結月でございます。
毎日3歳児と過ごしていると、今まで見ることもなかったものを見ることになる。それは幼児番組であったり、アンパンマンであったりする。
おかげさまでアンパンマンのことはかなり詳しくなった。
さて、うちの愛娘はおさるのジョージが大好きで、土曜の朝を楽しみにしている。さらにその後にあるおしりたんていにも大喜び。
そんなおさるのジョージのオープニングの歌がさり気なく上手くて、声も歌い方もチャーミングだと思っていた。そこでネットで調べてみると、岩崎良美とある。
誰それ、知らねー。
芸能関係には疎いアタシ。
さらに調べると、アニメの「タッチ」を歌ったとある。ああ、それなら聞いたことがある。アニメは見ていないけれど。
またさらに調べると、岩崎宏美の妹とある。
岩崎宏美なら知ってる。テレビドラマ「男女7人秋物語」に出てたから。
「男女7人」は夏物語も秋物語も両方ともビデオで持ってるから、何度も見てる。何度見てもおもしろい。あの頃の日本はよかった。なんて言ったらおしまいだけど。
岩崎宏美は抜群の歌唱力で、秋物語の中でもひときわ声がでかく、響き渡っていた。良介役の明石家さんまに大声で怒るところなんか、声が通り過ぎてド迫力。あんな声で怒鳴られたら、
「はい!」
と、直立しちゃうよ。
姉妹だとは知らなかったけれど、おさるのジョージの歌を聞くと、なるほど声の出し方は似ていると思った。
歌唱力では圧倒的に姉の宏美。でも、ナレーションやちょっと可愛めな歌なんかは妹のほうがあってるんだろうなぁ。
おさるのジョージはDVDでも借りるけど、ナレーションの声がいいから音声は英語にしないで日本語にしている。基本的にわたしは映画でも吹き替えは絶対に見ないんだけどね。
あとは同じくNHKの「コレナンデ商会」。これも毎日見ている。
ここに「ハンコくださぁ〜い!」のおばさんが出てくる。このキャラが歌を歌っていて、それが、
「おいおい、この歌唱、朝の子供番組から抜け出した完全アダルトな世界じゃん!」
と、ちょっとその上手さに感動してしまい、早速調べてみると北村岳子という人が声優らしい。
するとこの人、劇団四季にいたとある。
う〜ん、アダルトなわけだ。
思えば、こういうちゃんとしたアダルトな歌声って今は少なくなった。オーセンティックなバーで聞きたくなるようなアダルトさね。
今は社会が幼稚だからね。
だから、アダルトな歌唱力はあまりニーズがない。アダルトな色気が社会にないんだよね。
昭和の時代にアダルトな歌を歌っていた歌手たちもすでに亡くなったり、岩崎良美だって58歳で、岩崎宏美は61歳。
もう絶滅危惧種になりかけてるよ、アダルトなものが。
ところでアダルトってどういうものかって考えてみた。それにはいろんな要素があると思うけれど、アタシなりの答えは、
「コロナで世間がいくら騒ごうとも私はマスクをしない。だって、それはエレガントじゃないから」
こういうセリフを低めの声でサラッと言えるのがアダルトな女じゃないかな。