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奥日光へ行ったら、やっぱり雨が降った。

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結月でございます。

今朝、ふと奥日光へ行こうと閃く。

その瞬間に気分は奥日光。愛娘を保育園に連れていくと、そのまま国道4号線に入り奥日光へ。

このところかなり忙しくて、へばり気味だったから、行きつけのホテルでランチをして日帰り温泉しようと思ったのである。それに奥日光はわたしの聖地であるから、ここに来ると心地いい。

サブカーのダイハツミライースを走らせ杉並木がある今市あたりがゾーン。このあたりから日光の雰囲気が漂ってくる。すると、ポツポツと雨が降ってきた。

そうなのである。奥日光に来るとかなりの確率で雨を降らせてしまう神がかり的なわたし。どうしてこんなに雨が降るのだろう? ゾーンに入るとポツポツ来るのはいつものこと。

しかし、保育園を出てからはずっと青空が見えていた。

さて、サブカーのダイハツミライースで奥日光へ行くのは初めて。660ccの非力なエンジンではいろは坂がキツいのではと思っていたから、ミライースでは来たことがなかった。

ところがいざ走ってみると、ミライースはいろは坂のヒルクライムをスイスイと登る。小回りが利くため、ヘアピンカーブも難なくこなせ、愛車メルセデスの2500ccよりもはるかに早い。

ベンツはパワーはあるが、ラグジュアリーであるからヘアピンカーブをスルスルと曲がる作りをしていない。

一方、ミライースは軽と言っても車高の高いワゴンタイプでないし、ブレずに曲がる。

いろは坂は何度も登っているから、ただでさえ速いわたしであるが、ミライースでさらに速い。おかげで、予定時間よりも随分早く着いた。

しかし、ダイハツミライース。安っぽさ全開なのに燃費も驚異的で結構いいクルマなんじゃないかと思う。

さて、行きつけのホテルに着いて、ランチ。和食御膳にする。すると、さあ頂こうと思ったくらいでいきなり本降りの雨が始まった。

やっぱりこれである。このホテルに数えきれないほど来ているというのに雨ばかりでまだ星空をまともに見たことがない。

奥日光とわたしは雨でつながっている。

「よく来たね」

と、龍神様が挨拶をしているかのようである。

もはや驚きもしない雨。どうせいつものこと。

と、ランチを済ませ、温泉に入る。平日のこの時間、客は誰もおらず、大浴場は貸し切り状態。

露天風呂に浸かると、

「ああ、気持ちいい… ああ気持ちいい…」

これを7度は繰り返して言った。それくらい湯が気持ちよかった。

わたしは暑いのが苦手だから、温泉もそんなに好きなタイプでないのだけれど、それなのにこんなに気持ちよかったのは、やはり心身が疲労していたからだろう。

露天風呂の上にかかる木々の葉を眺めながら湯に浸かる。これもここで何度も体験している。2015年に初めてこのホテルに来て、気に入ってからはここに来るのが至福である。

とまあ、やらなければならない仕事は山盛りであったが、さすがに疲れていたので奥日光に少しでもいることを優先した。

外は雨。

ダイハツミライースに再び乗り、戦場ヶ原を抜け、山を下る。いろは坂のダウンヒルはさらに速いミライース。こんなすごいクルマだとは知らなかった。

そう言えば、途中、中禅寺湖の畔にある二荒山神社に立ち寄り、サッと拝んできた。もちろん、ジェネオケ公演の無事を祈ってである。

ここも男体山登山の入り口であるし、馴染みである。

しかし、男体山の入り口を見るだけであの過酷さが蘇ってくる。もうあれは嫌だなと思う。夏の暑さゆえにエアロバイクをサボっていたわたしの足腰は海綿状のように軟弱に戻ってしまっているから、ひと目で怖気ずいてしまって「無理…」とビビる。

雨の中、宇都宮方面に戻り、急いで公演業務に取り掛かる。

でも、奥日光に行くことで気分がリセットできてよかった。

雨でなければ、奥日光を散歩しようと思っていたのだが…

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