結月でございます。
8月から喘息中のわたし。ようやく終息しそうな雰囲気のままこの数日を過ごし、「92%くらいかな、治癒率は」なんて思っている。
そんなわけでYouTubeの動画を撮りたいと思いながら軽く1ヶ月以上もご無沙汰していて、夏は浴衣でやろうと思っていたのに秋になってしまった。
今日はそろそろ撮影しようと思いつつも、治癒率92%だと調子に乗って喋りすぎたら咳が止まらなくなりそうでここは我慢。
普段何もしていないときはほとんど咳は出ないのだけれど、たくさん喋ったりして喉に刺激が加わると咳き込む。
昨晩は寝ているときに気管に埃が一粒「ピタッ」とくっ付いたのがわかり、そしたらたちまち反応してしまって咳が止まらなくなった。
喘息というのは、埃一粒も感知できてしまうほど敏感なのである。
さて、結美堂山ガール部は今月末、奥日光へ山登りに行く。体力レベル「クソ」なわたしは登山なんてやったことがなかったから、同じく体力レベル「クソ」であろうメンバーを部員にしてビリケツペアを組んで安心していたのに、その部員が昨年から産休&育児休部となり、山ガール部の中でわたしは孤高なビリケツになってしまった。
こういう嫌な気持ちは中学生の頃から抱えていて、持久走なんてやらされた日にゃ、たった一人のビリケツで孤独を味わうわけで、同じくらい体力レベル「クソ」な仲間がいないと悲哀を通り越して悲劇なのである。
というわけで、自分で創設した山ガール部の中で自分の悲劇を克服するために体力レベル「クソ」なわたしは毎度のように山登りの前からチャリでロードワークして体力を向上させる。
ようやく本格的に涼しくなったおかげで、数日前から愛娘を保育園に送ると、メーカーはイタリア、製造は台湾のチャリで1時間のエクササイズ。
しかし、前回の山登りから半年経って、その間、まるで運動をしていない上に東京生活でなくなったためにクルマ移動になってほとんど体を動かしていない状態では、やっぱり初日はハードだった。
とはいえ、今日あたりからちょっと脚が回り始めた。なんて言っても、たかだか1時間のロードワークで、体力レベル「クソ」なわたしにはこれが限界なのである。
あとは1時間を超えるとチャリで走っていることに飽き始めてしまう。そんな退屈に耐えきれなくなって1時間以上は走れない。
でもよく考えれば、クルマの運転は5時間ぶっ通しでも平気なのであり、やっぱり体力を使うものが駄目なのだろうか。
そんなエクササイズを始めると、毎度のことながら体調が良くなってくる。清々しい軽さが体に漂い始める。
体調がいいと頭の回転も良くなってきて、シャープに考えられるようになる。
とまあ、そんなわけで山登りするといいことばかりなのであり、運動しない人間はそんな筋違いな趣味を見つけてでも運動するほうがいい。
と、山登りのための体力づくりは良いことづくめであるけれど、神がかり的雨女なわたしはこれまでに何度も雨を降らせて、部員一同が楽しみにしている山登りを雨でお釈迦にしてきた。
そのガッカリ感はもちろんわたしも同じで、せっかくひと月以上かけて作り上げた体が山にも登れず行き場がないというのはオリンピックが中止になった場合のアスリートたちと同じ気持ちなのである。
そんなわけで雨のことはいつも通り心配しつつ、季節的には降る確率のほうが低いのだからと物事はプラスに考えるようにする。
さて、そんな体力レベル「クソ」なわたしは今週末は愛娘の保育園の運動会で憂鬱なのである。
それは保護者参加の競技があるからで、子供の頃から運動会が大嫌いなわたしはそこに参加することに猛烈な拒絶反応を示す。
昨日、保育園の先生をつかまえると、
「ねえ、保護者競技って、あれ、子供と一緒じゃなくて親だけでやるの?」
と、わたし。
「そうなんですよー!」
と、嬉しそうな先生。
そんなの、全然嬉しくないわたしは、
「アタシ、出たくないんだけど、棄権じゃ駄目?」
「えっ!?」
と、先生。
「アタシ、そういうの、子供の頃から嫌いだし、運動神経ないし、スゲー憂鬱だから出ないってことでオッケー? わたしが出ると、チームのポイントも下がるし」
「いや〜 子供達がそれを見て応援するっていうものなんですよ〜」
「いや、応援されても困るのよね。親の無様な姿を見せるだけだから、応援どころか情けなく思うと思うよ」
「でも、すごく簡単な競技なんで大丈夫ですよー ガンバってくださーい!」
と、一応ゴネてみたけど駄目だった。
いや、本気でゴネて、保育園の先生を困らせてもかわいそうだと思ったからなんだけど。
あ〜 超出たくないよ〜 なんでアダルトなアタシが保育園児の競技に出にゃならんのだ。それにさ、ああいうの、アホな親が妙にやる気出して意識高い系になるのがいるから困るんだよね。わたしみたいな意識超絶低い系が悪い人間のように見えちゃうじゃんかよ!
と、このように運動会なるものは、運動が苦手な人間を精神的に痛めつける催しなのであり、かつそのイジメ構造を当事者たちが理解していなくて、自分が楽しいと思うようにここに参加するすべての人が楽しいと勝手に思っちゃうのである。
いや、ほんと、マジでムカつく。文化祭なるものがあったら、ちょっとは本気でやってあげるけど。そしたら音符も読めない親がいたら、思いっきり馬鹿にしてやるのに。
しかし、今年はコロナのおかげで助かった。運動会が午前だけになったのだから。
本来なら3歳児は一日中参加であり、子供の競技なんて炎天下の中、見てられないし、退屈だし、やってらんねーなって思ってたら、コロナの感染拡大防止のためという意味不明な理由で運動会そのものが午前だけになったのである。
そもそもコロナなんてこんな田舎にウイルスないし、事前確率的にも心配なしなレベル。
それにだだっ広い運動場で保護者たちが濃密な距離になることもないし、感染がどうとかいうものじゃないんだけど、世の中はそういう科学的な考えには従わず、
「一応、感染予防的なことをやっとかないとめんどくさくね?」
みたいな空気感で非科学的なものばかりになる。
とはいえ、体力レベル「クソ」なわたしはそんな非科学的な人たちのおかげで運動会が半分になって助かった。願わくば中止にしてほしかった。
これは中止にしようと思えば簡単で、運動会嫌いなわたしが、
「あのさ、コロナが収束してないって時に、ましてやこれから寒くなって流行しだすんじゃね?って時にさ、運動会なんてやっていいワケ? そういうとこ、真面目に考えてる?あ〜ん?」
なんて最低すぎる脅迫電話を保育園にすればいいだけで、そんなノイジーマイノリティーに敏感な日本社会は即刻、運動会を中止にしてくれるのである。
と、さすがにそこまで非科学的クレーマーにはなれない小心者で、コロナウイルスを正しく理解しているわたしは運動会なんて全日でやっても問題ないし、感染リスクなんてほぼゼロであることを知っているから良心の呵責が邪魔して、いくら自分が運動会が嫌いでもそんな悪事を働けない。
と、そんな運動会の天気予報は晴れ。しかも夏日。
嫌いなものには雨が降らずピーカンという皮肉。楽しみにしているものに雨が降ってしまうこの雨力。
本音は運動会の日は土砂降りにしたいのだけれど、そうはならないのよね。