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コロナ禍での公演は大変なのである。

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結月でございます。

デルタ株が流行真っ只中でありながらも、マロオケ公演に向けての様々な準備はたくさんあって、「今日はこれをやらなくちゃ!」と決めたことも得てして全部できないまま翌日に持ち越しとなる。

おまけに栃木に来て田舎ライフなものだから、東京にいた頃よりも頭のシャープさがやや衰えて物忘れはするし、田舎のゆったり生活はいいのか悪いのか…

ちなみに足腰の衰えは栃木に来て顕著であり、車移動が基本でほとんど歩かない。東京だと最寄り駅まで歩いて、到着して歩いて、営業に行くのに歩いてとよく歩くが、田舎は本当に歩かないのである。

あまりに筋力が衰えるものだから、不意にスクワットをしたりする。

とまあ、そんな田舎にいると、コロナを東京ほど気にしないでいいことは幸いだと思う。なぜなら、人が少ないから。田舎に密はないのである。

しかしながら、公演に向けての今は日本がコロナ禍で、それも大流行で、緊急事態。

そんな中で公演を企画するのはもちろん初体験であり、思うように行くはずのものもうまくいかない。

例えば、新聞広告を出すことは前から決めているけれど、他の公演も中止になったり、もしくは収容人数を半分にしたりと制約があるため、どこの主催者も積極的に広告を出そうとしないため、いつもならあるクラシック音楽の広告ページが新聞の中で枠が埋まらないなんてことになっている。

つまり、広告企画が激減で、特集そのものが組めない。

となると、広告を出す気満々なマロオケも場がないと出せないわけで、告知の場が制限されてしまう。

いつもなら広告代理店が枠があるからどうですかとうるさいくらい営業をかけてくれるのに、今回はそもそも音楽広告欄があるかどうか…なんてお寒いことを言われてしまう。

あとは、コンサートホールの入り口でチラシ配布をする業者も大変なようで、収容人数は半分だし、公演がキャンセルになるかもしれないしで、思うように配布できないようだ。それでもマロオケは配布できる分はお願いしている。

いいものでも知ってもらわなければ存在しないのと同じであり、だから広告は大事であるが、世間の目の先が感染者数であったりすると、さすがにニュースの強さとしてコロナには勝てない。

おまけに中止になるのではないかと思われたりするわけで、いやいや中止にはならないよと言っても、世間は現在の感染者数に気持ちが左右されてしまう。

このまま順調にワクチン接種が進めば、10月下旬には国民の8割ほどが2回接種を終える計算になるため、11月は今のような状況ではないだろうと思いつつ、今のインパクトは強い。

とはいえ、デルタ株の場合は集団免疫はあまり期待できそうにないから、8割接種が完了しても残り2割で感染は続くだろう。そうなると緊急事態宣言とまではいかずともまん延防止措置だと微妙で、収容人数を半分に要請されたりするかもしれない。

9月にコンサートをする予定だったところは気の毒で、緊急事態宣言が延長になったため、どこもチケット販売を停止している。

クラシックが好きな人は高齢者に多いので、ワクチン接種率は8割を超えているのだからそこまで問題はなさそうだけれど、それは選別できるものでないからやっぱり客席は半数でってことになる。

しかしながら、一年以上コロナと付き合い、公演中止に至るケースは少なくなって、収容人数に制限はあれど、開催できるようにはなっている。

そう考えると、コロナが未知のウイルスであった昨年よりは主催者にとってはやりやすくなっているのかもしれない。

昨年だと収容人数半分も初体験だし、そのキャンセル業務も初めてで、それはそれはやってらんないくらい面倒な業務で大変だったろうと思う。

この一年で主催者もホールも広告代理店も学んでいて、ちょっと前ほどの混乱はなさそう。

とはいえ、わたしも含めてコンサート業務はコロナ受難のひとつであり、飲食店、宿泊施設などと並んで大打撃なのである。

とまあ、そんな中、デルタ株の流行によって予定していた広告プランなどは臨機応変に見直しつつ、新たに進めていくわけで、10月くらいには今よりも社会の空気が緩やかになるであろうと予測しつつ、今できることをやるしかない。

コロナでの大変さはわたしだけでなく、マロオケメンバー、合奏団、ソリストなど公演に関わってくれる人たち皆が感じていることであるから、責任者のわたしはへこたれることなく、クールに、ドライに、合理的にやれることを進めて、公演開催に向けて頑張るのである。

しかし、公演の日程が11月の下旬であったのは今ではギリギリで強運だったと思っている。10月だったら危なかった。開催はできても集客ができない。

11月22日になったのはホールの空き状況とマロさんのスケジュールの一致からだったが、結果的にはこの日程が奇跡だったとなるかもしれない。

思えば、2016年の東京初公演のときだってサントリーホールが取れたことだって奇跡的だった。

わたしはずっと自分が不運で、くじ運もなく、運のない人間だと自虐していたけれど、マロオケ東京初公演のときにマロさんから、

「結月さんは強運だよ」

と言われた。

わたしは自分が強運の持ち主だなんて考えたこともない厭世主義だったし、人から強運だと言われたことがなかったので、この言葉は意外であり、驚きであり、もしかして自分が悲観的に生きすぎていただけだったのかと思った。

でも、自分が強運だなんてやはり思っちゃいない。しかし、マロさんの言葉でそこまで悪くはないんじゃないかと思うようになった。

9月いっぱいは思うように告知も進まないだろう。それはそれとして仕方がなく、お天気を恨めしく思うのが愚かであると同じく、自分で変えられないものはある。

ただ、11月22日が開催であったことが結果的に強運だったと思えるように今やれることはとことんやる。

こんな大変な時期に、100年に一度と言われるパンデミックの中で公演をやれたと将来の自分が喜べるように、そしてステージに立つ演奏者たちにとって思い出深い公演になるように、さらにコロナ禍でも来てくれたお客さんが一生忘れられない感動を得られるように。

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