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終わりが見えてきた残り16日。

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結月でございます。

「趣味・病院」のわたし。

今日は病院を2軒、ハシゴ。それぞれに薬をもらいに行き、済ませていた定期の血液検査の結果も教えてもらう。

検査結果は3つほど数値がやや高い、低いがあるものの、気にするレベルでないとのこと。

保育園に愛娘を迎えに行き、今度は3軒目の病院へ。インフルエンザワクチンを接種しようと思ったのである。

4歳児は2回。わたしは1回。

であるけれど、病院へ行くとワクチンは在庫がなくなってしまったとのこと。

今年はインフルエンザワクチンが不足していると聞いていたが、本当らしい。もうひとつの行きつけの病院に電話するも、こちらも入荷待ち。

11月から12月にかけてはワクチン不足は解消されるようなので、入荷を待つしかない。

今年は昨年同様、インフルエンザが流行らないのか、流行るのか、これはさっぱりわからない。

ウイルスというのは、結局のところ専門家でもなんだかよくわからないものだということがコロナではっきりした。コロナが日本で急速に収束した理由もわからない。ワクチン接種率が高くなったことは大きな要因だとしても、それだけで説明がつくものでもないらしい。

だから、専門家は口を揃えて、

「よくわからない」

と言う。

しかし、わからないものはわからない、と答えるのがよくて、解明できてないことはわからないとするのが科学というもの。

科学はまだ未発達であり、全貌を捉えることはできないのである。わからないを少しずつ解明して、ようやく理由が見えてくる。

と、病院をハシゴしながら公演の業務をやったり、チケットの申し込みの電話を受けたり、チケットを発送したりと目眩がするほど忙しかった。でも、まだ終わっていないから、明日もバタバタする。

病院は公演業務がたくさんであったから、ちょっと先延ばしにしていた。いよいよ薬がなくなってしまい、今日行かないとストックがなくなってしまう。

ようやく病院は片付けたので、ちょっとすっきりしつつも、明日明後日は保育園が休みな土日であり、今度は4歳児を終日面倒看ながら公演の業務をやらなければならない。

そうこうしているうちにリハーサルも近づいてくる。今回は合唱もあるから、声楽の稽古もあり、本番前に合計4日間練習があるのである。

しかも栃木にいるものだから、4回東京を往復する。そして、直前には当日渡しのチケットを準備しなければならず、さあ、ここに4歳児が入ってくる。

これはなかなかにハードであって、今から身構える。

公演直前は忘れてはならない準備に神経を尖らせ、ギリギリまで販売しているチケットの管理をし、23:59にプレイガイドで販売終了となったらその購入情報を入手し、現場に持っていく。

サントリーでの東京初公演の前日の緊迫ぶりを思い出す。家には帰らない。銀座の結美堂で夜中まで処理して、寝袋で寝る。そして、朝、サントリーホールへ行き、準備、ゲネプロ。

今回は夜の公演であるから午後にホールへ。しかし、栃木にいるのだから困ったものだ。高速道路を飛ばしてホールへ向かう。

とまあ、公演をやるというのは常にバタバタしているもので、現場に行くと音楽のことなんて考える余裕はなく、トラブルがないか、無事に終えることができるかばかり考えて、当日も演奏を悠々と聴くような心境にないのである。

音楽にやっと集中できるのはプログラムも最後に差し掛かったくらいで、その頃に「無事」が見えてくるとステージを眺め、演奏するメンバーたちの躍動に音楽を感じることができる。

だからサントリーでの東京初公演もやっと音楽の気分になれたのはジュピターの最終楽章であった。

音楽がやりたくて、音楽が好きで始めた公演であるのに、当事者は音楽を堪能している暇がないという皮肉。

いや、これは皮肉ではない。公演を開催するという喜びはただ音楽を聴きたいというものでなく、自分の生み出した公演で音楽を多くの人に提供するところにあるのだから。

というわけで、11月に入り、公演が見えてきた。企画を立ち上げた5月はまだ公演はずっと遠くにあり、それどころかコロナ禍真っ只中で、公演が幻影かもしれない状態だった。

でも今はもう見えてきた。公演することは航行するのに似ている。企画の立ち上げで出港し、遠い目的地を目指す。その航路は決まってはいても荒波が押し寄せたり、台風に直面したり、船に不具合が起きたり、方向はこれでいいのかと疑ったりといろいろありながらも進んでいく。

そして公演という名の目指す港が次第に見えてくる。しかし、その目的地は未知の場所である。行ったことのない場であって、着いてみないとわからない。きっとそこは素晴らしい場所で、とてつもない感動があるところに違いないのだけれど、その時でないとわからない。

そこが最高の場所であることを信じて、ずっと航行してきた。

今回は7ヶ月の航行だった。

まだまだやらねばならぬことはあれど、目指してきた港が見えてくるとちょっと寂しくもなる。公演を成し遂げることは公演を終えることであるのに、終わってしまうことが寂しい。

と、そんな寂しさが出てきた残り16日。

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