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嫌われないと人気は出ない。

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結月でございます。

SNSが浸透してから承認欲求なんて言葉が定着して、くだらない個人の日常の出来事にもいいねって言ってもらえるようなことを求めたりする。

しかし、本物の人気は嫌われてこそ、というか半分くらいの人から嫌われているくらいでないと出てこない。マジでムカつく対象になっていると、残りの半分はマジで支持してくれる人たちだったりするから。

中途半端だとマジで支持してくれる人は現れない。表面的な「いいね」はたくさん獲得できるかもしれないけれど、やはり強烈なキャラがあってはじめて本気で応援してくれる人が出てくるものなのである。

強烈なキャラ、もしくは警戒される行為というのは周囲にハレーションを引き起こす。だから煙たがれる。

煙たがられるから最初は潰されそうになり大変だが、そこを貫くといつしかそれがスタンダードになる。

インターネットにしたってそれが出てきたときはオタクがやるような胡散臭いものであったのに、今はほとんどの人がスマホを持ち、それがないと生活できないほどのスタンダードになっている。

人物だってそうでユーチューバーのヒカルは世間の闇を暴くという企画で祭りの夜店に絡んだり、大金を持ってガッチャを全部出して検証してみたりと荒っぽいことをやっていたが、今はユーチューバーとしての地位を確立して、社会への影響力を持っている。

美輪明宏だって戦後、銀座を紫色の衣装で闊歩したら砂をかけられたりしたらしいが、芸能界の大御所になっている。

事の始めは誰しも不器用なもので、本質が剥き出しになった物質のようで、放射性物質を強烈に出すプルトニウムみたいなものだ。

そんなものが近くにあれば嫌がられるに決まっている。警戒したくなる。ところが本質のエネルギーが強いと次第にそれは洗練されてきて社会が認めるようになる。しかしやっぱり嫌いな人は半分はいる。

特に新しいことを始めようとすると、古い体質なところから煙たがられて嫌がらせをされる。しかし、そう扱われたとすれば、それは成功の兆候だと言える。批判もされないようなものは飛躍しない。

あとは根性だけで、誰がなんと言おうと、既存の勢力から嫌味を言われようと動じない、無視できる、逆に「お前ら、アホか」と言える、そういう根性があればやっていける。

ちょっと他人から言われただけでそれを気にして胃が痛くなるようなメンタルの弱さでは務まらない。

警戒されてナンボ、嫌われてナンボ、批判されてナンボ。そうやって自分のやりたいことを、自分が思い描く新しいスタイルを推し進めていく。

アパホテルの社長が自らの姿を広告にしたのを電車で初めて見たときはギョッとしたが、今やアパホテルは全国展開している。社長のルックスを見ただけで根性が漲っていて、ビビってしまう。ものすごいハレーションである。

芸術もそうで、今や名曲として扱われているクラシックの曲だって、作曲され初公演されたときは大ブーイングで観客が退出したなんてものもたくさんある。斬新なものは最初は受け入れられないものなのだ。

ピカソ、岡本太郎、村上隆などなど、全時代を一瞥で粉砕するような新しさ。もはや暴力的な斬新さ。

伝統は破壊しないと次へ進まない。破壊するから当然嫌われる。

そして、新しいことをやろうとすると警戒される。胡散臭いと思われるからだ。

警戒されると関わってくれないので無視されることも多くなる。しかし、無視されることはチャンスであって、なぜなら相手がビビっている証拠だから。

新しさに同調してくれる人は決して無視しない。同調してくれるから当然ビビることもなく、

「おもろいこと、やっとるやないか」

と賛同してくれる。

しかし、賛同してくれる人は思いのほか少ない。だが、少ないことがいい。賛同者がいきなり多ければ、それは斬新でないということだから。賛同者がいきなり多ければ、それはわかりやすいもので奥行きがないということだから。

新しいことをやろうとしたとき、周囲が警戒したり、無視をしてきたり、嫌味を言ってきたりするならば、それは快感なのである。戦闘的気分になって、より内なるエネルギーが湧き出てくる。

決して嫌われることを探してやるのではない。自分がおもしろいと思ったことをやると嫌われるのがいい。嫌われることは意図していなかったのに嫌われる。プロジェクトの魅力はそこにある。

世の中の多くの人は今の状態を維持したいと思っている。そして同時にそれ以外の人は今の状態に不満足である。

起爆剤はその不満足の中にあり、そこで爆発させられれば世間の常識は変わる。

そうすると異端だと思われていたものがいつしかスタンダードになる。

ところが新しいスタンダードを勝ち取ると、今度は自分が古臭い人間になる。そうなると自分が潰される立場になるから、そうならないように常に斬新さを価値基準にして生きる。それでも自分は歳を取り古くなる。そうなったとき、誰か若い人に譲るだとか、もしくはこれ以上革新は起こせないと悟り、潔く辞めてしまうかである。

自分がいずれ古くなることを理解し、そうなったときは辞めるという覚悟を常にもって他人から警戒されることをやる。

自分を抑制して、他人に合わせて、無難にまとめようとするとエキサイティングなことはできやしない。

嫌われることを歓迎する。警戒されることを快感とする。

最初は辛くても、面倒でも、自分目線で貪欲に進めていくといずれなんとかなってくる。

逆に他人目線を気にするとうまくいかない。

古臭いものを維持するよりも、新しいものを手掛けるほうがいい。

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