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文化力がない金の使い方

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結月でございます。

明日は東京も雪が降るらしい。北関東の栃木は降らないんじゃないかと思っても、奥日光だって栃木だから栃木は広い。

そんな寒くなりそうな時に頂き物のファンヒーターにコンセントを入れてみたのはいいが、

「あれ? 電源、入らないし」

と、せっかく灯油を買ったというのに使えない始末。

実は2つもらって、ひとつは動いている。

しかし、ファンヒーターなんて今日日、1万円前後で買えるから、きっと修理するより買ったほうが安い。

さて、引越しの後片付けがようやく終焉が見えてきて、積み上がったダンボールをまとめ、資源ごみの日に備えなければならない。

片付け終わるといち早く決算の書類や帳簿をまとめなければならず、これはリミットが近づいていて軽くでなくマジでヤバい。

引っ越してからまったく仕事ができていなくて、愛娘シャンシャンとの生活も幾分、リズムが出てきたというか、形式ができていたというか、だから何でもいいから早く仕事したい。

と、後片付けや育児などに追われてしまい仕事を全然していないわたしはこの際、「ZOZOの社長のツイッターをフォローして100万円を狙う!」

なんて気になるのは嘘で、まずくじ運が悪いし、仕事もしてないのに他人から100万円をもらってもつまんないからもちろんフォローはしない。

しかし、100万円を100人に差し上げるというのは賛否両論があるのは当たり前で、この行為には善悪はないからです。

それがいいことなのか、悪いことなのか判別がつけられるものでないわけで、ただ「好きか嫌いか」というフィーリングあるわけで。

とは言え、ひとつわたしがはっきりと自分なりに言えることは、あの行為が企画として面白いとは全然思わないこと。

フォロワーを増やしたり、自社の宣伝の手段として有効かもしれなくても、企画として面白いとは思えない。だって、金をただバラまくだけだから。

それは発想としては大したことなく誰でも思いつくようなもので、ただしそれをやる金があるか、あったとしても気前よくバラまける性格であるかというところで稀少性がある。

「自分の金なんだから、どう使おうが勝手」

という意見も多いようで、それも今風だなって思う。つまり、今の日本人の考え方を物語っている。

一昔前なら、たとえ自分の金であっても品性を優先したのが日本人のトレンドだったんじゃないかな。

確かに自分の金なんだからどう使おうが勝手なんだけど、金の使い方ってその人がどう見られるかってところに繋がってくる。

わたしはZOZOの社長のことはよく知らないし、会ってみたら超絶いい人かもしれないし、情報もメディアからのみだからはっきりとどういう意図でやっているのかわからない。

ただし、ひとつ思うことは、誰かがタダで100万円をもらえるってことをやると、社会に無用な嫉妬を生み出すことになり、そういうことはあんまりいいことではないんじゃないかってこと。

基本的には誰だって100万円をもらえるならもらいたい。しかし、フォローしてももらえなかった人やフォローはしなかったけれど内心は欲しいなって思わせることで社会の中に変な嫉妬や妬みみたいなものが少なからず生じさせる行為って、わたしはあまり美しいとは思えないんだよね。

それがたとえ100万円をもらったほうが助かる人であったとしても、応募はフォローするだけなわけで、応募資格はないわけだから。

ちょっと前から思っていたんだけど、ZOZOの社長は文化力はないって思う。本当に精神に文化が宿っている人はあんな金の使い方はしない。

一応、わたしの専門であるバイオリン分野でストラディバリを購入したときにはっきりと確信した。

バイオリン業界人としてあのストラディバリをセールスした楽器商がどこで、その会社がどんなことをしているかはよく知っているけれど、どうも気持ち悪いんだよね。

多分、事情を知る業界人の多くは気持ち悪いって思ってると思う。

ついでに言うと、あのストラディバリに群がってくる演奏家も気持ち悪い。

おそらくZOZOの社長は音楽を知らない。知らないからああいったことができるわけだけど。

音楽をよく知っていれば、ストラディバリを買うことはしないだろうし、同じ金を使うなら楽器という物質でなく、コンサートとか、音楽そのものに金を使うはずだから。

しかしながら、ああいった富豪が絵画などをコレクションすることで文化遺産が温存される事実はある。

多くの美術館がそうして作られたものだし、商売がうまい人がいてくれるからこそ、文化が生きながらえるところがある。

だから、ZOZOの社長を悪く思うことはないし、あれだけの売り上げを叩き出すっていうのは並大抵でない才能と努力があるのですごいなって感じる一方、どこか釈然としないのは文化力の不足と美意識の欠落のせいかもしれない。

自分の金なんだからどう使おうが勝手なのだけれど、そんな価値観が先行してしまう今の日本社会も色気がないと思うし、文化財を買うのであれば、その価値をわかって買っているというバックグラウンドとなる文化力がないと説得力がない。

思い出すのはウディ・アレンの『おいしい生活』っていう映画で、奥さんのクッキーが大ブレイクして、文化も教養もない夫婦がいきなり大富豪になってしまう話。

わたしにはZOZOの社長があの映画に思えちゃうんだよね。会ったことはないとはいえね。

 

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