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好奇心は幼少期に決まる

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結月でございます。

なんだか休日が多いと思っていたら、これはシルバーウィークってやつ?

休日だと保育園が休みであるから、4歳の愛娘に終日付きっきりになる。

と、昨日は栃木の那須どうぶつ王国へ行った。保育園で割引券をもらっていたからで、大人は半額の1200円、子供は無料になる。

ここに来るのは3度目。いや4度目か。

そんなエキサイトする動物園ではないけれど、カピバラが触り放題だったりする。

今回は行った時間が遅めであった上に緊急事態宣言中で閉園時間が16時でゆっくりはしていられなかった。

園内の猫バスに乗り、ラクダや馬がいるところへ行く。ここでは羊に餌をあげられる。

わたしは羊を触りまくったが、羊というのはモコモコしていて、それでいて四肢が実にしっかりとしていて体が硬くサンドバッグを横にしたみたい。

羊の耳を触るのは気持ちがいい。いや、この手の哺乳類は猫も含めて耳が気持ちいい。

なんとも可愛らしくて、これからは羊肉は食べられない。

さて、うちの愛娘は動物は見飽きたのか、園内にあるショボいアスレチックのほうに夢中であり、わたしはその向こう側を眺めていた。

そこでは職員がショーのために鷹を訓練させていたのである。鷹匠であろうか。

笛を吹くと鷹が低空飛行をして、職員のお姉さんの腕に着地する。そしてまた笛を吹くと鷹は旋回しながらもう一人の職員の腕にとまる。

那須の大自然を飛行する鷹は見事で、ずっと見ていても飽きない。

今度は南国の大きなインコのような鳥でやる。日本的風景の那須高原の空に原色の青や赤の色彩の大きなインコが飛ぶ光景はシュールな絵画のようである。

あんなに飛べてすごいな、なんて飛べない人間であるわたしはアホ面で眺めている。

岡本太郎がタモリの番組でタモリに、

「あの… 岡本太郎さんでいいんですよね…?」

と、無口な岡本太郎に尋ねると、

「名前なんてどうだっていいんだ。鳥のように大空を飛べばいいんだ」

と、芸術家らしい珍回答をしていたが、那須高原を飛行する鷹やインコを見ると岡本太郎な気分になる。

さて、土日はもちろん祝日など休みの日には愛娘を連れて必ずどこかへ行く。

それはわたし自身が家の中にいる退屈に我慢できないからであり、クルマで出かけるのは意志ではなく、いても立ってもいられない衝動からである。

そんなわけでお出かけすることが当たり前になったせいか、退屈に我慢ならない性格が形成されたのか遺伝したのかよくわからないが、4歳児は、

「ねえ、どうする〜?」

と、何もやることがない時間に耐えられない。

栃木に来てよかったと思うのは、クルマで出かけやすいところ。

東京だと子供が楽しい場所は遠くなるし、意外と少ない。栃木にいれば、那須だって日光だってクルマで行きやすい。

それにクルマの助手席にチャイルドシートを設置して4歳児とおしゃべりしながらドライブするのはなかなか楽しいのである。

この世には好奇心が旺盛なタイプとそうでないのがいる。

おもしろい仕事を興すには好奇心がなければならない。そして、勉強が楽しくなるのも好奇心があったほうがよく、好奇心で勉強するようになると勉強が苦にならないところか楽しくなる。好奇心がないと勉強は強いられるものになり、学力もそれほど伸びない。

学力に関係なくとも、何か抜きんでたことをするには好奇心がエネルギーであり、それは原子力のように尽きることがない。

何か知らないものに触れる。何もやることがなければ何かやりたいと思う。そういう経験が幼少期にあれば好奇心が培われ、大きくなってもそういう生き方をするのではないか。

家にいてテレビを見ているよりも、羊のモコモコに触れたほうがいい。鷹の飛行を見たほうがいい。ラクダの巨大さを目の当たりにしたほうがいい。ニジマスを釣って焼いて食べたほうがいい。

要するに驚きは連続であったほうがいい。

好奇心は身につけようとしてもうまくいかない。それより退屈が勘弁ならないくらい楽しさを求めることが大事。

だから、土日祝日は愛娘を連れて出かける。

そうすると、そこそこ金がかかる。まあまあの出費になっている。

ちょっと計算してみると、1ヶ月で結構な金額だった。ガソリン代も含めて。

逆に考えると、このレジャーをやめて家にいたり、近所の公園で済ませればあれだけの金が流出せずに貯蓄できるのかと思った。しかし、これをケチって、愛娘が好奇心がない人間になって、勉強もいまいち、やりたいことは特になし、行きたい学校もなければやってみたい仕事も思いつかない、なんて人間になられるのは困る。そんな「特になし」な人間になると稼げない。

そう考えると、今の段階で投資しておいたほうがはるかに安上がりなのである。

生きがいも見出せず、やりたくもない仕事に愚痴ってばかりいたり、楽しみは週末のバーベキューなんて人間だとつまらない。

好奇心は幼少期にできあがるもので、この時期を逃すと大人になってからはそれを習得するのはちょっと難しい。

好奇心さえあればなんとかなる。好奇心は自分が進む方向を決める羅針盤にもなるし、そこへ進む原動力にもなる。そして、好奇心があれば楽しいことに貪欲になれる。貪欲になれるということは行動力が大きくなること。

好奇心は人間のダイナミズムを決める。ダイナミックな人間は好奇心がデカいものだから。

休みの日の出かけは。子供のためでもあり、自分の楽しみのためでもある。

栃木に来て、鷹が飛ぶのを見たり、ニジマスを釣り上げることにわたし自身が喜んでいる。

楽しみを感じられるからこそ好奇心は躍動するもので、それが4歳児に伝播しているとも言える。

と同時に4歳児のリクエストがわたしに伝播して新たなネタを生み出している。

好奇心があるからこそ、他人を楽しさの渦に巻き込める。

4歳児がいなければ、羊があんなにモコモコして、それでいてその毛の下の肉体は筋肉質で逞しいことなど知ることはできなかったのだから。

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