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カレーヌードルの下に白い猫

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結月です。

日清カップヌードルにはいろいろなラインナップが発売されているけれど、わたしはカレー味ばかり。

シーフードを少し食べたこともあったがそれもはるか昔、今でもたまにはシーフードと思うこともあるが、結局カレー味を買ってしまう。

ノーマルのカップヌードルにはまず手を出さないのは、あのエビが嫌だというのがあって、海釣りの餌のようだし、食べておいしいものでもない。シーフードをやめたのもあのエビが気に入らないせいかもしれない。

ともかく、すでに食べたいものがないという食への関心が10%未満のわたしは日々、食べるものを考えるのが面倒で、アイデアがないままカップヌードルのカレーでいいやとそこに行き着くことが多い。というわけで、別に好きで食べているわけでもない。

そんなカップヌードルのカレーをすすっていると、うちの猫が膝の上に乗ってくる。それはターキッシュバンという日本では稀有な猫だが、ネズミほどの大きさの子猫のときにわたしのところへやってきた。もともと拾われたのかどうかもわからない。どういう経緯でそんな珍しい猫が子猫のうちに彷徨ったのか不明であるが、やってきたときは耳ダニがついていた。

ターキッシュバンは長毛で毛が白く、尻尾が黒のやや縞模様、そして頭は帽子を被ったように黒く、お尻の片方に丸い黒い模様がある。

ほぼ全身が白なのであるが、膝の上に来るものだからわたしが覆いかぶさるようにしてカップヌードルをすする。このとき困るのがその白い体にカレーをこぼしてしまわないかということで、白だとカレーのシミが目立ってしまう。

それを考えると膝から下ろすのだが、また膝の上に飛び乗ってくる。まったく困ったものだが、今のところ白い毛並みをカレーで汚すことはない。

この猫はカップヌードルカレー味には興味はないが、もう1匹のキジトラはわたしと違って食への興味が強く、いつぞや食べたあとのカップに頭を突っ込んでその内側を必死に舐めていた。

猫にカレーはNGだと禁断の猫雑誌「ねこのきもち」で読んだことがある。完食してスープも残っちゃいないから舐めているだけだが、その必死さを遮って猫の頭をカップから引き出す。

しかし、カレーが好きな猫というのもおもしろい。

この雌のキジトラはわたしが食事をするときはいつもその目の前にいて、隙を窺ってはパクリとやる。

昨年末、朝マックのソーセージマフィンを食べていたら、ちょっとドリンクを取りに冷蔵庫に行って戻ってみると、そのイングリッシュマフィンの一枚がなくなっていてソーセージパテが剥き出しになっていた。

そのそばにはマフィンをガツガツ食べる猫がいるわけで、わたしはそこから引き剥がし、猫の歯型がついたマフィンをパテの上に戻す。

刺身が柵で安いときには猫の分も買ってくる。そして、大皿に盛ると2匹の猫がテーブルの上にやってきてものすごい勢いで刺身を食べる。その隙間に箸を伸ばしてわたしは刺身の切り身を取るのだが、猫とこうして食を共にするのは至福の時である。

猫嫌いが見ると、身の毛もよだつ光景だろうが、猫溺愛者はこれがハッピー。

そして猫を抱っこしてその頬に激しく頬擦りをし続けるが、これが気持ち良くてやめられない。猫の頬からはフェロモンが出ているせいもあって、まるで中毒である。これをやめないと仕事に取りかかれないというのになかなかやめられない。

また運動不足解消のためのエアロバイクを漕いでいると、必ず猫が飛び乗ってきて、わたしが猫を抱っこしながらペダルを踏んでいる。するももう1匹も飛び乗ってきて2匹も抱えてエアロバイクを漕いでいる。

側から見るときっとアホな姿に違いないが、自分の姿は見ることができない。

ただ、2匹はさすがに重いから、1匹には遠慮してもらう。しかし1匹でも抱っこし続けると腕が痛くなり下に下ろす。すると最初に遠慮してもらった猫がまた飛び乗ってくる。

もし猫がいなければ、どんなに殺伐とした生活になっていたことだろう?

わたしは毎日猫たちに語りかける。

「なあ、ずっと一緒にいてくれよ。ずーっと、ずーっと一緒にいてくれ」

でもそうはいかない。

猫だっていつかは死ぬし、わたしだっていつかは死ぬのだから。

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