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外へ、外へ、外へ

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結月です。

内向きっていうのが日本人の特徴なのだろうし、だからこそ外交が駄目とかそんなことが言われるのだろうけれど、内に向く職人的な気質が強いのかもしれない。

しかしながら、いいものを作っても外向きになって売らないことにはそのプロダクトの評価もされない。

大事なことは「どこを向く」かであり、自分に向くことも必要であっても、自分以外のところにアピールして、理解してもらって、一緒にやってもらう外向きな姿勢がないと社会は閉塞してしまう。

社会という大きな枠組みでなくても、会社、家族、学校なんてものはブラックホールみたいに内向きの巨大な質量の塊みたいなもので、その内側でしか通じないことばかりが濃縮される。

出版するなら読者のことを考えなければならないし、音楽をやるなら聴いてもらえる人に向けてやらねばならないし、服を作るなら着てくれる人のことを考え、料理屋をするなら食べてもらう人に向けて作らねばならない。

ところが自分たちのことばかり、自分たちの仲間、自分の会社、自分の同僚上司、それらのための行いになりがちなのが日本的であって、それはあまりよろしくない内向きさだとわたしは思う。

至るところで自分のところの論理だけしか考えない行いが見受けられたりして、それって食事に行って、他の人が同席しているのに自分が真っ先にメニュを取って、自分が食べたいものを選んでいる人によう。

リアルな食事の場でも日本ではそういう人が実に多い。

自分がホストだとしても、

「何を召し上がりますか?」

「何にしますか?」

と、尋ねる気遣いがない。

自分が選んで、偉そうに「ハイ」と同席者にメニュを渡すような風景は日本ではよくある。

お客さんへの意識が乏しい。

そういう昭和のオヤジ的身勝手さまではいかなくとも、お客さんへの目線がない行動は知らずにしているものである。

自分たちが楽しいということの主張もそれが仕事であるなら自分たちだけのことしか考えない内向きさで、お客さんからすれば放置された気分になるし、せっかくお金を払ったのにこっちのためにしてくれていなかったのね、とちょっと腹が立つ。

でも、いい企業はこのあたりがしっかりとしている。自分たちのやるべきこととお客さんへの外向き目線が合致している。

外向きの目線だけでもいけない。しっかりと自分を見据える内向きさも大事で、それによって自分を確立するわけだが、そればかりだとやっぱりブラックホールになるから、自分を確立させたら外向きになるのがいいわけである。

「業界的」なんて言われたら、もうおしまい。

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