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コロナはもう終わりってことで公演開催は確実。

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結月でございます。

東京都もコロナ感染者が70人前後ということで、1400万人いる都市で70人はほぼゼロだと考えていいような数字。

どうして急速に感染者が減ったかはなんだかよくわからないらしく、もちろん大きな要素としてはワクチン接種が世界に自慢していいスピードで進んだからというのがある。しかし、それだけでは説明がつかないようで、ウイルスは未知なるものなのである。

ともかく、どこで終息宣言を出すかなど、それは世界的にはWHOであろうが、日本独自には出すのであろうか?

とは言え、なぜこれほどまでに急速に減ったかは解明できていないのだから、梅雨明け宣言ができないような曖昧さなのだろう。

玉音放送みたいにそれを聞いてはっきりと戦争が終わりました、なんてものならわかりやすくて気持ちも切り替えられようも、境界線が定かでなく梅雨明け宣言できないような雰囲気はどうもすっきりとしない。第6波が来るかもとか、また増えるかもなんて言う人をそこそこ見かけるから、まだ自信を持てないという感じ。

そこは性格であって、フランスなんかはすでにすっかりコロナなんてないような雰囲気であるらしく、オペラが満席になったとか羨ましい話を聞く。

どうも日本人は用心深く、性格が暗いのか、物事を悲観的に捉える国民性がるのかもしれない。

しかしながら、ネットにもテレビにもすっかりコロナの話題がなくなってしまい、そりゃ感染者がいないのだからネタがない。

ところで東京都は今月の24日までリバウンド防止措置期間とされていて、飲食店は時間制限がある。

実は飲食店だけでなく、わたしにも制限がかかっていて、それはマロオケ2021の公演の舞台である大田区民ホールは区の施設であるから24日までは収容人数の制限、そして夜の9時で退館という時間制限がある。

この公演日が10月でなくてよかったと、自分を強運だと思いたい。もし10月だったなら、時間制限のため、プログラムから一曲削除しなければならなかった。

検査陽性率がついに1%を切ったという話を聞いて、これから急激に感染者が増えるというのは物理的にあり得ない。というわけで、11月22日のマロオケ公演は無事に開催されると確約できる。

コロナ真っ盛りのときに企画を立ち上げて、ワクチン状況などなど自分なりにはかなりデータを集めて公演を準備してきた。これは予想的中で10月には予想通り落ち着いてきた。そして11月は大丈夫だとわたしなりの分析で80%くらいの確信は得ていた。

とは言え、それはわたしの脳内の話で世間のムードは異なっていた。チケットを申し込んでくださる方や知り合いなどからも、

「11月、大丈夫…?」

と、よく訊かれた。

大丈夫だと思いますとは答えながらも、もちろん100%でないから断言はできなかった。

しかし、7月下旬から感染者が増えるというのは事前に予測していて、8月は大変だなと思っていたが、あそこまで急上昇するとは思っておらず、さすがにちょっとビビった。

それを見越してワクチン接種を持病を生かして早くできたのはよかった。

しかしながら、コロナ猛威で医療崩壊が一部で現実になった8月は公演のチケットというのは当たり前だがまるで売れないもので、世間から無視されているようで個人的には実に辛かった。

だが、コロナで恐怖状態になっているところに、

「すげえ公演をやるから来てくれない?」

なんてお誘いをするのはKYそのもので、わたしのアプローチは焼け石に水だったのである。

とまあ、コロナ禍を息継ぎなしで潜水して進むような気分で公演の準備をしてきた。今はようやくちょっと浮上して息が吸えるようになったとはいえ、まだまだコロナ余波はあって社会の風通しはマスクをしたように息苦しい。

しかし、今月24日まででリバウンド防止措置が終わるから、やれやれといったところ。

なぜなら、わたしはこれまで緊急事態宣言中からずっとホール側と話をしてきて、収容人数の制限やら楽屋の制限やら退館時間が早められるなど、コンサートをやる立場としてはブチギレを通り越して涙ぐんでしまうようなことばかりを言われてきたから。

でも、ホールの職員も嫌がらせで言っているわけでなく、区の職員として仕方なしにやっていることだし、そうせざるを得ないのがよくわかるから、

「はぁ…」

と、ため息をつきながら、憂鬱であった。

自分の予測として11月は問題なしと確信はしていても、やはり世知辛い話を聞かされると精神的には堪える。

しかしようやく感染者がほとんど出なくなってコロナももう終わりかなという気はする。今後あったとしても何度も言っているようにワクチン未接種者だけの病気になるだろう。あとは順に3度目を打てばいいだけの話であって。

しかしながら世間は梅雨明け宣言のないような曖昧さにあって、多分大丈夫だという病み上がり状態である。病み上がりとは気分的な病み上がりという意味である。

チケットの動きが壊滅的であった8月。失われた8月が終わっても劇的に売れることは今のところなく、世間の気分に同調してじわじわといった感じ。

しまいには自分が道化に見えてきて、病み上がりの患者を相手に旗を振って踊っているようにも思える。

しかし、メンバーたちと業務連絡を取り、その返事に「来月を楽しみにしています!」と書いてくれる奏者が多くて、こんな最高のメンバーとまた一緒に仕事ができるのだからわたしが憂鬱であっちゃいかん!と気持ちを切り替える。

そうなのである。この公演はメンバーがみんな一緒に音楽をやれることが楽しみで仕方がないものなんだ。そこが定期公演を持ち、いつも決まったメンツでやる各プロオケとは違うところなのだ。

今度集まれても、次はいつ集まれるかわからない。一期一会に近いところがある。

コロナ禍であるのにみんなスケジュールを調整して11月22日に集まってくれるのだ。

ごめん。満席にはできそうにない。いつも公演をやるときは満席を狙うのだけれど、さすがにコロナは手強かった。

でも、まだ40日ある。できるだけ多くのお客さんにみんなの最高の音楽が共有されるように頑張ろう。

一番心配していた「公演中止」は確実に免れそうである。これだけでも幸せなことじゃないか。なぜなら、コロナによって一体、どれだけの数のコンサートが中止に追い込まれたか。

だから、わたしたちは強運である。戦火をくぐり抜けて公演にたどり着けそうなのだから。

振り返れば、公演中止でコンサートが死屍累々のデスロードだ。でも、わたしたちはコロナの機銃掃射や絨毯爆撃にも死することなく、大田区民ホールに集まれる。

コロナだからこそ選んだモーツァルトのレクイエム。その祈りを奏で、コロナ後へ前に進もう。

コロナ禍の中でもチケットを申し込んでくれたお客さんのエネルギーは平時の何十倍もある。コロナ禍でも怖じけず、この公演に来たいと思ってくれるのだから、その価値は何十倍もある。

普通なら、

「いや、コロナがちょっと…」

なんて言い訳をしてお茶を濁すのが普通であるのに、積極的に申し込んでくれている人たちがいる。数としてはホールの満席ではないにせよ、そのエネルギーが何十倍と考えれば、それは満席以上のものだ。

やっぱりこの企画してよかった。この企画は正解だった。すごく価値のある公演である。

公演のチケットを買ってくださった方、楽しみにしていてください。

奏者たちも楽しみにしています。

そして、まだチケットを買っていない方は買ってください。わたしたちは渾身の演奏をします。

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