結月です。
ある案件で商工会議所に電話したら、
「FAX、ありますか?」
と、訊かれてしまった。
「FAX、なんてないですよ」
と、呆れ気味のわたし。
FAXなんて前近代的なものを使っているのは日本だけって話も聞いたことがあるけど、そういえばこの間も自治体が運営しているホールと話をしたら、
「FAXで送ってください」
なんて言われてしまい、仕方がないからコンビニまで行ってFAXしてきた。
FAX用紙なんか作るのだったら、それをそのままExcelで記入できるものにしてメールでいい気がするのだが、FAXなのである。
体質が古いところは驚くことのFAXが現役で、向こうもそれが当たり前だと思っているから恥じらいもなく、
「FAX、ありますか?」
なんて訊いてくる。
さすがにイケてる企業はそんなことないと思うけれど、家電店に行ってもまだFAX機が売っているからすごい。
そもそもFAXはインク代がかかるし、字が掠れて見えにくい。確かに紙でやったほうが早いって事案もあるのはわかるけれど、FAXでやり取りは時間がかかりすぎる。
商工会議所ではFAXがないからその電話で申し込みができたのだが、だったら最初から電話だけでいいじゃん、と思う。
新しいものを取り入れたらずっと楽になるものはたくさんあるのだけれど、慣習を変えたくない人なんかは面倒でも古臭いものをそのまま使うほうが楽だと考える。そういうところで時代は前に進みにくくなるわけで、AIも同じかな。AIだってやたらと毛嫌いする人はいる。
思えば、AIで仕事がなくなるとか、AIで学校の宿題をされてしまうとか、ネガティヴなことばかりが言われるが、それよりもAIによって良くなることがたくさんある。どちらに視点を置くかでその人の人生が決まるような気がする。
それにしてもAIの時代にFAXと言われた衝撃。
メールですら古いって感じだけど、FAXなのだからちょっとすごい。
でも、FAXを当たり前のように要求する側にとってはFAXなんて持ってないわたしのほうが、
「この会社、FAXないの…?」
なんて思われたりして。
FAXなんて古いものを使っていることが異常ってことを説得するのも馬鹿らしいし、
「ごめんなさい、FAXはないんです」
ってことで。