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結果的に世界初なことをやってる。

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結月でございます。

土日の保育園休みから解放される月曜日はいつも麗しく、猫たちと一緒に仕事。

規模の大きい公演となるとやることが当然ながらたくさんあって、どれも重要なことばかりの中、急がないといけないものは急ぐから時間的な優先順位があり、それに応じてこなすしかない。

とりあえず9月までの広告宣伝は一通り手配が終わり、

「さあ事務作業をやらなきゃ!」

と、書類作成のためのWordを立ち上げたりする。すると、

「よく考えたら住所のゴム印がないと全部手書きで大変やないか!?」

という基本に気づき、近所にあるハンコ屋にクルマを走らせ、ゴム印を作ってもらう。

銀座にいたときは当然、ゴム印というか住所のシャチハタはあったけれど、栃木に来てからはそういうものがほとんど必要ない環境になってしまい、とどのつまりは、

「アタシがこんな田舎にいて、なんの仕事があんの?」

と、愛娘のためとは言え、スペック都会人のわたしはゴム印の要らない生活に。

というわけで、郵便物も書類も手書きで済む程度という呆れた仕事ぶりで、やっと公演をやることになりゴム印があったほうがいいノーマルな状況になったというわけ。

そんな田舎が超絶苦手なスペック都会人のわたしは今日、田舎の恐るべしものを見てしまった。それは時折来る回覧板、そもそも回覧板なるものが一戸建てに住んだことなかったわたしには噂に聞く程度のものだったけれど、ナナナナント!そこには、

「カルガモとカラスの駆除のために銃器を使うのでお気をつけください」

とあるじゃないか!!

要は農作物を食い荒らすからカルガモとカラスを駆除するというわけだが、銃器というのが穏やかでない。カラスは迷惑そうなのはわかるが、カルガモくんも田舎ではそんなに悪者扱いされるものだったのか。あんな可愛いカルガモを猟銃でぶっ放すなんて、ちょっとわたしにはできない感覚。

そういえば、新型コロナワクチンを接種しに行ったときのことだった。注射を打ち終わると接種後の注意書きの紙をもらった。するとそこにはお酒を控えてくださいなどと書いてあるのだが、さらに、

「農作業は控えてください」

と書いてあって、スペック都会人はびっくりした。

農作業!? そんなの、アタシの人生にない。農作業をする友達も見たことない。栃木に来て、第1次産業のリアルを知ってビビってしまったのである。

さらに驚いたのは、泥まみれの耕運機が公道を走ることで、こちらに来たときはその風景がシュールリアリスムに見えて、わざわざ、

「うぎょ!耕運機が走ってる!!」

と、声を上げた。

しかし、耕運機は泥を落として走るから道路が泥だらけになって困る。ミシュランのプライマしー4というラグジュアリーなコンフォートタイヤを装着した愛車に泥がつくのを毛嫌いするのがスペック都会人。

とはいえ、田舎のコストの安さはやはり魅力的で、東京に戻りたいかと言えばそうでもなく、こうして栃木にいたってコンサートの業務はできるわけだし、小さな愛娘にも環境はいいからそれほど大きな不満はない。

さて、今日はYouTubeの動画で、またマロオケ公演のお話をした。


www.youtube.com

合唱も独唱もあるモーツァルトのレクイエムを指揮者なしで公演するのって、世界初なんじゃないかという話。

CDを買っても指揮者なしのモツレクなんて見たことがないし、まあ普通は指揮者がいる。

気づけば世界初の試みだった。

これは狙ったわけでない。指揮者がないマロオケでモツレクをやったら世界初だからなんて狙って選曲してなくて、やりたいから選曲した。そして、公演を企画し、準備をしていく中でふと、

「あれ?モツレクで指揮者なしって聞いたことがないよね?」

という事実に気づく。

指揮者はものすごい存在であるから、指揮者がいることによる音楽的な意味は大きい。そして、一方で指揮者がいない室内楽的感覚で自由度を広げるという音楽もある。

だからこれはどっちが優れているという話ではなく、それぞれに意味がある。なので指揮者なしで公演するのは指揮者という存在を蔑ろにしているわけでは決してない。

ただ、曲が複雑になると指揮者がいたほうがやりやすい中、指揮者なしであるマロオケがモツレクをやれるのは演奏者たちの技術力が抜きん出て高いからでもある。

そんな地盤があって公演企画を考えていたら、結果的に世界初であることに気づいたわけ。

世界で初めての音楽はどんなものなのか?

それは世界初だから誰もわからない。演奏者たちだってわからない。誰も見たことがない。

2021年11月22日に演奏が始まってやっとわかる。

最初で最後の一回きりの公演。

ぜひ、11月22日は大田区民ホールまでお越しください。

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