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栃木は若年層のワクチン接種率が低いらしいけど。

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結月でございます。

昨晩、BSの民放でニュースを眺めていたら、若年層にワクチン接種を増やすことの課題なんて話をしていて、その中で栃木県は全国で12〜39歳の年齢層でワクチン接種率がビリケツというお話。

全国平均が20%ちょっとに対して、栃木県は12%ほど。

接種会場がガラガラであることも含めてそんなことを報じていたけれど、栃木県の例だけ出して、全体の若年層があたかもワクチン接種に関心がないかのような報じ方をするのがメディアというもの。

とはいえ、栃木県がワクチン接種で遅れているというのは事実であって、栃木に来て2年半ほどのわたしはそれなりに栃木という土地柄から考えてみる。

まず、現在緊急事態宣言中であるとはいえ、栃木にいると正直なところコロナの脅威はそんなに感じない。おそらく宇都宮の中心などごく一部で、その他のエリアは基本的にド田舎で人口密度が著しく低い。

なので宇都宮以外では感染者が出たと言っても数人とかそんなレベルで、それもクラスターだとすれば1箇所で起きたわけけもあり、そもそも密にならないのが栃木という場所。

しかし、それは栃木県だけでなく、例えば福島だって、秋田だって、要するにそれほど都市規模を有しないところは人口密度が低いから条件的には同じと言える。

となると、原因はまず県民性が考えられる。

栃木の県民性は「ぼーっとしている」がわたしの印象で、尖ってない。地元へのナショナリズムがほとんどない。だから余所者でも付き合いやすいメリットがある反面、ナショナリズムがないから町おこし的な力は弱い。

そうしたところは県政にも出るだろうし、今の県知事もまったく尖ってなくて、自分から進んで政策を打ち出し積極的に進めていくタイプでない。

だから、ワクチンに関する自治体のアナウンスも情報としては弱く、どこでワクチンが接種できるかという情報があまり見受けられない。

あるとすれば各市町村のダサすぎるホームページとか、地元の高齢者しか読まないであろう下野新聞だとか、要するに若年層に対してのメディアがない。

そこに輪をかけてコロナにそれほど緊迫感を抱ける雰囲気もなく、ナショナリズムもないから栃木をコロナから守ろうというムーヴメントも県民には感じられない。

県としては、テレビなどを活用してワクチンをPRしたいと言っているらしいが、そのテレビとはすなわち「とちテレ」であり、とちテレなんてわたし以外は誰も見ていないと言っていいくらい見られていない。そんなテレビでPRしても若年層に届くわけがないのに県としてはテレビでPRなんて間抜けなことを言っている。

県がそんな呑気なくらいなのだから、ワクチン接種への意識が高まるとは考えにくい。やはり「ぼーっとしている」県民性はあるように思う。

感染者は宇都宮に集中していると言っても、宇都宮だって田舎で、中心から車で10分も走れば都市という雰囲気はなくなり、15分もは走れば田園地帯になる。だから宇都宮と言ってものんびりしたところなのである。

ところで大阪は吉村知事がコロナに対してすごくいいリーダーシップを発揮している。

news.yahoo.co.jp

評価が高いとのことで、昨年のイソジン吉村と揶揄されたときとは同一人物でないかのような豹変ぶり。

これは大阪大学の忽那教授が指導につき、吉村知事もそれに従っているせいで、かつてはイソジンに騙されもちゃんとした指南役がいればちゃんと仕事ができるものなのである。

少なくとも栃木県知事にはそういう優れた指南役はいなさそうで、ぼーっとしている。

わたしはそんな栃木のぼーっとした呑気なところ、土地のナショナリズムがないところが気に入っている。だから2年半も住んで大きな不満もなく過ごしている。土地が合わなければ、嫌になってすぐに東京に戻ってしまうような性格なのに栃木には居心地の良さは感じている。

しかし、感染症など有事にはこういう土地柄は弱い。

結局のところワクチン接種が遅いのは土地柄であり、その土地柄が行政を担っていて、その土地柄を形成するのが栃木県民なのであり、どうしようもない気はする。

これは都道部圏魅力度ランキングで最下位であるのもしっかりと連動していて、自分たちの土地をどうしたいだとか、外に向かってPRしていこうという気持ちがそもそもないという感じで、ぼーっとしている。

でも、栃木県が土地のPRに積極的になって、地元ナショナリズムが興って、意識高い系になってしまったら、きっとわたしは居心地が悪くなって栃木を去るだろう。

しかし、そんなことは起こるはずはなく、土地柄がいきなり変わるなんてことはありえないのだから、栃木はずっと栃木のままで、その象徴がとちテレであると思う。

あの感じなのである。とちテレの感じが栃木。

有事の際に土地柄を超えてしっかりと対処できるには、地元出身の知事では駄目で、県外の人でないと土地柄に反した行動はできない。

会社だって創業家だけで回していたらだんだん時代に合わなくなってくる。そうすると外部から招いて体質を変えなければならない。

栃木だって普段はぼーっとしていていいけれど、有事の際はしっかりと動けるような「外様」がいいのである。

結局ずっと地元というのはすなわち「マイルドヤンキー」であるのだから、新しいことなどできやしない。

そう言えば、大阪の吉村知事の指南役の忽那先生だって大阪出身ではない。地元でないからこそ、客観的な立場で力を発揮できる。

そういうことを世間では化学反応と言ったりする。

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