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コンサートが始まる…

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結月でございます。

11月22日(月)のマロオケ・レクイエム公演。そのチケットの先行販売を今週中くらいに受付開始します。

ぴあなどプレイガイドは今のところ7月15日発売開始予定。

先行販売は結美堂マロオケ窓口、つまりわたしのところに直接申し込み分なので、情報発信はこのブログとマロオケFacebookくらいです。

マロオケ窓口専用ダイヤルの番号は先行販売開始に合わせてお知らせします。

一応、まん延防止措置中ということで、ホールが収容人数半数という設定になっているので、半分だけからのチケット販売。

ワクチン接種がこの調子で進めば、11月には希望する全国民にワクチン接種が完了するようなので、おそらくは公演のときに緊急事態宣言やまん延防止措置が出ることは現実的ではなさそう。

とはいえ、とりあえず半数だけの販売から始めて、感染者数の動向を見ながら全席販売を追加で増やしていくようにします。

と、ようやく座席の配分を決めました。

今回はSS席、S席、A席、B席の4種類。

1477席の太田区民ホール・アプリコ 大ホール。

SS席はホール中央、そして2階最前列中央。

半数となるとSS席の数はかなり少ない。50席弱。全席にしても100席ほど。

一応、ぴあにも少し配席したけれど、ほとんど結美堂マロオケ窓口で完売しそうな数。

ワクチン接種の効果がはっきりと感じられるのは9月くらい。でも今もワクチン接種済みの高齢者が増えて、明らかにこの世代は感染が減っている。となると、残暑があるくらいには残り半数の全席販売に移行できるのではという予測。

いずれにせよ、SS席は数が少ないので早めのお申し込みを。

ホールの座席表をコンビニでコピーしてきた。

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ああ、始まってしまった… コンサートが始まる…

この真っ白な座席表をこれから毎日、ひとつずつ埋めていく。真っ白なスタートライン。

毎度ながら真っ白な座席表を見るとビビる。これだけの席を埋めることができるのだろうかという虚脱しそうな不安。

スカスカの客席では集まってくれた演奏者にも申し訳ない。そしてスカスカでは音楽のエネルギーが高まらない。

チケット申し込みの電話やメール、そしてプレイガイドの管理画面で申し込みがあって座席を蛍光ペンで塗りつぶしていく。

おそろしく地道な作業。でも、たった1席でも塗りつぶすと歓喜する、安堵する。そして、たまにキャンセルがあると猛烈に不機嫌になる。

きっとこれは選挙に立候補した政治家と同じ気持ちに違いなく、わたしはコンサート事業を始めてから選挙期間中の政治家の気持ちがわかるようになった。

今回はコロナ禍でのチケット販売。初めての経験。どういう動きになるかよくわからないことも多い。

しかし、収容人数を半数に制限するために座席表に印をつけて歯抜け状態にしていく作業はとても切なかった。美しく咲こうとする花びらをむしり取っていくような気持ちになった。

でも、夏が終わり、涼しさを感じられるようになる頃にはその花びらを元に戻していけるだろう。それまでの辛抱。

とは言っても、最も切ない、いや切ないを通り越してぐったりとうなだれてしまうのは全席販売できてもチケットを買ってもらえず客席が歯抜けだらけになること。

音楽は聴いてくれる人がいてナンボ。

そうなりたくないから、集客が一番の課題であり、音楽を成り立たせることは音楽以外の努力が必要だということ。

演奏者は一流ばかりだから奏でられる演奏そのものは申し分ない。だからこれで客席が埋まらなければわたしの力不足。

そんな気持ちで毎度、真っ白な座席表を見つめている。

ゼロというもの。

ゼロからのスタート。

いやいや、ゼロからじゃない。わたし自身がいるから1からのスタート。

いやいや、1じゃない。もうすでにチケット販売が始まったら教えてほしいと言ってくれている人たちがいる。

そうやって少しずつ申し込みがあり、少しずつ座席表が埋まっていく。このコンサートに来たいと思ってくれる人々のエネルギーが蓄積されていく。

そして、コンサート当日、開場の門が開くと、買ってくれたチケットを手にした愛すべき人々が続々と入場してくれる。

コンサート事業をやっていて喜ばしい瞬間。

顔は知らないけれど、メールでやり取りしたり、電話で声を聞いた人たちと会える瞬間。こんなにもたくさん素敵な人たちがチケットを買って来てくれたという事実をこの目で見ることができる喜び。

それは「感謝」などという安っぽくてありふれた言葉でないエネルギッシュな感慨。

そして、マロオケのサウンドは「期待を裏切らない」ではなく、「期待以上」でもなく、期待というちっぽけな想像の遥か上をいくド級の未体験ゾーンを体感させてくれる。

2016年のサントリーホールでの東京初公演では終演後、感激して涙している人たちがいた。

今回はコロナに苦しめられた世界中の魂に向けてレクイエムをやる。そして最後のアヴェ・ヴェルム・コルプスでは祈りの美しさにきっと涙する人が続出するだろう。

コロナ禍での不要不急だった音楽が、いよいよワクチンによって終焉に向かうそのとき、祈りの歌が胸に染み渡る。その瞬間、音楽があってよかったと不要不急を超えた匿名のときめきが広がるに違いない。

さて、今回の公演はわたしとしては初めての平日開催。平日というハンデを負いながらも満席を目指す。

この日は翌日が祝日であるから、会社勤務の人は22日を有給を取るなどすれば4連休。休みが取れなくても、18時半の開場に合わせて仕事を切り上げ、太田区民ホールに来てほしい。最寄えきは蒲田駅。JR京浜東北線、そして東急が乗り入れていて、とても便もいい。

コロナがあったからこそ、やらなくてはならないこの公演。

まもなくチケット発売開始です。

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