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苺は甘くてもPRは甘いもんじゃない!

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結月でございます。

今日は東京。

レッスンを終えて、すぐにクルマには乗り込まず、駒込をうろうろする。東京の空気の中でいたかったからで、それは駒込でさえ心地のいいものだった。

そもそもスペックが都会人であるわたしは東京にいるのが自然で、フィット感がある。栃木にいると、

「なんでアタシ、こんなとこにいるんだろ…」

と、90年代のトレンディドラマのセリフのようなつぶやきをしてしまいたくなることがあり、でも小さな愛娘の育児環境としてはいいところだから割り切れる。

しかし、東京の街を歩いていると、自分へのフィット感がありすぎて、

「もう東京に戻っちゃおうかな…」

なんて育児放棄な気分になってしまったりもする。とはいえ、そんな気持ちは栃木に戻り、小さな愛娘を見ると吹き飛んでしまうのではあれど。

まあ、対峙するものを二つ同時には得られないのが鉄則。何かを得れば何かを失い、何かを失えば何かを得るという陳腐な格言通り。

と、月に二度は東京に行っているし、すぐに行ける距離であるから良しとする。でも、ああ、個人的には都会がいいんだよ、都会の中でいたいんだよ。田舎はつまらんのだよ。

パリの街が何よりも好きだけれど、パリを歩いていると24時間全身性感帯になる。それくらい快感。東京はそこまでではないにせよ、本質的には近いものがある。

コロナが終わればパリにふらりと行きたいね。

「ん? となると、誰が愛娘を保育園に送迎するのだ?」

と、パリにもなかなか行けやしない。

さて、今日は栃木で新たに生まれた苺「とちあいか」を注文してくれた生徒さんたちに渡したが、とても美味しかったと好評だった。追加注文もいくつかもらったし、そりゃ、あの苺は本気と書いてマジと読むほどうまいよ。

そして、苺がもっともおいしくなるのは1月と2月であって、ギリで3月。暖かくなると甘みがなくなり水っぽくなりおいしくなくなる。それは実体験でもあって、そのことを苺農園の若いマダムに訊いたら、やはりそうなのだと言う。

というわけで、苺の美味しさがマックスになるのは一年のうちにわずか3ヶ月弱。だからこの結月セレクションの苺はあと1ヶ月くらいなのである。

しかし、農園に直にお願いした苺は見事な出来栄えで、ルックスが艶やかで美しい。

大昔、渋谷の東急百貨店の青果売り場で社会の底辺として肉体労働をしていた経験がこんなところで苺の目利きとして役に立つなんて人生とはタイムラグなのである。

とまあ、そんな経験を生かした結月セレクションとして太鼓判を押す極上すぎる苺がほしいというラブな方はできれば今月中の旬なうちに結美堂に連絡ください。

と、こんなすばらしい苺があるというのに都道府県魅力度ランキングで最下位という栃木県。

やっぱりね、プロモーションができてないんだよね。「とちあいか」だっていくらおいしくても、そのネームからして栃木だって連想はしない。「とち」が入っていて栃木を連想するのって、ギリギリ栃木県民だけ?

それなのにわたしは魅力度ランキングの最下位脱出、さらには最低でも30位にまで押し上げたいというハードル高すぎる無理ゲーに挑もうと思っていて、だから今日も東京で苺を売って、東京から栃木にわずかながらも金を引っ張ってきたのである。ついでに言えば、先日だって売上げの内容はほとんど東京のものなのに法人税をちゃんと栃木県に払ってきたんだぜ。

でも、観光資源があるのに使えていないという問題。この解決は地元の人にはできないことで、客観的な目で見られるわたしみたいな余所者でなきゃプロモーションはうまくいかない。地元に任せると、誰も欲しがらないような末期的にダサすぎる苺柄デザインのエコバッグだとか、

「タダでもいらねーよ、そんなもん」

みたいなものを本気で作っちゃう。↓

www.moka-kankou.org

バッグの説明には、『ぜひこのバッグでもって、お出かけ先で「日本一のいちごのまち真岡市をPRしてください』と恐ろしいことが書かれている。

誰か、この愚かさを教えてやれよ。こんなバッグ持って東京歩くのも恥ずかしいし、これを持って地下鉄に乗ってそれを見た人が、

「真岡市っていちごの日本一なんだ! いちご、買うッス!」

なんて不特定多数の人が思うわけないし。ってか、そもそもこんなバッグを1200円出して買う奴なんかほぼいない。さらに真岡を「もおか」と読める人がいない。

人にものを買ってもらうには自分が惚れ込んだ品物を責任持って熱くトークできなきゃいけない。わたしだってなじみの生徒相手にさえイチゴを買ってもらうのも、その素晴らしさの熱弁で信用してもらったからであってさ。エコバッグ作ったくらいでイチゴ買ってもらえると思うなよ!

自分がいいと思った品物のPRは本気で、直当たりで、一生懸命やんなきゃ駄目だよ。それだけやってもなかなか買ってもらえない。

と、わたしはどんなに素晴らしい演奏者を揃えてコンサートをやっても、お金を出してチケットを買ってもらえることは簡単じゃなくて、それはもう必死にPRやってもまだ足りず、命がけでやっても望み通りにはいかないっていう現実を身に染みて理解している。

だから、魅力の欠片もないエコバッグを作って、それを買ってもらった人に出かけ先でPRしてくださいなんていう根性がな〜んとなく許せないのっ! それじゃダメなのっ! そんなに甘くないのっ! 栃木はそういう感覚でしかやってないから観光資源があっても魅力度最下位なのっ!

と言いつつ、人望がなさすぎるわたしは生意気なことを言っても大したことはできねーだろうなと自分の非力を最初から認めながらも、魅力度ランキングの向上のために頑張っちゃうことを生きがいのひとつにしよう。

と、そうすれば東京でも仕事できて、東京時間が増えるからいいんじゃね?と自分のためにもなりつつ、やっぱりマーケットは東京にあるんだから東京に近いんだったら東京に向けてやんなきゃね、PRは。

なんてコロナがうざいなと思いながらも、本当はうざいのはウイルスではなく、ウイルスに無駄に翻弄されてくだらない事ばかりやる人間の方なのである。

ウイルスは本当にウイルスでしかないわけで、要は人間の問題なのである。

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