結月でございます。
思うに金がないっていうのと、貧乏性は違うものなんだよね。今リアルに金がなくてもハートは貧乏性じゃないっていうことがあるから。逆にとりあえず金はあってもハートが貧乏性っていうことがある。
日本は随分、経済的な地位は世界でも下がってきている。とはいえ、まだ極貧とまではいっていないから、まだ恵まれた状況だと思う。
だから、ひとまず生活できる水準には多くの人がいるってわけ。街に物乞いが溢れてるってことはない。
そんな中、デフレも原因はあれど、家にモノが多いっていう傾向はあるんじゃないかな。
これはモノを買える経済力があるからだけど、ハートが貧乏性による現象なんだよね。
貧乏性の買い物って本当に無駄が多くて、よく考えるまでもなく無駄なものばかり。ってことは、何も考えずに買い物してるってことなんだなぁ。
100円ショップで買ったものがたくさんあったり、食器が必要以上にあるとその性質があるね。あとは服かな。クローゼットが古着屋状態だったら危険信号だよ。
そういう服って大して似合ってないものだったり、流行からなんとなく外れて実質もう着れなかったりする。
ファッションの基本って「オーソドックス」だと思うけど、貧乏性だとオーソドックスの感性がないことが多いよ。
ちなみに着物ってオーソドックスがベストに違いないから、わたしはオーソドックスな着物しか扱わない。一目見て「かわいい!」って思うものはまあ駄目だよ、ほとんど。オーソドックスこそ末長く着られる。
着物で言えば、オーソドックスから外れた着物ばかり着てるのって、リサイクルの古着を漁っている人が多いよ。値段が安いし、これも、これもって買っちゃうんだろうな。
それで結局末長く着られないゴミみたいな着物をたくさん持ってるってパターン。だから貧乏性はモノが多いんだよ。
そういう貧乏性ってほとんど幼少期にその魂が作られるね。三つ子の魂百までという通り、この病はなかなか治せないよ。
「要るものと要らないもの」
この選別ができればいいだけの話なんだけどさ、貧乏性ってこれができない。
要らないものって普通に考えてそれは使うことないなっていう冷静な判断でなされるもの。つまり、自分にとってもうそれはあっても使わないってこと。
ところが貧乏性だとこの合理的判断ができずに、そのモノが使用できるか使用できないかで見えちゃうみたい。
古着だって着ようと思えば、そりゃ着れるよね。破れてなきゃ。だから捨てずにキープってことになる。
いやいや、そうじゃなくて、自分にとって使うか使わないかなんだけど…って言いたいんだけど、それがわからないんだな脳みそ的に。
そういうわけで貧乏性だとモノが捨てきれずに蓄積し続け、さらにちゃんと考えずに買い物するからどんどんモノが増える。
だから、貧乏性って実は累積では結構金使ってるよ。
品質を見て、オーソドックスな路線で買い物してると、その一点は値段が高いかもしれないけど、無駄がないからトータルしたらそんなに使ってない。
とは言え、生活用品なんか今は安くてもしっかりしているものが多いよね。例えば、フライパンとか千円以下でもかなり使える。
となれば、本当に必要なものだけにしか金使わないっていう精神でいると、本当にお金を使わなくなるわけ。
と、長い前置きな手前味噌を言うと、それはわたしってわけで、全然金使わない。
食費とかは愛娘のご飯を作るためで、光熱費などを除けばガソリン代かな。日々飲むお酒はスーパーの一番安いモノだから、酒飲みのくせに使うのは一ヶ月でも3000円くらいじゃないかな。
まともな銘柄のものはおいしいと思うけど、そんなに大きな違いがあるってわけでもない。だって3杯目以降は舌が麻痺するから安いものと変わらないんだもん。
外食は基本的にしない。稀に2歳児を連れてハンバーグを食べに行くくらい。
タバコは吸わない。吸うときは人からもらう。
好きなことは全部仕事にしたから、趣味にかける金がゼロ。
本はほとんど読まなくなったし、CDも買わない。
服も買わない。
そもそも服に興味がないから、持っている服は数枚しかない。
冷蔵庫もスカスカ。ケチャップとかマヨネーズとかはあっても、食材が常に入ってるってことはない。だって今は買いだめなんかしなくてもいつでもスーパーは開いているし、人間ってその都度食べたいモノが変わるから、リアルタイムで食べたいものを食べるほうがいい。
買いだめしちゃうと、冷蔵庫にあれがあるからと、その時に食べたくないものを食べなきゃいけないけど、スカスカにしておくと自由になって食べたいものをその時に買えて新鮮なものを食べられる。
冷蔵庫の中身がいっぱいって最悪だと思う。食べ残しやいつ食べるかわからないものに溢れて、その計画性のない煩雑が見苦しい。
こういうのがいいのか悪いのかはわからないけど、ひもじいとは思わないね。それより無駄がないからすごく楽。
むしろ無駄なモノがない分、リッチに感じてるよ。だってさ、マンションのショールームとか見ると、いいと思うじゃん? あれって無駄なものがなく、自分の体臭のするモノが一切ないからだよ。ホテルの部屋もそうだけど。だからリッチに見えるんだよね。
反対にモノに溢れていると、すごくビンボー臭く見えるよ。モノへの執着が強すぎて、ケチだなって思うし。
あとはモノが多いと部屋の空間が狭くなってストレスになるよ。部屋がゴチャゴチャしてると「気」の流れが悪くなる、風水ってこういうことを言うんだけどね。
気の流れが悪いと、ろくなこと考えないし、家庭内不和も多くなる。
だから、家庭内不和を解決するには思い切って無駄なものを捨ててスッキリするのがいいんだけど、総じてモノが多い家って貧乏性の人なわけだからモノを捨てきれない。捨てきれないから捨てると言うとまた喧嘩することになりやっぱどうにもならない。
ともかく、モノがないほうがストレスもなく、リッチなんだけどね。
リッチというのは使う金の額をいうんじゃない。ハートが貧乏性でないっていう意味だね、本当は。
正直のところ、わたしは猫さえいればいい。もうそれだけで充実してる。
あとは物質的にはMacBook ProとiPhoneがあればそれで事足りる。
ミニマリストは本当はリッチだってことで。