結月でございます。
5歳の愛娘を保育園に送るとそのまま皮膚科へ。先月、顔にある茶色くなったニキビの出来損ないみないなものはレザーで消えないのかと「趣味・病院」リストのひとつにある皮膚科に行くと、
「脂漏性角化症」
と言われ、
「何それ?知らん」
と、シミではないらしい。老人性イボという俗称で、
「アタシは全然、老人じゃないんだけど。しかもこれ、銀座にいる頃からあるんだけど。なんで老人なん?」
と思うと、若くても出るらしい。ともかく、レーザーではなく、液体窒素で凍結して取るのだという。
レーザーを顔全体をやると10万は想定していたわたしはそれが保険対象であることにずっこけて、支払額は700円ほどだった。
これをやるとシミというかニキビの出来損ないみたいなところがカサブタになってポロリと取れる。それはシミ取りレーザーと同じなのである。
と、一回目を先月して、ほほぉ〜薄くなったもんだね〜なんて思いながらも、やはり一回では消えない。そんなわけで今日は2回目をやってきたわけで、ジュジュっと音はしないが、そんなニュアンスで液体窒素で凍結というか灼かれるイメージ。
ともかく、これがあるとクレ・ド・ポー ボーテのファンデーションであっても、コンシーラーを厚塗りしても隠せないので、嫌だなと思っていたが、その憂鬱がなくなる。
700円で済むなら早くやっておけばよかった。
しかし、栃木に来てからというもの女子力(死語)低下を実感して、銀座時代の着物着た自分の写真がスマホから出てきて見てみると、
「あー今と全然違うわー」
と、今の劣化ぶりに呆れながら、でもさ、田舎にいると人が少なくて人に会わないから輝きが求められんとよ(九州弁)。
やっぱり人は人に会うことで艶が出るもんよ。
と、引きこもり生活であるくせに美的な魂が久しぶりに復活してきそうな予感で、
「でもさー 人がいないところでひたすら美的に磨き上げるってピアニストのグレン・グールド? 客がいないスタジオで黙々とピアノ弾くみたいな」
と思うのは、銀座にいた頃の自分の姿の方がイケてたから、只今育児中の自己の劣化がちょっと嫌なんだよねー
でも、育児をしていると美的なことなんてこだわる余裕がないから、髪の毛ボサボサでとりあえず保育園、もしくは幼稚園に子供を送り出すなんて話になるわけで、過酷な日常にどっぷりになる。
園児が一緒だと、訪問着なんて洒落着を着られるわけもなし、車で出かけると出先に着いたら爆睡中で、5歳児体重20キロを気合で抱っこし、車から降ろす。訪問着どころじゃない。
と、やっぱりきれいなものを着ないと顔のほうも怠るのであって、物わかりもよくなってきた愛娘を眺めながら、再び美的に自分を磨こうなんて気になる。
と、液体窒素で顔をジジッとやり、ああ、お腹は減ってるけど食べたいもんがない、と皮膚科の駐車場にとめたクルマの中でエンジンをかけぬまま、
「何食べよ」
と、意識を巡らす。食べたいもんがないから、結局、皮膚科の近くにある「すき家」に赴き、牛丼をテイクアウトする。すると、今月までで閉店すると張り紙。
これもコロナってわけ? 確かにあんまり客は入っていない。すき家でも駄目か、コロナは。飲食店はコロナでなくても難しいジャンルであるけど、たまに来るこの店もなくなるとは。
とまあ、すき家はちょっと離れはするがもう一軒あり、たまに食べることには事欠かない。
そんな牛丼を猫を目の前にして食べてみるが、食べたいものがない気持ちで選んだものはとりわけ食べて喜びはない。
食べたいものがないのはずっとそうで、何を食べるかについてときめきはゼロ。
自慢じゃないが、おいしいものはたくさん食べたしねー
と思うが、世の中にはおいしいものを連日食べているくせに、その食への興味が尽きることなく、ご馳走探しに邁進し続けている人もいる。
しかし、すき家の牛丼でもそこそこおいしいこのご時世でレベルの高いものを探すのは大変だろうよ。
と、今日は保育園を少し早お迎えで宇都宮に愛娘を連れていき、ちょっとした仕事の現場に付き合ってもらい、いつものショッピングモールへ。
5歳児同伴なのは単に一人にさせられないからで、そこに教育的意図はなく、ただの子連れ狼である。
フードコートに夕刻に訪れ、さあ、これまた食べたいものがない。長崎ちゃんぽんリンガーハットは食べる回数が多すぎるし、仕方がないから味噌ラーメンを頼んでみたが、その具の少なさに後悔し、ちゃんぽんにしておけばよかったと不満タラタラ。ちゃんぽんより値段も高いし。
こうなることはわかっちゃいたけど、その時はちゃんぽんはいらねーな、今日は、なんて思っていたのだから仕方がない。
そして、フライドポテトとしては日本ナンバーワン品質のポッポのポテトを5歳児とつまみつつ、
「あのさー ここって明日も来るんだよね?」
と話す。そうなのである。明日はバイオリンのレッスンがあるから、それが終わったらここに来るのがお約束。このフードコート、わたしたちの食堂と化している。
ああ、まったく。またしても土日かよ。すなわち保育園が休みかよ。この間、水曜が天皇誕生日で休みだったから、休みばかりに感じる。
休みだと猫といる時間が少なくていかん。わたしはもっと猫との時間がほしい。うちの愛娘は寿命を考えればあと80年はあるが、猫たちにはそんな時間はないのだ。
と思いつつ、愛娘なんて言っても一緒に過ごすのはせいぜい高校生までで、大学に入れば親元は離れるわけで、つまりあと13年ほどか。
社会人になれば親に会うなんて年に一度あるかどうかで、それが健全であるから思えばそこまで長い間べったりであることはない。
と考えれば、猫の寿命が15年としてもベッタリ率は猫のほうが高いわけだ。猫LOVE。
あとベッタリなのはクルマ。
送迎に毎日使うし、土日は遠出する。遠出すれば一日5時間はクルマにいたりする。
週末は愛車のメルセデス、平日はサブカーのミライース。
下駄遣いのミライース導入で楽になった。近場を走るのは小さいと楽なのである。
メルセデスの乗り心地は最高に上質であって、料理で言えば京の懐石。しかし、毎日懐石ばかりだと日常に合わなくなってきて、ミライースはすき家の牛丼。
牛丼で済ませられることが増えて、クルマ移動が気楽になり、ガソリン代はミライース導入後には月当たり15000円は安くなっている。恐るべしリッター28キロ。
さて、明日明後日は懐石メルセデスでお出かけだが、明後日はどこに行くか思い悩む。ネタ切れの週末。
でも、今ってガソリンが高いよね、ホント。