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雨女の実力

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結月でございます。

さて、明後日のは結美堂山ガール部の男体山挑戦。そもそも山ガール部は体力がクソなくせに奥日光の標高2486mの男体山を登りたいという我欲で創設したものであり、ひとりだと寂しいというこれまた身勝手な理由で選抜したメンバーで5人で結成したもの。

去年の4月に初めての山登りとして高尾山に登ってから約一年、部として男体山に挑戦することになったわけだが、

「天気予報を見たら、奥日光、すげー雨になってるんですけど!」

先週あたりの予報では気温が32度のピーカンで、これは暑さとの闘いになるなと思っていたら、なぜだか次第に曇り空になり、雨予報になっている。しかも気温は17度。

昨日の段階で降水量が4㎜で、それが今日になると7㎜となっている。

結美堂に関わったことがある諸姉は知っていると思うが、わたしが神がかり的な雨女であり、気合が入れば入るほどほぼ雨が降る。

これまでコンサートとキモノ会だけは雨を逃れてはきたものの、そのほかはほとんど雨。

特に奥日光はわたしの聖地であり、雨ばかり降っている。奥日光は特別な霊気があり、それがとうも自分に合うみたいで波長が合う。

そう言えば、山ガール部として初めて奥日光の社山を目指した夏も奥日光にクルマが入ると、突然ワイパーをフル稼働しなければならないすごい雨になった。

さらに平日組で社山に登ったときも予報では雨ではなかったのに雨がシトシトと降り始め、下りはずっと雨だった。

そして秋に単独で男体山に登ったときも予報で雨でないことを確認したのに中禅寺湖に着いたときは暴風雨で、8合目くらいまではずっと雨だった。

とにかく雨の降り方が何だか反科学的な降り方をするから、やはりこれは神がかり的な雨女の実力なのは間違いない。

二日前の天気予報で雨ということはもう確定しているようなものだから、これはもう覚悟してレインウェアを着て男体山を目指すしかない。

しかし、弱小な山ガール部が雨の中を登りきれるとは正直なところあまり思えず、途中で断念という洗礼を受けるのではないかという気配。

とは言え、こればかりは登ってみないとわからないし、意外と行けるかもしれないし、もしダメそうだったら無理はせず下山ということで、取り越し苦労はしないで当日の判断に任せる。

しかし、雨の山は木々の緑が深まり、大変美しい。紫外線もなく、暑さを考えることもなく、おそらくアブなどの虫も雨だと少ないのではないか。それに雨は浄化の意味もある。

注意すべきは、雨に濡れた木の根であり、これはとても滑りやすく、気をつけなければならない。

でもさ、山ガール部はわたしが創設者で、わたしが責任者だからいいけどさ、これ、呼ばれる側だったらこんな雨女は、

「もうあいつは呼ぶな!」

だよね。

ああ、創設者でよかった!なんて思いながら、もう雨のことはみんな笑えるようになっていて、

「やっぱり雨が降ってきた! ブハハハハハ!」

みたいな感じ。

雨でずぶ濡れになれる関係は信頼の証でもあるからさ、素敵なことだって思ってる。

そうでもないと山なんか登れないよね。

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