結月美妃.com

結美堂の結月美妃公式ブログ

【スポンサーリンク】

東京は快晴

【スポンサーリンク】

結月でございます。

一昨日の日曜から昨日まで東京。

ところでコロナはすっかり下火になって話題にもならなくなった。習慣的にみんなマスクをつけているけれど、現実的にはどうなんだろう? 本当に必要なのかなと思う。

長く続いたコロナで飲食店がずっと休業や時間制限されたりしていたけれど、それが全面解除されてまだ1週間ほどしか経っていないと考えると、今のコロナを心配しなくていいような状況というのが夢から覚めたばかりのような感覚に捉われ、今までなんだったんだろうな…という気持ちになる。

しかし、長いコロナ禍はコロナ以前とは世界を変えてしまっていて、一見すると同じように見えるものでもコロナ後は違っている。

さて、全面解除のタイミングにドンピシャなことに日曜日は週刊プレイボーイ元編集長、島地勝彦さんに会いに西麻布にオープンした新しいサロン・ド・シマジへ出かけた。

島地さんに会うのは本当に久しぶりで、これまた久しぶりにタリスカーのハイボールを飲んだ。もう少し早く訪れるつもりだったけれど、コロナに邪魔されていた。

積もる話もあって、いつしか飲みすぎてしまった。新宿伊勢丹の時と違いドライマティーニなどカクテルも飲めるため、マティーニ好き、サイドカー好きなわたしは飲みすぎてしまったのである。

久しぶりに島地さんに会えた嬉しさから調子に乗っていろいろしゃべったのだが、酔っ払って何時に帰ったか覚えていない。

ホテルは銀座に取っていて、日比谷線で銀座駅に着いた時は意識朦朧、千鳥足になっていて、銀座のどこの通りも知っているはずなのにホテルに行き着くのに随分苦労した。

そして、チェックインし、すぐに寝てしまったわけだが、まだ日が昇らない時刻から二日酔いしていた。

しかし、銀座の夜を酔っ払って迷子になったのは2度目で、10年ほど前、黒澤明監督の撮影監督をしていた上田正治カメラマンと結美堂からすぐ近くの中国料理店で紹興酒を二人で何本も空けるほど飲んでしまい、すると歩いて数分であるはずの結美堂へ戻るのに意識朦朧・千鳥足で迷って大変だった。しかもその後、雨が降ってきて、意識朦朧・千鳥足でママチャリを押しながら家まで帰ったのだが、何度も転んで泥だらけになった。

と、そこまでひどくはなかったにせよ、銀座で迷うほど酩酊してしまったのである。

翌日チェックアウトして、銀座を歩く。

なんてことはない。ホテルは銀座シックスの横、銀座ライオンの裏で迷うようなところじゃない。

銀座をこうして歩くのも数年ぶりのことだったけれど、銀座は特に何もかわっちゃいない。どこか変わった、例えば店がなくなった、増えたなどはあるけれど、わたしが知る銀座のままだった。

銀座を離れて何年もなるけれど、銀座が体にはしっかりと染み込んでいるからまるで違和感がない。まるでタイムスリップして銀座にいた頃に戻ったような感覚があり、3丁目のビルの階段を上れば、結美堂があって、わたしはいつものように仕事を始めるのではないかと思えた。

しかし、不思議なことに4歳の女の子がいるような気がする。そして、iPhoneの写真を開くと、アイスクリームを食べている愛娘、保育園で作ったハロウィーンの衣装を着てふざけている4歳児の写真があった。

もし銀座に今もいるとするなら、4歳の愛娘のことは今みたいに可愛がってやれない。そんな余裕はないし、育児放棄まではいかないにせよ、今ほどたくさんなことはやってあげられない。保育園が終わって食事も作ってやれないし、勉強もバイオリンも教えてやれない。土日だって遊びに連れてあげられない。土日こそ仕事が忙しいのが銀座であるし、今みたいに那須の牧場でヤギに餌をやりに行ったり、ニジマスを釣りに行って串焼きにして食べたり、ショッピングモールで長崎ちゃんぽんを食べ、駄菓子屋でお菓子を買ったりもできない。

銀座で仕事をするということは、それ自体に負担が大きく、子供の面倒なんて看れやしないのである。

そういう意味では結果論だとしても栃木にいることがいいようで、東京には月に2回しか来れないけれど、小さな愛娘には十分なほどにいろいろしてやれる。

それに人間というのは幼少期が大切であり、ここでズッコケると大人になって修復することはできない。だから、わたしだって東京がいいけれどここは譲って小さな愛娘のためにやってやることが結果的にはいいはずなのである。

もしわたしが銀座にいて、その代わり育児や教育を疎かにしたら、それは将来大きなしっぺ返しがくるであろうから。

と、そんなことを思いつつ、銀座で少しばかり過ごし、N響コンサートマスターのマロさんのところへ行く。

マロオケ・レクイエム公演まであと3週間となり、マロさんとのトークを動画に収めるためである。

そんなに長く話したつもりはないのだけれど、見てみると30分以上も話していた。

その動画は今日、YouTubeにアップロードしたのだけれど、その途中で愛娘を迎えに保育園に行かねばならない時間になって、MacBook Proを猫にいたずらされない場所に置いたままにした。

というわけで、動画公開は明日。

二日間も留守にしたので、公演の残された業務を大急ぎでやらなくてはいけない。あまりに切羽詰まっていて、うっかりリハーサルに行くのを忘れてしまいそうなほどである。

しかし、いよいよラスト3週間というところまできた。あれだけ大騒ぎして心配していたコロナに関しては快晴。感染者数や医療逼迫に緊張して、ついこの間まで日本中がピリピリしていたというのに。ワクチン接種も2回接種完了が国民の72.5%まできた。接種できない12歳以下を除くと、8割以上の人が接種済みという見事な結果。

11月22日の公演日から逆算して、10月末にはワクチン接種が7割を超えるから大丈夫だ、と確信はしつつも、ワクチン開始時は悪質な陰謀論もたくさんあり、接種のスピードが落ちるのではないかと心配もした。

でもそれは杞憂に終わり、予想した通り11月はコロナは晴れ上がった。コロナに関する気苦労からようやく解放され、でもそれもまだ1週間しか経っていない。

コロナ禍ど真ん中でのチケット販売開始で、それはそれは思うようにいかない苦戦を強いられたけれど、それでもチケットを買ってくださる方はたくさんいた。そして、これから3週間は心配なくチケットを買っていただける。

もう2ヶ月ワクチン接種が早く始まっていればと思うことはあれど、公演が中止にならず、コロナが収束したときに演奏会を迎えられるだけでも幸運であり、幸せなことだと思う。

それだけコロナで数々のコンサートは中止の荒波に飲まれてきた中、幸いにもこのマロオケ2021はその荒波の中でも転覆せず、快晴の穏やかな海を航行できている。

このレクイエムのコンサートは未来へつながるもの。

その理由は明日公開のマロさんとの動画をご覧ください。

【スポンサーリンク】