結月でございます。
今日はこんなニュースが
ワクチン接種済みであれば行動制限が緩和の方向。
こうなるとは予測していたけれど、やっと具体的に話が出てきてうれしい。だってワクチン打ってるのに制限されるのはおかしいし、それなら何のためのワクチンなのか曖昧になる。それにこういう特典がないと、ワクチン接種が頭打ちになってしまう。
しかし、10月くらいにはおそらく国民の7割くらいは2回接種が完了するだろう。そうなれば、ワクチン証明で制限緩和してもそれほど文句は出ない。
本当は今からやってもいいのだろうけど、まだ打ちたくても打てない順番待ちの人が大勢いるため、社会の不公平感が出てはいけないとのことでやれないだけの話であって。
感染者数も激動の8月を終え、ピークアウトした感じもリアルにある。ただし重症者は治癒に時間がかかるため、この数字はすぐには下がらない。
様子見の9月が終われば、10月には今とはずいぶん変わった社会の空気になっているだろう。
とにかく、公演を11月に抱える身としては何よりもうれしい情報。
しかし、9月に公演をやるところは入場者数を半分にしなければならず、半分の数が販売済みになればチケット販売を中止している。
そのやるせなさが等身大にわかるから、そこにある辛さはよく理解できる。
コンサート会場の入り口でチラシを配布するサービスにマロオケ公演も申し込んでいるけれど、その配布するコンサートの数は少なく、枚数も少なく、配布する会社も大変だし、主催者も大変だし、何もかもが大変。
わたしも配布がこんなに少なかったら告知できんじゃないか、と苛立ちがありながらも、こればかりは仕方がない。
それでもマロオケ公演にチケットを申し込んでくれる方から電話をもらうと、やはり公演のことを心配してくださっていて、早く安心できる社会の空気になってほしいと願う。
コンサート自体は安全なんだよ。
クラシックはお客さんが歓声をあげるわけでなし、今回は声楽があると言っても当然ながら歌を歌う演者はワクチン接種しているわけで、安全なのは間違いない。
問題は「安全と安心は違う」ということで、小池都知事のように安全と安心を同時に使うことは間違っている。
安全とは科学的見地でどう見てもリスクがない事実であり、一方安心は人間の情念の話。
人間の情念は科学的でなく、合理的でないから安全なものにも不安を持ったりする。
だから、正しく安心を得るというのはものすごく難しく、それはリテラシーに関わる問題であり、正確にジャッジするリテラシーがない人にとっては効果があるわけない健康食品だとか、イカサマのコスメだとか、わけのわからん数珠とか、消毒液を噴射して空間のウイルスを除去するとか、そういういかがわしいものによって安心を得てしまう。
そうなってくると安心のための嘘やイカサマが社会に蔓延してしまい、安心の真逆にある不審が主流になるといくら科学的に正しいことを主張してもその心には届かなくなる。
しかし、ワクチンというきっちりと精査されて安全と保証されていて、さらにウイルスに対して効果が抜群であるというものによって、「本当の安心」が社会に広がり、それによって行動制限が緩和されるという方針を政府が打ち出したのはいいことなのである。
それでも11月はまだ大事をとって入場者数の制限などホールから言われるかもしれない。そうでなくても現在が制限中であるから、お客さんも躊躇してしまう。
でも、ワクチン証明によって行動制限が緩和、すなわち安全だから安心して大丈夫ですというメッセージが出ると、正しい安心をしてもらえる。
公演の時は入場するお客さんもステージに立つ演者たちもほとんどがワクチン接種済みになるのではないか。なぜなら、クラシックは高齢の方が多いから既に接種率は9割近くになっているから。
そういう安全と安心の中でチケットを買ってもらいたいし、そして来場してもらえれば、気持ちよくコンサートを楽しめる。
コロナはね、もういい加減終わらせなきゃいけないよ。