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嫌われても平気でなきゃできない仕事

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結月でございます。

11月の公演は一日一日と迫っていて、毎日忙しい、忙しい。

忙しいと言うことはあまり良くないことであるけれど、やっぱり忙しいのである。

さらに夕方になると4歳児をお迎えに保育園に行かなければならず、さらにそこから夕食を作って食べて、一緒に遊んで、バイオリンを教えて、勉強を教えて寝かせる。4歳児がいる間は無論、仕事なんてできないから時間が圧縮されて、余計に忙しく感じるのかもしれない。

今日もあちらこちらにメールを出したり、返信したりして、何が何だかわからなくなったりしつつも、そのおかげで、

「しまった!こんな重要なことを伝えるのを忘れていた!」

なんてメールを整理していてハッと気づき、ビビりながらも気づいたことに安堵したりする。

公演というのは音楽をやるのだけれど、それを実現するためには音楽以外の様々な実務が絡み合っている。

チケットの管理のことに集中していると、その他のことが後回しになったり、微妙な時間配分で今優先されることから処理しなければならない。

そうすると得てして理想的なスケジュール通りにはいかず、遅れていくことが多い。

また人に頼まなければならない業務は相手に任せるしかないので、ここが時間の認識に差が出てしまう。

そうなると、わたしはちょっとしつこい人間にならざるを得なくて、急かす立場になる。

投げた返事にサッと反応がある人もいればそうでない人もいる。時間感覚の差なのだろうが、遅いと困ることは多々ある。となると、わたしはさらにしつこい人間になってしまう。

きっとウザい奴だと思われたりして、少しずつ嫌われていくのではないかと思ったりもする。

しかしそれは仕方がない。そういうものなのである。

と同時にわたしも仕事が遅れ、わたしにイライラしている人もいるかもしれない。

そうなるとあまり人のことは言えない。

とはいえ、大きな公演だし、責任をすべて背負っているプロデューサーという立場はしつこくならねばならず、それで嫌われても仕方がないと割り切る。

と、そこまで嫌われてはいないかもしれないが、公演を始めるとわたしから金を取ろうとするセールスが多々現れる。

こういう広告どうですかだとか、こういうサービスはどうですかなどなど。

昨日はその手のお誘いを3件断った。

一つはまあまあ悪くない提案だったけれど、決定的な魅力が感じられないから断った。

断ることは相手をがっかりさせるから、嫌われるまではいかなくとも好まれやしない。向こうは向こうで注文が取れないと困るのだろうと察しがつく。

そんなところに同情なんてしやしないが、断るというのは面倒なことだ。

資料をもらってそれを読んで、吟味して、断る理由を見出す。それを相手に伝える。

決定するということは、取捨選択であるからちょっとエネルギーを使うのである。

ともかく、責任を担う仕事であるプロデューサーは嫌われても平気でないと務まらないのだとわかってきた。

公演はお客様のためにやるものだから、来てくださるお客様のためが第一で、お客様が満足することが大事であるから、そのためには嫌われてもいいと考える。

公演を作る、すなわち音楽を奏でる場所を作るというのはそういう仕事なんだと理解する。

音楽は公演当日だけ。それまではずっと音楽的でない仕事。でもそれが音楽というもの。

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