結月です。
ひと月前はダイナミックに酷暑で、学校にクーラーをつけろとか、熱中症に注意とか散々言われていたけど、すっかり秋になって、「喉元通れば熱さ忘れる」で、きっとクーラーは設置されないまま、来年も同じように騒ぐのでしょう。
さて、暑いのが苦手で、寒いのは強いわたしとしては、涼しくなると嬉しいもので、着物は着やすくなるし、外に出掛けようって気になります。
先週、奥日光へ行ったら朝方は10度以下ということをホテルのウェイターの兄ちゃんから聞き、確かに秋の奥日光はあれだけ体力を使って山に登ってもほとんど汗は書かないどころか、ちょっと肌寒かったです。
秋をどのようなところで感じるかというのは、きっとひとそれぞれであり、夏の薄物の着物から単衣にしたりする衣替えで感じる古典的な人は今はほとんどいないと思いますが、わたしの場合は秋になると必ず夜中にお腹が痛くなって下痢をします。
なぜなら、夏の感覚で何も被らずに寝ているからで、涼しい夜にいつしかお腹が冷え、睡眠の朦朧の中で目が覚め、トイレにしゃがみ込む。
これは例年のもので、春一番が吹いたとか、そういうものと同じようなものでしょう。
実は先日、夜中に寝ていたら寒かったので、毛布を出してはいたんですよね。
ところがうちにいる猫3匹が早速、その毛布の上に寝てしまっている。
ベッドの上には3匹の猫とわたしという構図なのだけど、猫に遠慮して毛布を被らなかったら下痢をしてしまったというわけ。
夜中に下痢すること以外には、毎日飲んでいるハイボールに使う炭酸水の消費量が減ってくることで秋になったと思う。
今は1リットルのペットボトルなのが、次第に500mlでよくなり、さらに350ml缶で十分になり、日本酒の熱燗を飲むことにもなる。
わたしはハードリカーで好きで、昔はドライマティーニだとか、家でのウォッカを業務用の18リットルで買って、それをオンザロックで飲んでいたりしたのが、今ではハイボールばかり。
ハイボールなんて昔は絶対に飲まなかったのに飲むようになったのは、週刊プレイボーイ元編集長の島地勝彦さんがウイスキーのストレート飲みは禁止で、定番のスパイシーハイボールを飲むようになったから。
ストレート飲みが禁止なのは、開高健などみんなストレートで飲んで食道癌で死んでしまったからであり、わたしもそれでハイボールを飲むようになった。
ハイボールライフが何年にもなり、それなのに先日、どういうわけか赤ワインを飲みたくなってスーパーでチリ産の赤ワインを買って飲んだら、途中で嫌になってしまってやっぱりハイボールを飲んだ。
アルコール度数が高いことには平気で、中国の56度の二鍋頭も好きで飲めるのに、赤ワインでもきつい、というよりアルコール度数が邪魔に思ってやめてしまった。
決してお酒が弱くなったわけではない。弱くなったというよりハイボール習慣でそういう体質になったのかもしれない。
あとはハイボールは基本的に和食でも中国料理でもピザでも何にでも無難に合う、というよりバッティングしないから、何のお酒を合わせようとわざわざ考える手間が省けてとても楽。
お酒のこだわりはまったくなくなってしまったので、一番安いもので、無個性のものがいい。
と、このようにわたしにとっての秋の知らせは夜中に下痢することとハイボールに使う炭酸水が減ってくることです。
皆さんはいかが?