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お酒を飲んだ時間はほとんど無駄だった。

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結月です。

今週に入って少しは暑さが和らいだといってもやっぱり暑いので、日課にしていたエアロバイクに乗る気がせず脚の筋力が落ちる。

エアロバイクは2階に置いてある。戸建ての2階は暑いのである。エアコンの直下にエアロバイクを設置しているため冷たい風は直接当たるとはいえ、部屋が暑いから30分漕ぐと汗をかく。おまけに漕ぎ出すと猫がジャンプしてわたしに抱かれるからこれまた暑い。

というわけで、暑いとエアロバイクが乗れないのである。

扇風機があればさらに涼しくなっていいかもしれないと思うも、極力モノを増やしたくないから場所を取る扇風機を買うのに躊躇する。それに季節ものであるからそれは夏以外には使わず、春・秋・冬はただ場所を取るだけの事物になる。

夏生まれのくせに夏が苦手であるから、早くから夏バテ気味。何かこう、覚醒させるようないいものはないもんかと思う。

暑い日には冷えたビールがうまいと知ったのは学生の頃だが、今は引きこもりなのでそこまでビールを求める生活をしておらず、冷えたビールを飲んでも大した感動はない。

ああいうのは体をたくさん動かしてこそのものであって、今のところ山登りのあとくらいしかないのであり、とにかく引きこもりにはビールで覚醒はできやしない。

それどころか、お酒を飲むとすぐにへばってしまってキツい。二日酔いにはならないけれど、飲んだ後数時間は横になってぐったりとなる。しかし、随分昔から酔っぱらうことがほとんどなくなったので、素面のままキツいという小さな地獄である。

わたしはエイベックスの松浦さんが好きでその酔っ払い配信をYouTubeで見る。あれほど長年お酒を飲んできて、今もなお、ああやってベロベロになれるなんてすごいと思うのであるが、お酒に関しては脱落気味なわたしはそもそも酔わない。

酔わないとおもしろくないもので、大昔のようにハイな気分で馬鹿騒ぎなんてことにもならず、脳味噌が覚醒して鋭いアイデアが出てくるなんてことも起こらず、ただ飲むだけであとは数時間ぐったりするからいいことが何一つないのである。

お酒を飲んで朦朧としたり、ふらついたり、なんだかよくわからなくなったり、いわゆる酔っぱらうという状態にならなくなったのはいつ以来だろう? もう軽く10年は経っている。

度を越して飲んで、千鳥足になったことはあるにはあるが、飲む回数から見るとほぼない。

さらに言うと、極上のお酒を飲んでもちっとも感動がなくなった。もちろん、安酒よりは美味しいとは思うけれど、こんなもんか…という程度で、それくらいならわざわざ高い金を払うのはもったいないから、最初から高いお酒は飲まないようにしている。

たまに居酒屋に行ったら、名も無い日本酒を徳利で。そんな感じである。

そういえばこの間、結美堂山ガール部で那須に山登りに行き、宿泊したホテルには名も無い日本酒がなくて、名がある日本酒しかなかった。こんな立派なものはいらない。テキトーなものでいいのにと思う。どうせ名がある日本酒を飲んでも「こんな感じ」というのがわかるから最初から飲みたくない。そこに割高の金は払いたくないのである。

もしすごく好きな人とサシで飲むというなら、名のあるお酒をオーダーする。ロマンティックには金を惜しむべきでないし、相手があるものにケチってはいけない。

しかし、そんな色っぽく好きな人もいないし、人と飲むときも宴会だったりして、要するに自分のために飲むのだから名も無いものでよろしい。

とまあ、色気のない生活で、不感症な日々である。

思えば、エアコンも決して、クソ暑い2階の部屋でエアロバイクを漕ぎ汗だくになる。そうやって自分を追い込んでから冷えたビールを飲むと美味しいのかもしれない。

いやいや、でもやっぱり暑いのは嫌。汗だくになんかなりたくない。そんな体で猫も抱かねばならず、これは心地いいものでない。

しかしながら、この世には暑い中、汗だくになるのが快感という人たちもいる。野球選手だって、夏が好きで暑ければ暑いほど体が動くタイプがいるらしい。そもそもスポーツの大半は汗だくになるまで体を動かすから、そういうのが気持ちいいのだろう。文化系引きこもり歴がほぼ年齢分のわたしにはわかりかねる境地である。

とはいえ、それだけ運動しない文化系引きこもりのくせによくあれだけお酒を飲んできたものだと反省、というか自分に呆れる。

銀座のバーには最もお金を落としていて、新宿、池袋、渋谷でもお酒にはお金を使ったがやっぱり銀座に一番使っている。

今から計算しようがないが、総額でいくら使ったのだろう? それに家飲み分を入れるとかなりの額になる。

そんな百戦錬磨でありながら、正直に申し上げて、それだけ飲酒にお金を使って何か残っているかというとあまりない。ないことはない。でもそんなにはない。

ほとんどは酔っ払ったり、グロッキーになったりしただけの時間に費やされて、そこから得たものはお酒の知識くらいで費用対効果としては悪すぎる。

楽しかったといえば楽しかったかもしれないが、ほとんどはひとりでバー飲んでいたし、その日のやるせない思いをごまかすために飲んでいたことが多かった。

人間はそんなやるせなさを処理する術を多くは持っておらず、それがお酒になるか、甘いものを食べまくるか、夜中にジョギングするとか、つまりやるせなさを何もしないでゼロにはできないようである。

きっとそんな目的のためにお酒にお金を使ったから、得たものがほとんどないのだろう。

そういう時間は人生の中の無駄であり、ワインの澱みたいなものかもしれない。

しかしまあ、無理やりこじつければ、澱の出ないワインは安物であり、極上のワインは澱が出るものだ。だから、それくらいの無駄を出すくらいじゃないと、人間って奥行きが出ないんじゃないか。と言い訳してみる。

でもやっぱりお酒は飲んでグロッキーな時間が多すぎるから効率が悪い。

それならその時間に他の勉強でもしておけばよかったと後悔する。

そんな後悔のメリットといえば、小さな愛娘に、

「こういうことは無駄でしかないからやめとけ」

と、コーチできるくらいであろうか。

わたしの場合は、体をぶっ壊す前にその愚かさに気づいたのがよかった。おかげで夏バテはあるものの健康である。γ-GTPも正常値である。

今は冷たいお茶がおいしい。静岡産の緑茶を愛飲している。

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