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マスクを食卓に置くな!

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結月でございます。

日曜日の今日。つまり保育園が休み。

昨日の土曜からまたしても3歳の愛娘に付きっきりのわたし。

今日は天気が良かったため、クルマで遠出しようと思いつつ、行先の候補はあってもなんだか出かけるのがメンドーに感じられてしまって、家から徒歩範囲で時間を潰した。

公園で遊ばせていると、

「お腹すいたよ〜」

と、3歳児。

「う〜ん、アタシはそんなにお腹は空いてないんだけど、じゃあ、家に帰って食べる?」

と、わたし。

「どこか食べいく〜」

と、3歳児。

ちょうど遊んでいた公園のすぐ側は、真岡のシャンゼリゼ通りとわたしが命名しているところで、それは県道47号線から国道294号線にいたる通りで、そこは田舎なのに様々な店が充実している。

グーグルマップを見ながらその端から端までにある店を大雑把に列挙してみる。

なか卯、すき家、カワチ薬品、auショップ、ABC-MART、ジョリーパスタ、ユニクロ、ローソン、かつ庵、コメダ珈琲、はま寿司、セブンイレブン、シャトレーゼ、洋服の青山、ソフトバンク、セカンドストリート、タイヤ館、マツキヨ、業務スーパー、バースデイ、ダイソー、ウェルシア、スターバックス、シュープラザ、そして終点に爆弾ハンバーグ。

これ以外にも内科や皮膚科などなど病院があり、カラオケ屋やスーパーがあったりという充実ぶり。

そんな中、ジョリーパスタがコロナ禍真っ只中の6月くらいにオープンした。

実はジョリーパスタのことは今日までよく知らずにいた。パスタ屋ができると工事中の看板に書いていたが、コロナのタイミングで気の毒だななんて思っていた。

お腹が空いたという3歳児に、

「お寿司とスパゲティ、どっちがいい?」

と、公園から近い2軒を選択肢に提示した。すると、

「スパゲティ!」

というので、じゃあ、ジョリーパスタって行ってみる?となり、公園から徒歩1分。

ちょうど午後1時だったとはいえ、店に入ると、

「ギョッ!満席!」

やっぱこうした閉鎖的な田舎はまともなパスタが食べられる環境でないから、本物を知らぬ無力こうしたフランチャイズレベルでも珍しくて殺到するのだろう…

と、名前を書いて入り口で待つ羽目になった。

基本、食べ物に行列はしないわたし。待つくらいなら他の店に行くか、キッパリと食べない。並んで飯食うほどひもじくはないし、本物の美食をこれまでに味わってきたから、並ばなくてもうまいものは知ってる。だから、

「ねえ、混んでるから、お寿司にする?」

と、椅子に座って待つ3歳児に言うと、

「スパゲティ!」

と、言われてしまって、わたしは自身の基本を放棄した。

席に案内されて、メニューを開くと、思いのほか高い。パスタで平均800円くらい。

いやいや、これはサイゼリアで慣れてしまっているから高く感じるのだ。これは普通のプライス。

ともかく、ボロネーゼを頼み、3歳児とシェア。わたしはそれほどお腹は空いてないし、3歳児はものすごくは食べない。その代わりアイスは食べる。

味はまあまあで、悪くない。でも、総じてサイゼリアの倍の値段。つまり、サイゼリアはジョリーパスタのおよそ半額。

それを考えると俄然、サイゼリアがいいと思った。クオリティと値付けが中途半端な気がして、そうなるとオーダーが保守的になってしまう。サイゼリアの激安さであの美味しさがだと、調子に乗ってオーダーして結果的にジョリーパスタよりも高く払っていると思う。

それにサイゼリアがジョリーパスタよりも味が劣っているとも思えない。

とまあ、やっぱサイゼリアでしょ!というわけで、サイゼリアも家から歩いていけるところにある。

さて、ジョリーパスタのことは今日までよく知らなかったけれど、ネットで調べたらゼンショーグループだとわかった。

さすがゼンショー。体育会系外食チェーン。

ゼンショーはすき家で有名だよね。あとはなか卯。

しかし、考えてみれば、この真岡のシャンゼリゼ通りにはゼンショーグループが力強く出店している。

すき家、なか卯、はま寿司、そしてジョリーパスタ。さらにその徒歩圏内にハンバーグのビッグボーイがある。そしてこれまた家から徒歩10分のところに焼肉の宝島。

これらすべてゼンショーグループで、真岡に強い思いでもあるのだろうか?

