結月でございます。
辛いものはどちらかというと好きなわたし。でも、そんな病的なまでに辛いものを求めるわけじゃない。とはいえ、そば屋の「ゆで太郎」に行くと、その一味唐辛子を入れる量はかなりのものだから、馬鹿が馬鹿であることに自覚症状がないのと同じで、わたしも病的な辛いもの好きなのかもしれない。
しかしながら、先月受けた人間ドックでは、お酒と同様に香辛料の制限はなく「今まで通り」という判定だった。
パスタやピザ、味噌ラーメンなど辛さをトッピングするものを毎日食べているわけでないから「今まで通り」でいいのだろう。もし、その濃度が毎日だったら絶対に体に異常が出ているはず。
とまあ、辛くないと寂しいから、過激にしてしまう。
先日、パスタを湯がいて食べようと思ったものの、タバスコが切れていることに気づく。気づいたのはクルマの中だったので、栃木県民御用達のスーパー「たいらや」にピットインした。
なぜ「たいらや」を選んだかというと、スーパーとしてはちょっと格上の品揃えであるからで、ここなら「マリーシャープス」があると思ったから。
わたしはタバスコが好きというわけでもなく、どこにでも売ってるから使っているだけ。好みで言えば、ダントツでマリーシャープス。しかし、これは限られたところでしか売っていない。
マリーシャープスは辛さもしっかりしている上に風味があっていい。辛さを過激にするのは簡単だけれど、それと同時に風味が失われてしまってただ辛いだけになりがち。さすがのマリーシャープスも大辛まで行くとその傾向がある。
だから最もバランスが取れたのは、マリーシャープスの白いボトル。
さて、行ってみた「たいらや」には残念ながらマリーシャープスは売っていなかった。その代わり見たことがないタバスコがあり、それはタバスコ・スコーピオンというもの。
ラベルが黒で、普通のタバスコの10倍の辛さだと説明書きがされている。
しかし、お値段が300円超で通常のタバスコが200円前後であることを考えると高い。
辛さが強くなると風味がなくなることを知っているから普通のタバスコにしようかと思いつつ、いやいや、せっかくクルマでピットインしたのだから普段買わないものを買ってみようとスコーピオンにしてみた。
辛さでいえば、普通のタバスコはわたしにとって「辛い」の範疇にない。それの10倍の辛さならまあまあだろうと思ったわけ。
早速、湯がいたパスタに振りかけてみると、中身がドロドロで強く降ってもちょっとしかでない。ドバッと出てほしいという苛立ちを覚えつつ、パスタを食べてみると、
「ほほー!なかなかやるじゃん!」
確かに辛い。風味もなくはない。わたしをノックアウトすることはできなくとも辛さとしてはいいレベル。きっと辛いのが苦手な人は絶対にパス!と言いたくなる代物。
旨さではマリーシャープスの白ボトルがやっぱりいい。しかし、それが買えない場合の代替品としてタバスコ・スコーピオンはいいかもしれない。とはいえ、スコーピオンだってどこでも売っているものではない。
スコーピオンは値段は割高だけれど、辛さが強いのでそんなにジャバジャバかけなくてもいい。辛いからジャバジャバ出ないように調整されているのだとわかった。そう考えると、普通のタバスコならあっという間になくなってしまう辛党にはスコーピオンのほうが結果的にコストも安い。
おそらくノーマルのタバスコを3本使うところが1本のスコーピオンでいい。となると300円近くはお得。
とまあ、そんなスコーピオンを今日はピザにかけてみたら、それが気管の入り口に触れたのか、すごく咳き込んでしまった。
いかんいかん、ただでさえ喉が弱いのにこれをきっかけにまた咳が止まらなくなったらまた大変。
ということで。タバスコ・スコーピオンはベストでないけどまあまあいいかもっていう印象。
やっぱマリーシャープスの白ボトルだね、ベストは。