結月でございます。
ユーチューバーの界隈だけで話題になっている焼肉店「牛宮城」。やっとオープンできたよう、なんて言いつつ、まるで興味がないわたし。
というのは、わたしは高級牛肉がものすごく苦手で、食べられないから。牛肉は安いものに限る。
とはいえ、そもそも牛肉はあまり食べない。マックのバーガーとかくらいで、ステーキや焼肉も滅多に食べない。家で料理するときも豚肉が基本で、一番好きなのは鶏肉。
なので、牛肉が駄目とまではいかないにせよ、そんなに求めないわたしは、
「わたし、肉、嫌いだから…」
と、ビフテキ会に誘われても断る綾波レイちゃんの気持ち。
とはいえ、高級牛肉は食べたことはあって、確かに食べた一口目は美味しいと思うのだけれど、その後が続かない。要するに脂で気持ち悪くなってくる。
高級な肉は霜降り状態であるから、とんでもなく柔らかいのはいいとしても脂が多すぎ。食事のあとは胃もたれするし、プチ吐き気が収まらないし、実際に夜中に気持ち悪くてリセットしたこともある。
しかし、肉が好きな人は多くて、だからこそYouTubeで話題になるのだろう。好きな人は霜降りをたくさん食べても気持ち悪くならない体質に違いない。
去年、すき焼きが食べたいというリクエストを愛娘から受けた。それは絵本か何かで「すき焼き」を見たらしい。
なのでスーパーに行って肉を買いに行くと、ちょっと霜降りのすき焼き肉が半額になっていて、900円ほどで買えた。
その肉で早速すき焼きにしたが、やっぱり気持ち悪くなってしまって後悔した。安い肉にしておけばよかったと思った。
牛肉を食することはわたしの星回り的にも合ってないことはわかりつつ、安い肉だと気持ち悪くならない。やはり脂が駄目なのだろう。赤身がよろしい。
パリのキャフェでは時々、ステーキをオーダーして食べた。ヨーロッパは霜降りなんかないので安い赤身。とりわけ美味しい肉でもないが、行きつけのキャフェにいることが快感だから気にならない。そんなステーキにマスタードをたっぷりとかけて食べる。
ともかく、牛肉は安いほうがいいと感じる体質で、高級肉となると見るだけで、
「うえ〜」
となる。
先日も宇都宮の東武百貨店の地下食をぶらぶらしていると、肉売り場があって霜降りの肉が陳列されているのを見て、
「うえ〜」
見るだけで霜降りを食べて胃がもたれて吐きそうになる感覚がよみがえる。
思えば、わたしが中国料理が好きなのも中国料理はあまり牛肉を使わないからだろうか。
しかし、いい肉は脂がいいから気持ち悪くならないなんて言われそうだが、わたしが極上品質の牛肉で、
「オエ〜」
と、実際になっているのだから、とにかく駄目なのだ。
やはり一番いいのは鶏肉。
あとはラム肉も好きでフランスではよく食べた。しかしながら、愛娘を連れて那須にある千本松牧場にヤギや羊に餌をやりに行っていて、あんな可愛い羊を食べると思うようになると、積極的に食べたいという気分はなくなった。
千本松牧場はジンギスカンを出しているが、さっきまで羊を可愛がっていたのにそれを食べるのは気が引けてしまってちょっと遠慮したい。
ともかく、牛肉はマックのバーガーくらいでいい。もしくはすき家の牛丼。
しかし、サシで肉を食うというのは気を許した相手でないとできない。それくらい肉を食うというのは野生的なのであって、要するにみっともなくて、そんな姿はそう簡単には見せられない。
「いきなり!ステーキ」が出てきたときは、二人だけ気を許して食べに行った。そしてマックのバーガーをサシで食べたのも美人の愛人と一度きり。
まあまあ馴染みだと一緒に寝るのも平気だけれど、肉を一緒に食べるのはハードルが高い。素っ裸になって一緒にお風呂に入るよりもハードルが高い。
肉を食うのはそれくらいの人とでないと食べられない。そういえば、焼肉はサシで食べに行ったことがない。
気を許すかどうかは肉を一緒に食べられるかどうか。
ゴムが伸びたパンツみたいにいつもユルユルな性格なくせに、そこだけはちょっとこだわってる。