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不機嫌でもお酒は飲まない。

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結月でございます。

マンションの階段を降りて駐車場に行こうとすると、桜並木の葉が少しばかり黄色くなっているのを見つける。まったくクソ暑いな、なんて思っているのにそれはすでに残暑なのである。

保育園が休みとなる土曜であるから、4歳の愛娘の手を引いてバイオリンのレッスンに行ったり、その帰りにはいつものショッピングモールで食事したり、遊んだりする。

しかし、デルタ株になって、フードコートはかなりヤバいんじゃないかと思うのはわたしがワクチン接種が完了していても4歳の愛娘は丸腰であるから。

食事は別のところでしようと思うも緊急事態宣言のせいか思いのほか人が少なく、これなら大丈夫そうだと定番の長崎ちゃんぽんを食べる。

麺は1.5倍で4歳児とシェア。

食べ物をシェアできる関係はいいもので、それゆえにシェアが基本になっていない懐石料理なんかは好きじゃない。

フランス料理も高級なところだと個別の皿になって互いにシェアできないからあまり行きたいとは思わなくなった。

ガチレズなわたしは女の人としか食事をすることがなく、さらにシェアできるような相手がいい。

中国料理はシェアが基本であるけれど、あれはもともと大人数の設定で大皿であるから、いまいちシェア感がない。やはり一人前で頼んだものをあえてそれぞれ分け合うのが色っぽくていい。

とまあ、4歳の女の子とちゃんぽんをシェアして食べたわけだが、そのアツアツなスープを飲むと暑がりなわたしはたちまち汗だくになってしまった。

それゆえ、マンションに戻るとシャワーをして、ちょっとビールでもゴキュっと飲んじゃおうと誘惑が生まれるが、ビールを飲むと眠たくなったり、ぐったりとするのが嫌だから冷たいお茶を一気飲みした。

稀代のドリンカーであったわたしもノンアル時間が昨年から多くなり、するとお酒を飲むのが面倒になって、さらに飲んだ後の倦怠感がこれまた億劫になって、お酒は飲まない楽さを好むようになった。

これはまさしく、ワクチンの副反応よりもコロナに感染したほうが辛い、ゆえにワクチンで得られるベネフィットのほうが上回るというアホでもわかる天秤と同じである。

しかし、愚かにもかつてのわたしはお酒でグロッキーになるほうを毎日選んでいたわけで、お酒を我慢する苛立ちよりも肉体に負担をかけることに快楽を得ていたのだから、副反応が嫌だからワクチンは打たないという頭の悪さと同様の生活をずっと続けていた。

「お酒を飲むと辛いからやめとくわ」

という正常な判断を手に入れたわたしはお酒を飲むのが面倒になっている。

つまり、アルコールを摂取しないほうが快適である比較論ができるようになった。

とは言え、食事をシェアできる愛人レベルとなるとやっぱりお酒を飲んでしまうダメっぷりは残っていて、ご機嫌になって飲みすぎて、きっちりと二日酔いする。

ところが今のわたしはご機嫌になることはなく、まんべんなくずっと不機嫌である。

それは公演に向かって進んでいるせいで、24時間公演のことを考えて、それは睡眠中も考えているから緊張していて、ピリピリしているから不機嫌。

いや、不機嫌でないのだろうけど、不機嫌に見える。

要するにのべつ公演のことを考えているから、公演以外のつまんないことを問いかけられたりするとものすごく煩わしくて、

「はあぁあ?」

と、まるで昭和のヤンキーか平成のオラオラ系かのようになってしまい、とても令和でないのである。

穏やかでないのは明らかで、きっと穏やかであるのは猫の前だけに違いない。

いくら不機嫌であるからといって、猫に向かって、

「はあぁあ?」

なんて眉毛を斜めにしてすごむなんてアホすぎる。

ともかくもコンサートやるときはいつもこうだから気にしないでほしいと思いつつも、イライラしているからしょーもないことを訊かれたりすると、

「はあぁあ?」

となる。

世の中も緊急事態であるけれど、わたしも公演を控えて緊急事態なのである。いや、非常事態なのである。コンサートの開催は日常ではなく、非常時なのだから。

おまけにコロナのデルタ株のせいでいつも以上に制限されるものだから、やっぱり機嫌は悪い。

10月末までイベントの人数制限を延長すると政府が発表したりもするし、そうなれば11月は解除なのはわかっちゃいるが、そもそもそれまで集客が気持ちよくできないじゃないかとイライラが募る。

仕方がないのはわかりつつ、それを受け入れ、その環境に慣れ、その中でどういう戦略にしなければならないかを考えるのに頭を使い、そうすると不機嫌度は殊更アップして、う〜んと唸りながら考えに考え、そんなときにどーでもいいことを振られると、

「はあぁあ?」

と、なるわけである。

「はあぁあ?」の先には言葉にはしないが、「うるさいわい、どアホ!」だとか、「ぶっ殺す」だとか、「知らねーよ、そんなもん」だとか、「そんなこと、自分で考えんかい、どアホ!」とかが心の中では続いていて、柄は悪くなる一方である。

とは言っても、どーでもいいことを振ってきた相手を嫌いになっているわけでなく、それはわたし個人の問題で、どーでもいいことを許容してあげるストレージの空き容量がないだけの話。

しかし、一生懸命とはそういうもので、ヘラヘラして一生懸命にはできない。一生懸命はそこに一極集中だから、それ以外のものに関してはすべてが煩わしく、不機嫌なのである。

とまあ、そんな機嫌の悪い毎日で、だからこそ充実しているとも言える。

でもわたしが昔より進歩したのは、そんな極度の不機嫌であってもノンアルでオッケーになったこと。

そもそもお酒飲んで、酔っ払って頭が鈍くなったり、寝てしまったりする時間がもったいないから、不機嫌であろうともノンアルで時間を有効に使うほうが快適なのである。

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