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3歳の愛娘にマシュマロテストをやってみた!

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結月でございます。

土曜日。保育園は休み。朝からずっと3歳児と一緒。なんて言いながら、朝は7時半に愛娘に起こされた。お利口、お利口。でも、わたしは朝の4時まで起きていたんだよね… いやいや、夜更かししているほうが悪いか。

さて、せっかく栃木の遊び場も再開し始めたのに今日は雨。

仕方なしにDVDを借りに行き、その書店で小学館の図鑑「鳥」を買った。鳥図鑑を買うのは約束だった。前に行った書店では在庫がなかったから。次は「宇宙」を買おう。

家に帰って、アイスクリーム「ピノ」が冷蔵庫にあるのを見つけた愛娘。

ピノは冷凍庫から出してすぐだとカチカチに凍っていて、あまり甘さを感じない。ピノは数分常温で待って、柔らかくなってきたところを付属の楊枝で挿して食べるとおいしい。

そこでわたしは「マシュマロテスト」をやってみようと思った。マシュマロテストとは、大昔、アメリカの心理学者がやった有名な実験。

小さな子供にマシュマロを与え、これを15分食べないで我慢したらもう一つマシュマロをあげると告げる。そこで子供たちが我慢できたかどうか調べ、さらにその子供が成長した後まで追跡調査した。するとマシュマロを我慢できた子供のほうが大人になって学歴も年収も高かったというお話。

つまり、自制心を子供の頃に身につけられているかどうかで将来が決まるということ。

そもそも勉強するということが欲望を自制して集中することだし、欲望のままだと遊びばかりしてそりゃ、学力は身につかない。

目の前にある食べ物を自制なしでガツガツ食べるのもマナーは悪いし、人との調和が取れない。

というわけで、暴走しがちな欲望を自分でコントロールできるかは、小さな子供の頃から決まるということ。それは教育であり、家庭環境であり、親の生活習慣に影響される。

と、そんなマシュマロテスト。わたしはピノの蓋を開け3歳児に中身を見せた。そして、

「このアイスを今食べるのを我慢して、ちょっと待ったらとてもおいしいアイスになって食べられるよ」

と言った。さらに、

「トイレに行ってくるから、アイスを食べないで待てる?」

と言い、わたしは3歳児から離れ、スマホを持ってトイレにこもった。

便座に座りながらスマホを眺め、時間を潰す。そろそろかなと思ってトイレを出てみると、3歳の愛娘はピノを両手で持ちながらじっと待っていた。そこにはちゃんと6個、手をつけられいないピノがあった。

「合格!」

ふぅ〜 よかった、よかった。自分の娘が自制心もない猿だったら落ち込むところだったぜ。今のところ、アタシの教育はうまくいってる。

これからすぐ溶けるアイスでなく、もっと長い時間我慢させられるようなもので訓練してみよう。

要は、学力ってどれだけじっと机に座っていられるかだからね。自制心がないと落ち着きがなく、座っていられない。

ちなみにこのマシュマロテスト、子供の家庭の経済状況も影響することがわかっている。

つまり、貧困家庭では今すぐに食べないと次はいつ食べられるかわからない。だからその環境では「待つ」ことは得策ではなく、急いで食べることがいいとなる。

あとは貧困環境だと、人への不信が高い。「15分我慢すればもう一つもらえる」という言葉は嘘なんじゃないかと疑う。

信頼関係が乏しい社会は犯罪率も高くなる。自制しないで窃盗することにもつながる。

日本はそこまで荒れた社会ではないけれど、マシュマロテストがなされたアメリカは日本では見られないようなスラムがあったり、犯罪がある。

ちなみにわたしは日本ではあまり見られない不信社会を中国で見た。今の中国は随分リッチだけれど、70年代生まれ以前の世代はやはり厳しい。

文化大革命など、本気の貧困を味わった世代はマシュマロテストをしてもおそらくほとんど待たずに食べてしまうと思う。他人を信用できる環境でなかったし、今すぐ食べないとマシュマロはなくなっている貧困が現実だったから。

それは日本の左翼的な主張がいかにお花畑で甘いものかってくらいだよ。経済でお金を回すことがどれだけ人間の精神にとって大事かっていう真剣さが日本の貧困対策には欠落してるから。弱者に同情するばかりで、経済という根本政策ができてないからね。

「衣食足りて礼節を知る」ってホントのことだよ。

しかし、日本人のマナーって経済的豊かさというより「ボロを纏えど心は錦」っていうところがあったんだと思う。だって、日本が豊かになったのってそれほど歴史はないからね。でも「心は錦」っていう気高さがよかったんだと思う。

ところは今は日本人だって、他人の手垢がついたものを安くやり取りするメルカリを平気でやるよね。心が錦だったら、そんな貧乏くさいものなんて金がなくても手を出したくないと思うものだけどね。それどころかメリカリで安く手に入れたことを躊躇なく話題にしちゃう。だから日本人も貧乏になったんだと思うよ。

日本の学力低下はよく言われるけど、そういうところも影響があると思うね。

まあ、メルカリで古着とか安く買って喜ぶメンタルには何を言っても通じないけれど。だって、心が錦じゃないから。

あとは「武士は食わねど高楊枝」とかね。それは我慢してでも自分の精神性を守るっていうプライドかな。そういうものが日本にもなくなってきてると思う。今の日本人は昔の中国人みたいになってるのかもね。

でも、「貧乏性」って恐ろしい病だよ。これはいくら金持ちになってもそのメンタルは変わらないものだから。小さな年頃で貧乏性が身につくと、もうそれは一生もの。

とまあ、わたしは愛娘には貧乏性という病には感染させないように心がけてる。それは金があるなしのことじゃない。精神の問題。ハングリー精神はあっていいけれど、貧乏性じゃいけない。ろくな仕事はできやしないよ。他人の古着を躊躇なく着るような女なんてまともなところじゃ相手にされないよ。

と、ピノでやったマシュマロテストで愛娘に自制心が身についていることがわかってホッとしたよ。

ピノを小さな両手で持ってじっと見つめている姿は可愛いものだよ。それが自制できずにガツガツ食っちゃってたらさ、そんな姿、野生の猿みたいに下品で可愛くない。可愛らしさとは自制できる人間性にあるんだな。

なんて言ってもね、自制しすぎるのは良くない。どこに自制して、どこは自制しないかは大事だよ。

何でもかんでも自制しちゃうと能力を発揮できないからね。爆発させなきゃいけないことは自制しないで爆発させること。

言いたいことも言わないで我慢するとか、精神が病んじゃうからね。

意外と日本人って、やらなくていい自制が強すぎるよね。コロナの自粛だって過剰にやっちゃうのはそういうところがあるからだと思うよ。

どう考えても感染しないようなところでも自粛しちゃって、家に籠って精神が病んでるとかね。アホだと思うけど、やっちゃうんだよなぁ。

どこを我慢して、どこを我慢しないほうがいいかっていう判別は難しいよね。それが的確にできるかって頭の良さだと思うよ。

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