結月でございます。
まだダンボール箱は10箱くらいあるにせよ、引越しの片付けも8割ほど終わり、散らかっじゃいるけどある程度の収まりが出てきた。
しかしながら、栃木に来てまだ2週間ちょっとで、しかも年末年始だったものだから心のほうは引っ越し完了はしておらず、なんともフワついた感じで、居心地がいいのか悪いのか。
先週の京友禅の染める様子の着物動画なども早くアップしたいけれど、今月21日に予定だったWi-Fiの光コンセント工事が、ソフトバンクから連絡があり、NTTがその日程で取れなかったというので、今度は2月初めになるという。
というわけで、ネット環境が整わないままで、まだまだ引っ越しはいろんな意味で完了せず、この土地に根付いていない。
と、そんな中、決算の経理作業をようやく始められて、わたしがこの世で最も苦手とする作業をやらねばならず、最高にイライラしながら伝票の整理なんかをしている。
さて、こちらに来て今まで週に一度しか会ってなかった2歳になったばかりの愛娘シャンシャンと毎日過ごすことになり、まあ、そのために栃木に来たんだから当たり前だけれど。
東京で長く根を張っていたものをいきなり引っこ抜かれて、栃木に植え替えした感じがあるため、育児のためとは言っても、
“C'est la vie.”(それが人生でしょ)
毎晩、シャンシャンと一緒に食事をするけれど、夕方はEテレの子供番組を見ながらで、わたしは相変わらずハイボールを飲んでる。
しかし、シャンシャンが甘えてよく膝の上に座ってきて、ちょうどその頭がわたしの顎の下にあり、それがこの上なく可愛いのだけれど、
「う〜ん、2歳児が膝の上だと、いまいちお酒が味わえないもんだな」
なんて思いつつ。グラスを傾ける。
とはいえ、それが不満というわけではなく、まあそういうものだなって思っている。
話す言葉の語彙も増えていて、その発見がおもしろいのは、人間の成長がどういうものか如実にわかるからで思えば大人もそれほど変わらないのかもしれない。
基本的にアダルト路線で生きてきたわたしに2歳のチャイルドが膝の上にいるのは笑えてしまうけれど、仕事は上質なアダルト路線なものだから、自分だけのアダルトな時間も必要で、そこは新しい結美堂で過ごせる。
ここは本当に静かで、穏やかだから東京のときよりもアダルトに創作的になれるかもしれない。
愛娘ばかりかまっていると、猫たちが寂しがるから猫と寝る時間も作っている。
やはり2歳児と一緒の時間はお酒が味わえないのと同様に仕事のことなどは考えられないからそれとは別の空間が必要なわけで、居住空間も有する新しい結美堂は東京でできなかったことを生み出したい。
と、来週の日曜は東京にレッスンに行く。馴染みの生徒さんたちにも会えるし、ホームシックじゃないけど会えるのは嬉しいわけで。
着物もバイオリンもやっぱりいい趣味だと思うよ。