結月でございます。
2021年11月22日(月)のマロオケ・レクイエム公演のホームページができました! メンバー欄がまだちょっと完成していませんが、少しずつ更新していきます。
というわけで、今日は愛すべきメンバーたちのプロフィールや写真を送ってもらったりして、ホームページの作業をしておりました。
と、そんなことをしていたら、プレスリリースの原稿を書く時間がなくなり、明日に持ち越し。
さて、マロオケは国内トップ奏者が集まるわけで、メンバーから送ってもらうプロフィールを眺めていると、それはみんな華々しい。
そんなメンバーたちとモーツァルトの名曲をやれるというのはエキサイティングだし、とにかく楽しみで仕方がないのだけれど、ふと自分を思い直し、
「みんなのプロフィールに比べたら、わたしってウンコだわ」
という事実に気づいた。
わたしにはプロフィールがない。アカデミックな人間でもないし、ずっと無頼派でアウトローだったし、映画学校は中退だし、要するに社会的信用がない。
肩書き的には会社の代表取締役社長とはいえ、これってつまりは自分の会社で、自分で登記しただけの話だから客観的な評価ではない。
客観的評価をされた記憶を遡ると、小学生の頃、割り箸をペンにして墨で絵を描くことがあって、煮干しの絵を描いたら先生に呼び出されて、なんだか知らないけど市の賞をもらった。先生が勝手に応募していたらしい。
とまあ、とにかく人にどうこう言えるものがなく、着物の着付けがうまいと言ってもそもそも着付けなんて大したことじゃない。
う〜ん、やっぱり自分がクソすぎるわ、と思いつつ、マロオケのメンバーたちは小さな頃から才能があり、かつ猛練習をして、さらには海外で修行し、それはそれは大変な思いをしてあれだけの奏者になったのだと、
「みんな、すげーな」
と、改めて再認識。
そんな一流の域まで達した奏者たちが集まり、一つのコンサートをやる。それは素晴らしい演奏になるに決まってる。
マロオケをやっていつも思うのは、音楽的な心配がないどころか、わたし自身も知らないゾーンの演奏が聴けるっていうときめきを楽しめること。それがあるから絶対的な自信を持って、お客さんにアピールすることができる。
さらに今回は4人の独唱と東京オペラシンガーズも加わり、モーツァルトのレクイエムという大曲をやるのだからたまんない。
そもそも、たまんないものをやらないとつまんないから、やる前から興奮するのは当たり前の話で、やっぱりね、中途半端なものより極端にいいものをやんなきゃ、おもしろくないよ。
ところで、チケットを買ってくれた方から時折、
「モツレクって指揮者なしでできるんですか?」
と、訊かれる。
うん、そうだよね。わたしもできるかどうかわかんなかった。でも、マロさんからもメンバーからも、
「できない」
って言われることなく企画は進行したし、東京オペラシンガーズは、
「とりあえず私たちはできますよ」
って言ってくれたし、独唱の4人からも何にも言われてない。
ということは、
「できる」
ってことじゃないの? だって、できないなら「できない」って言われるはずだから。
だから、指揮者のいないマロオケでモツレク、やります。
でもさ、指揮者なしでモーツァルトのレクイエムって、もしかして世界初じゃないかな? モーツァルトがこの曲を書ききれずに死んで、その後、ジュスマイヤーが完成させて楽譜はできたわけだけど、その直後の演奏だってきっと指揮者はいたと思うんだよね。
というわけで、おそらく記録上は指揮者なしのモツレクってないんじゃないかと思いつつ、この公演が世界初かもしれない。
と、指揮者なしでレクイエムができてしまう一流奏者たちが集まるコンサートだけれど、一流は練習しなくてもサッとできるとか勘違いされたら困るから、ちょっとだけバラすと、このレクイエムを成功させるためにリハーサルだけでなく、合唱団、独唱、そしてマロさんたちは事前に集まってみっちりと稽古をするんだぜ。
こういうところをちゃんとやるのが一流のプロたるもので、当日は最高の演奏を聴かせます。
もしかして世界初の指揮者なしのモツレク、そしてどこを切り取っても一流であるこの演奏会、ぜひお越しください。