それはいいとして、そんなジョリーパスタに行くならサイゼリアに行くであろうと言いながら、わたしは期間限定メニューの「たっぷり海の幸ブイヤベース」というスープパスタのことが少し気になっている。

ブイヤベースはフランスのリヨンにいたとき、地中海を見るよりもブイヤベースが食べたくて、TGVでわざわざマルセイユに出かけたわけだが、一泊二日ですべての食事をブイヤベースにした。

海が苦手なくせにブイヤベースがこよなく好きで、わたしはブイヤベースには目がない。アイオリをたっぷりとつけたバゲットをそこに浸して食べる快感。もちろんワインはブルゴーニュの白。

あのマルセイユのブイヤベースの絶頂の幸福で脳天がとろける経験をしてしまってからは、とりあえず「ブイヤベース」と書かれていたら食べてしまいたくなるのである。

しかし、ジョリーパスタで1290円&消費税を払ってまでして食べるものなのだろうか?

そこに葛藤があり、それだけ金を払うのであれば、自分で食材を買って自分で作ったほうがうまいに決まってると思いつつ、

「もしかして」

と、ジョリーパスタが、

「なかなかやるじゃん…」

というブイヤベースのスープパスタを出してくるのではないかと番狂わせも期待している。

さて、それを食べるかどうかはまだわからないとして、今はコロナ騒ぎの真っ只中。

「マスク会食」なる珍ルールがマジで提唱されるなど、原理主義というのは突き詰めればジョークになる。

そういえば、だだっ広い公園で子供とバドミントンをしている母親がいたが、なぜかだだっ広い公園でマスクをしてラケットを振り回していた。

「それ、おかしくね?」

と、わたしは思うのだけれど、世間なんてそんなもので、ウイルスがどういうものか、そしてどういう経路で感染をするかを理解しないで、

「とにかくマスク!」

と、科学的に考えたら必要のないシーンでも頑なにマスクをしている。

でも知性、理性、科学性は弱いのである。とにかくマスクをしなくちゃ!と盲信する大衆が世論を、そして社会の空気を作るわけで、感染拡大地域でない田舎で、だだっ広い公園でバドミントンをするのにマスクをしてしまうことが「珍」でなくなるのである。

これは知性からすると恐怖であり、なぜならその非科学的な盲信が差別や攻撃を生むからなのである。

そんなコロナ禍でマスク会食が浸透するかはわからないとして、でも食べ物を口に運ぶときはマスクはできない。

そして、外したマスクを食卓に置いて食事をする。こうした風景を今日、垣間見てしまって、

「それ、最大級のマナー違反だからね!」

と、大きな声で叫びたくなる。

マスクなんて感染者のそれはウイルスまみれだし、そうでなくとものべつ口を塞ぎ、唾液と湿気をムンムンさせているものは不潔なのである。

それはオリモノまみれのパンツと同じで、そんなものを食卓に置くなんていうのはマナーを知らぬ未開人と言っていい。

それくらいマスクは不潔なものだと考えるべきで、それを四六時中顔に着用するなんていうのはウイルスがどうこう以前の不潔さがある。

もちろん感染防止という観点ではわかるけれど、それなら絶えず新品をするべきで、洗って使うなんていう発想はパンツと同じで、それを誰もが見える顔に装着し続けることの異様さにウイルス怖いでみんな気付いていない。

よくクルマの運転席のダッシュボードに使用済みマスクが置いてある風景を目にする。この不潔さ、もう勘弁してほしい。

ましてやそんなマスクを食卓に置く非礼。

ウイルス以前の不潔さ。

わたしはだだっ広い公園でマスクしてバドミントンをする親子に絶望している。

感染リスクの有無を考えることもなくとにかくマスクをして、そして感染リスクがない場面でマスクをしてマスク着用時間を伸ばし、マスク内の雑菌を増やし、それを口に当て続けている不毛に絶望している。

どういう場面で必要で、どういう場面で必要でないかを考察しない単純さに絶望している。

それでいてもしかして感染者でウイルスがぎっしりと付着してるマスク、そうでなくても不潔状態のマスクを食卓に置く人間がいることに並々ならぬ嫌悪感を覚えている。

そんなことならマスク会食なんてやらぬほうが清潔というもので、それを提唱する学者というのはやはり世間知らずであり、理屈でしか生きていないのだとこれまた絶望する。

ウイルスはともかくとして、マスクというものは元来、不潔なもの、不潔にならざる得ないものだという認識はいつになったら思い出されるのだろうか?

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