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大人の恋がしたいよね。

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結月でございます。

今日は朝から愛娘は保育園で園庭で激しく遊んだらしく、靴や服が砂だらけになっていた。

スペック都会人のわたしは砂とか泥とか、ちょっとそういうのはパスしたいのだけれど、東京の保育園だとあんなに砂だらけになれるほど遊べる環境になく、育児環境としては栃木の田舎は最適だと思う。

とは言え、

「あー田舎って、マジクソつまんねーわー」

と、スペック都会人は2年を超える田舎生活にいい加減苛立ち始めているところはあれど、コロナなんて面倒なものが流行っていることを考えると東京を離れたのはラッキーとしか言いようがなく、もし東京にずっといたなら着物やバイオリンなど商売にならない状態に苛立ちどころではなく、打つ手なしの絶望の中にいたはず。

栃木にいるからこそ、このコロナ禍でも絶望的にならずに過ごせているとも言えるわけで、田舎がマジクソつまんなくても実は恵まれているのだと思い直す。

それにコロナ騒ぎの中、こうして育児に悠々と専念できるのも東京にいないからであり、もし東京にいるならきっと資金繰りに頭を悩ませ、育児どころではなく、小さな子供にさえも八つ当たりするような状態に陥っていたに違いない。

保育園児という扱いが大変な時期に仕事のことにヒステリックにならずにいられることは栃木様様なのである。

と、そんな中、砂だらけになった靴下や服をお湯に浸すと固形石鹸で洗う。歯ブラシを使ってゴシゴシとやってから洗濯機に入れないと汚れは落ちない。特に今日の靴下は派手に汚してくれて、一見してもう捨てたほうがいいんじゃないかと思えるほどだったが、これも固形石鹸で入念にゴシゴシやってから洗濯機で洗うと随分きれいになった。

そして、食事の用意。冷蔵庫にある野菜を見て、いつものようにアドリブで料理する。今日はもやしとニラ、そして舞茸とひき肉を使った上海風で、やたらとうまいものが出来上がってしまった。

愛娘ができてから料理の腕前は向上し続けていて、やはり変なものを食べさせたくないという思いのせいだろうか。

自分一人だと適当でいいものも成長盛りでしかも好き嫌いがある年頃が相手となるとおいしいものを作りたいという気持ちも強くなる。

人間は他者関係で進化するものなのである。おかげさまで4歳児からは料理が上手い認定されている。

食事が終わるとオセロをしたり、YouTubeで斉藤由貴を見て、一緒に「悲しみよこんにちは」を歌ったりした。耳で歌詞を覚えていく幼児を見ていると、言葉とは耳からなのだとわかる。だから外国語習得も耳からやるべきものなのだろう。

そして、バイオリンを練習させた。バイオリンは東京芸大卒の先生に習わせているが、まだ4歳だから家ではわたしがバイオリンを触らせている。

そんなこんなで、随分言葉も流暢に話すようになって4歳児といえども一緒に過ごしているのは楽しい。

とはいえ、ふと、

「大人の恋がしたいよね」

と思う。

4歳児は可愛いとはいえ、やっぱりガキだし、どちらかというとわたしのほうから供給するものが多い。

でも、大人の恋は相互作用であるから、そこで文化や芸術の話ができるアダルトな恋がしたいよね、と思う。

やっぱり文化・芸術の話がわたしにとってはおもしろく、そういう話ができない相手というのは田舎同様につまらない。なぜなら得るものがないから。

相手が文化・芸術に興味を持っているだけで知識がないとわたしが一方的に話すだけになって、何だか吸い取られるようで疲れる。

そうでなく、わたしが知らないような世界を、見たことがない感性を見せてくれる、そういうのがおもしろいんだよね、なんて欲張ったことを言ってみる。

そんな相互関係で、銀座のバーでマティーニなんか飲みたいよ。

そして、大人の恋は会うのは月に数度だけ。会いすぎると馴れ合いが深くなってトキメキが惰性になる。

とまあ、そんなことを考えてしまうのも、

「もうくだらないこと、つまんないことには関わりたくない」

な〜んて思っちゃってるから。

というのも生意気すぎて、上から目線に聞こえるけれど、これでもいろんな経験を積み重ねると、

「もうそういうのは御免蒙りたいんだよね」

という気持ちが芽生える。

もういいよ、そういうのは。もうやめてほしいよ。あの、パスしていいですか、興味ないんで。なんてね。

と、そこから脱して大人の恋をしちゃうには何よりもまず自分がイケてる人間になって波動を高めなくちゃならないわけだけれど、今んとこ、コロナで積極的に仕事に動けることもない。

しかし、そんな言い訳をしていても仕方がなく、恋愛欲求の高まりをエネルギーに換えるべし。

そんな大人の恋は文化・芸術の話ができるっていうだけでなく、一緒に仕事ができる仲っていうのが一番魅力的。

「パートナーってやつね」(by紅の豚)

「俺たち、運命共同体ってやつだ」(by紅の豚)

こういうの、やりたいっていうのはあるんだけどさ、どうも巡り合えなくて… こうなったらSNSで募集する? いやいや、アタシ、人望ないんだ、マジで。だから勝手にやってくれるのがいい。

と、また贅沢言ってる夢物語。

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