結月美妃.com

結美堂の結月美妃公式ブログ

【スポンサーリンク】

泥酔恥多し

【スポンサーリンク】

結月でございます。

ふとテレビをつけると「警察密着24時」というのがやっていて、この手の番組が大好きなわたしは全部見てしまった。

ドキュメンタリーなおもしろさもあるし、どうしようもない人たちが出てくるリアルも人間模様がおもしろい。しかし、日本の警察は優しいものだと思う。

大麻所持や酔っ払い、暴走するクルマ、自殺しようとする老婆、女子中学生への暴行未遂の男、泥酔者への窃盗犯、路上でパンツ一枚になる男などなどキャラが豊富。

そういえば、感染者数は落ち着いているとはいえ、まだコロナが話題になる中、年の暮れで酒を飲み過ぎて路上で寝てしまう事故が多発しているというニュースを見た。

コロナで例年よるは少ないだろうと予測しつつも、酒が好きな人はコロナであろうが飲んでしまうもので、泥酔する。

そんな泥酔者は前後不覚になり、最終的に動けなくなり路上で寝てしまう。

わたしはお酒に関してはバッカス公認のハードドリンカーであったけれど、路上で寝たことはない。どんなにふらふらになっても家までたどり着く。朝起きたら家の台所で寝ていたことは3度ほどあるが。

酒に呑まれるとよく言うが、そうなってしまうと悪酔いして路上で倒れ込むことになる。

しかし、悪酔するのもキャラであって、その人の性格によることが多い。そして、何かしらのコンプレックスを抱えていたり、自分の思いをはっきりと言えないタイプの人もお酒でそれが爆発して悪酔する。

だから、お酒に呑まれないためにはくらないコンプレックスはなくしておくべきで、そのためには余計なプライドはないほうがいい。そして、普段から言いたいことは言っておくと鬱憤が溜まらない。

ともかく、酒癖が悪いのは周りが困る。酔って暴れ出したり、人に絡み出したり、路上で寝たりとなると、放っておくこともできず、かと言って話が通じる状態でもなくどうしようもない。

と、わたしも過去を振り返ってまあまあ反省するところがあったりもするが、こういうのはいつか解脱しなければならないものだろう。

とは言え、酔っ払いを見るとその人が抱えている闇が見えることがある。そんなコンプレックスがり、そんな悩みがあり、そんなやるせない状態にあってお酒によってその闇が人を正直にさせる。

表向きに生きているノンアルコールな状態から酒に酔うと裏側に隠れているものがじわじわと出てきて、それは混濁し、意味不明な主張になり、論理不在のピュア感情になる。

若いと得てして乱暴な良い方にあるのは、若いが故にやりたいこともやる実力もなく、でも認めてもらいたい欲望もあり、その葛藤が摩擦するも結果は出ない苛立ちがあるからだろう。

次第にやりたいことができてくるとそれほど悪い酔い方はしなくなる。だから、年を取ってもずっと酒癖が悪いままというのはきっとやりたいことができぬままだとか、そもそもやりたいこともないからずっと酒に溺れるとなって、すなわちアル中である。

と、散々飲んできたわたしも今はお酒がないほうが楽なのはまもなく5歳になる女の子を相手にするからで、酔っ払ってママゴトに付き合うのはさすがにきつい。

また人の何十倍も飲んだからお酒に関しては随分前から達観してしまって、いわゆるいい酒にも興味がなくなっていた。

だからノンアル時間が長くなって、すると体の調子はいいし、それが日常になるとお酒を飲むと体が辛くてあまり飲みたくなくなってしまった。

なんて言いつつ、昨日は恒例の結美堂忘年会で長い付き合いの生徒と飲んだわけだが、これくらい気が知れていると飲んでもいいものだと思う。

お酒を飲む相手として選んではいけないのは主義主張がある人で、つまらない討論を好むタイプと飲まないほうがいい。

そういうのは得てして男に多く、だからわたしは基本的に男とは飲まない。

さて、どんな原因にせよ泥酔してしまうと翌日にひどく後悔することになる。身体的に二日酔いで気持ちが悪いことはもちろん、何よりも泥酔してつまらないことを口にしてしまったとか、路上に寝て警察に世話になったとか、大きい後悔をする。

意外と酔っ払っての粗相は一緒にいた人はそこまで気にしちゃいないのだけれど、当の本人は気になって仕方がなく、恥ずかしさのあまり会えなくなったりすることもある。

泥酔すればするほど恥が多くなるのであるが、まったく恥のない人間もおもしろくないもので、ある程度やらかしてしまう人間味があるのも魅力になる逆説がある。

とは言え、それも限度があり、魅力を台無しにするほどの酒癖の悪さだとちょっと困る。

しかし、気を付けたいと思いながらも場が盛り上がってしまったり、変に愛情が込み上がってきてしまうのも危ない。

ところで「イケる口」という言葉がある。これは共犯者であることの快感であったり、禁断な快楽を共にできる合言葉のようでもある。

酒飲みのとってつまらないのは、お酒を飲まない人とサシで席を共にすることで、一人でお酒なんか飲んでもちっとも楽しくない。だから、酒飲みは「イケる口」を合言葉に共犯者を求める。

お酒を飲んで理性を解除して、素の自分になりたい。だからこそとりあえずの生ビールで乾杯をすると、

「いや〜こんなことがあってさー」

と話し出す。

これは身につけていた鎧を脱いだ気持ちよさであり、多くの人は会社に行ってもどこに行っても鎧を着て生きているのである。

そんな武装解除が最初の一杯で始まる。鎧の重さが苦しいからお酒を飲みたくなるのである。

だから、わたしはお酒を飲む人を否定しない。泥酔して道端で寝てしまってもいいんじゃないかと思う。それはとてつもなく恥ずかしいことだけれど、そういうこともあってしまうものだから。

ただそれが常習化するのはよろしくなく、年に一度くらいが許容範囲であろうか。

ともかく、何かしらの鎧が重ければ重い人ほど悪酔する。あとは自分が偉いと思っている人間も悪酔する。

とまあ、泥酔いろいろで恥多しだけれど、わたしは今まで人以上にお酒を飲んできて後悔していることがあるのは、酔っ払っている時間が多くてそれが人生の空白になっていること。その空白の時間にもっとやれることをやっておけばよかったと思う。

しかし、後悔先に立たず。

ただあれだけたくさん飲んできて、体のほうがアウトになる前にお酒に関してディミヌエンドしたのは幸運だった。きっとずっと飲みっぱなしだったら体のほうが破壊されていたことだろう。

それにわざわざ酔っぱらうほどのストレスもなく、プライドもなく、4歳児との日々。

お酒を飲むことを非日常として、恥を未然に防ぐ。

とは言え、やらかしてしまわない確信はそれほどない。

にんげんだもの。

【スポンサーリンク】