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神社にマロオケ公演祈願してきたデ

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結月です。

今日は4歳の愛娘を保育園に送るとそのまま氏神様の神社へ。そして、11月22日のマロオケ公演の無事を祈願してきたのである。

今はデルタ株が流行中で、これは今までの従来型とは別物と考えたほうがよろしく、とにかくワクチン接種を進めるしかない。ワクチン以外に決定的な手段はないのだから。

しかしながら、愛すべきマロオケメンバー、そして合唱の東京オペラシンガーズ、さらに独唱の歌い手たちの中にはまだワクチン接種の順番が来ていない人もいるだろう。この公演の舞台に立ってくれる人たちが感染しては困る。

たとえ重症化まではいかなくとも後遺症がかなりの確率で出ることは報告されている。集中力低下などの症状が出てしまうと楽器なんて演奏できないし、楽譜だって読めない。そんなことになればこの公演どころか、音楽人生に大ダメージになってしまう。

この公演に出てくれる音楽家たちは幼少の頃から音楽をやり、プロ演奏家になるまでそれはそれは大金と時間と努力がかけられた文化的逸材であって、日本のクラシック音楽界の宝なのである。それがコロナなんかで失われることはあってはならない。

しかし、油断できないのがデルタ株で、ワクチン接種とのデッドヒートで、とにかく早くワクチンを打ち、中和抗体を得ることが求められる。

とは言え、ワクチンがまだなら丸腰の状態であるわけで、感染リスクはある。

と、そんなことは運に関わってきそうだけれど、神社に行ってこの公演に携わる人たちが無事でいられるように拝んできたのである。

神社なんかで拝んでそれが叶うなんて思っちゃいない。神社という霊性がどんなもので、なんて話はわたしの専門分野であるけれど、大いなる現象の中で生きる人間に神社がどうこうすることはない。

自分の努力で何とかなるもの、それをどうにかする気持ちを持ち続けるために精神的なまじないを自分にかけるようなものだ。

それがわかっていながら、わたしは比較的よく神社に行く。それは自分の力では為し得ないものへの気持ちを自分の中だけで培養し続けると苦しいからで、神社で拝んであとは任せる。そんな気持ちの踏ん切りをつけるために行っているのだろう。

だから、マロオケメンバー、そして歌い手たちがコロナに感染しないように願ってきた。とにかくみんなが無事でいてほしい。

そしてチケットを買ってくれた方、さらにはこれから買ってくれる人、客席に座ってくれるすべての人が無事でいてほしい。

 

しかし、わたしは悲観はしていない。日本はそんなに悪い国じゃない。

世界中で争奪戦になっているmRNAワクチンも政治力のおかげか、十分な量が確保されている。ワクチンを入手できない国だってあるのだ。そして、1日に120万回を超えるような驚異的なスピードで接種が進んでいる。これは自治体や現場の医療関係者が必死になってくれているからだ。

反ワクチンのデマ情報に陥っている人たちを何とかしようと政府も行政もデマ情報を駆逐しようと懸命になっている。公的機関だけでなく、デマ情報と個人的に戦い、情報発信している心のある医者たちもいる。

もちろんすべてが完璧であるはずはないにせよ、日本は結構頑張っている。

だから、きっとなんとかなる。希望的観測ではなく、ファクトを眺めてなんとかなるのではないかとわたしは思う。

結果が出るにはタイムラグがあるから、ワクチン接種にしてもすぐに結果が出るものでない。そんなタイムラグに歯痒さを覚えるのは避けられないけれど、やることをやっての中でのタイムラグだからいい方向へ進んでいる。

でも現状として、まだワクチン接種は行き渡っていないから、どうかマロオケ・レクイエム公演に関わる人たちは無事でいてくれよ。そんな気持ちで神社へ行ったわけである。

しかし、レクイエムはキリスト教の音楽だから、神道の神社へ行くのもおかしな話だと思いながら、そこに整合性を求めるのも愚かというもので気にしちゃいない。

ところで、物事は悲観すると、あらゆることがネガティヴに見える。現象はたったひとつであるのに、それがどう見えるかは自分がどう見るかによる。

悲観的になるとボヤきたくなるし、批判ばかりの人間になる。そうなるとクリエイトできない。批判は文句であり、悪口である、何も創造しない。文字通り、口先だけの人間だ。

いくら苦難があろうものでも、角度を変えてみればどこかに悲観ではないものがある。それを見つけるポジティヴさで突破口を見つける。

すると不思議と小さな奇跡が起こるもので、そんな小さな奇跡を積み重ねながら前に進む。

だから、憂えているなど時間がもったいないし、ましてや悲観的になるなど自分の生命力を自ら半分削ぎ落とすような愚行なのである。

マロオケ・レクイエム公演はコロナという荒波の中を着実に進んでいる。コロナ禍でこれまで多くのコンサートが公演に辿り着けず転覆し、沈没し、もしくは港に引き返したりしてきた。

時に暴風雨となり、それは止んで静けさを取り戻したと思えばまた波が荒れてくる。そんな中を進んでいる。

しかし、多くの受難が、その経験が翻って羅針盤となってきている。おかげで1年前は未知の手探りであったのが、今は羅針盤があり、航海しやすくなっている。

公演に向かって一日一日ポジティヴに進む。

荒波があるからこそ、到達した喜びと感動が大きい。

わたしたちは、沈没したりはしないよ。

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