結月でございます。
神がかり的雨女のわたし。何か企画して実行しようとするとその日は雨が降る。
例えば、体力レベル“クソ”なくせに山登りを始めて、結美堂山ガール部を設立したはいいけれど、山の頂点に到達するために気合を入れて日々トレーニングをしたというのにその日に雨が降ることばかり。
とにかく、わたしのハートが楽しみな気持ちで高まり、気合が入ると、どういうわけか雨が降る。
この体質は神がかり的であり、もはや霊現象と言っていい。晴れ男、晴れ女が一緒で、
「俺がいるから大丈夫だよ」
だとか、
「あたしがいるから大丈夫です!」
なんて言われても、神がかりの力には勝つことができず、雨が降る。
でもさ、気候って割合的に雨より晴れのほうが圧倒的に多いのに、それで雨が降るってすごくね? 晴れ男、晴れ女って、気候の確率的には最初から有利なんだから実は大したことない。
ところで、どうしてまたそんな伝説的な話をしたかというと、久しぶりに行う小さなコンサート当日、その現場は思いっきり雨だということがわかったから。
ずっと10日前天気予報を見ていて、どうやらピーカンではないけど、なんとか雨は降らずにいけそうだと安心していた。これなら空いた時間にみんなで散策できて楽しいよねなんて。
しかし、今日見たらその予報が覆されていて、降水確率は100%。朝からずっと雨やないか!
もういいんだよ。いつもこうなんだよ。慣れてるんだよ。そう言えば4月に山ガール部で山登った時もそうだったんだよ。ずっとこうなんだよ。雨が降るんだよ。もう決まってんだよ。
まあ、今回は室内イベントだから雨で困ることはない。でも晴れてほしかった。
夏だからせっかく夏の着物で来てくれるってひとも何人かいて、楽しみにしていたのに。
「ごめん、アタシがいると、着物も着れなくなっちゃうよね…」
もうこれからはイベントはリモート参加することにするかな。
現場にはわたしは行かないってことにして、誰かにタブレットを持って来てもらい、zoomを通して挨拶など済ますことにする。
飲み会もわたしだけオンライン参加で、テーブルに置いてもらったタブレットを通して飲む。
ああ、これ、絶対、開始五分で誰もタブレット見なくなるパターンだわ。オンラインはリアルな楽しさには敵わないし、画面なんか見るのは疲れてウザいからわたしだけ退場。
ともかく、神がかって雨。
でも、アタシは諦めちゃいない。お空なんて気まぐれだから、もしかするとこの雨の予報がまた変わるかもしれない。仮に降ったとしても現在の予報のように思いっきり雨でなく、ちょい雨くらいになるかもしれない。
あっ、それって希望的観測ってやつ? 希望的観測するやつってサイテー。わたし、日頃から根拠のない希望的観測は全否定してるッス。
わたしの人間関係って、ほぼ女子ばかりだから、希望的観測ってすごく多いんだわ。女子って希望的観測が癖だから。根拠がないのに「願い」とか「祈り」っぽく捉えるよね。
そんなとき、いつもわたしは、
「それ、ただの希望的観測だし」
って、バッサリなのに、わたしが希望的観測やっちゃいけない。
ところで、わたしの雨力は根拠は科学的に検証できるものでなく、確率的にそうであって、つまり情況証拠の蓄積に近い。そして当日は雨になるという決定的現実。
こうなったら完全に専門外なのにどういうわけかコロナ対策の有識者会議のメンバーになったノーベル賞の山中教授に分析してもらうしかない! コロナをスーパーコンピューターやAIで分析するという意味不明が通用するなら、アタシの雨力も分析してよね。
でも山中教授って、どうしておかしくなっちゃったんだろう? ノーベル賞取れるくらいのガチガチの理系なのに、どうして専門外に参入する非合理なおかしさをやっちゃうのだろう?
う〜ん、謎。
政府から多額の金がもらえるとか? それで自分の研究分野の資金不足を解消したいっていう意味? つまり、映画監督が映画撮りたいけど金がないからテレビコメンテーターでとりあえず稼ぐみたいな?
もしくはテレビとかに出てチヤホヤされたから、岡田晴恵化?
ああ、8割おじさん、かわいそー。ガチな専門家が干されるって、これこそニッポン!?
まあ、どーでもいいけど、専門外なことでも分析できるんだったら、わたしの雨力を調べて頂戴。
そしたら、
「ファクターXです!」
って、言われちゃう!?