結月でございます。
サラリーマンをやっているとリアルにわかりにくいかもしれないけれど、人の生は会社経営と同じなんだなということ。
個人が自分の人生を経営している。
ただ、勤め人だと会社から給料をもらって、それをどう使おうかという思考になるので、自分の生き様が会社経営という考え方には至りにくいとも言える。
自分という人間がどう金を使って、どう金を使わずにいて、どのようなことに時間をかけて、生きているか? やっぱり経営なんだよね。
「今日は何を食べようかな?」という日常の晩御飯だって、それは会社を生かすための経費をどう使うかであって、スーパーで惣菜を買ったり、牛丼屋に行ったりするのはすなわちそれは「外注」なわけ。
そうでなければ、スーパーで野菜や肉を「仕入」れ、調理する。その調理はプロダクトだよね。
生活にどれだけ金をかけるか? 家賃が高いところに住むのは、企業で言えば本社を渋谷や六本木の一等地に置くようなものだし、その営業利益は給料の額だったりする。
営業利益は出ていても経費が高く、残高が少ない場合もあるし、外注ばかりに任せて、自社ブランドを築きあげられないのは食生活だって同じ。
食生活によって病気になったりすれば金がかかり、会社だとそれは仕入れが悪くて不動在庫を多く抱えたり、不良債権が多くあったりだとかそういうことになるだろうか。
会社が生き延びるには時代に合わせて変化しなければならず、頑固路線で時代を無視し続けると世間から相手にされなくなる。
それは中年を過ぎても昔の価値観を変えられず、息子や娘が呆れて口を利いてくれないことにも似ている。
ギャンブルばかりやって借金まみれであるがためにヤバい仕事にも手を出してしまうのはブラックな企業にもありそうで、そう言えばこの間だって、詐欺企業の大ボスが逮捕されたんだったっけ?
新しい商品開発をしようと必死に研究している企業は、つまり勉強を怠らない生き方と同じで、反面、そういう開発をやらず一時代前の技術でやり続けているのは、受験勉強以来勉強していない人と同じ。
あとは社内にストレスがない会社もあるし、ストレスいっぱいの険悪な家庭環境にいる人もいる。
そういう場合は転職すべきで、個人であれば離婚だったり、その家庭を離れて一人暮らしを始めるとかそういうことになる。
その会社がどんな業績を残してきたか? どんな商品をヒットさせたかは評価の対象になる。
一個人も同じで、どれだけのことを自分が生きている間にやったか? それを自信を持って語れるようにしたい。
とまあ、お金の使い方や働き方、余暇の使い方、好奇心の有無などなど個人の生き方は会社を経営するのと同じ。
自分という会社が死に到達するまで、どのように経営するか。これはまあ哲学みたいなものだけれど、それを考えて行動して生きるのは大事かなと思う。
定年退職したからやることがなくて、年金生活でとりあえず経営費はもらいながら会社が休眠状態っていうのはどうもね。
朝からテレビ見て、ほとんど家でゴロゴロしながら、爪に火をともすように貯蓄を引き算して死のゴールを目指すっていう生き方、そういう経営は嫌だなって思うよ。