんのマグカップ、クリアファイル、メモ帳、フィギュアなんかを買っちゃったんだよね。
デヘ。
5歳の愛娘に綾波レイちゃんのメモ帳頂戴とかなりうるさく言われたけど、
「駄目!」
と、本気と書いてマジと読む拒絶。
レイちゃんを落書き帳にすることは許さんのである。