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躁状態でなきゃいいものはできやしない

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結月でございます。

11月22日のマロオケ・レクイエム公演に向けて、いろいろ準備。公演はちょうどあと半年。

思えば、公演が決まると異常な興奮状態になって、良質な苛立ちが沸き起こってくる。頭はずっと熱いまま24時間。公演以外のことはほとんど興味がなくなり、どうでもいいことを振られたりするとムカッときたり、ちょっと面倒な人間になる。

公演に限らずだけれど、何か企画を立ち上げたり、そしてそれを実行に踏み切るとなるといつもこういう興奮状態になるのだけれど、これは要するに「躁状態」であることを知った。

心療内科ではそれは病気として扱ったりするらしいが、確かに病的なものもあろうが、芸術、ビジネスなどなどいろんなところで躁状態であるからこそ成し遂げられてきたものばかりじゃないか。

絵描きなんて絵を描いているときは見るからに異常な躁状態。わたしが知る音楽家たちも毎日楽器を弾いていて、弾くなと言っても弾いてそうで、休憩時間なのに楽器を弾いていて、頭がおかしいんだろうなと思うくらい楽器を弾いている。

ビジネスだって有名実業家なんて一日中飛び回って仕事をし、毎晩食事会をし、バカンスでゴルフをするにもゴルフに真剣になってバカンスになってるのかわからない。

政治家も選挙となれば、なんの恥じらいもなく選挙カーで手を降り、街頭演説でも恥じらいなく大衆の前でマイクで絶叫する。

きっとこれらはみんな躁状態なのだ。

それくらいエネルギーが高まらなければ大きなことなんてできやしない。だから、医者が躁状態を病気認定することは勝手だけれど、異常な躁状態が社会を導き、社会に芸術を落とし込む。

つまり、躁状態になれることこそ才能なのであり、不甲斐ない自分が嫌になり自分探しをしてしまう人はそういう才能がないだけなのだろう。

才能がないのは当たり前のことで、躁状態になれる人のほうが少ないわけで、それなのに世間では、

「あなたにしかやれないことがある!」

みたいな啓発があるから、才能がないのに錯覚して自分探ししてしまったりする。

じゃあ、そういう才能がない人はどうすればいいか?

そんなもん、知らん。ないものは仕方がない。ないものねだりしたってしょーがない。

わたしは音楽に関しては国内のトップ奏者を間近で見られるわけでよく知っているのだけれど、同時にプロとは言ってもそこまでトップでない層も知っている。

その差は歴然で、トップ奏者はやはり躁状態であってバイオリンばかり弾いているし、音楽の話ばかりしている。音楽への興味の高さが異常であって狂気的。

一方、それほどでもない奏者はその狂気がない。これは見ればすぐにわかる。音を聞かなくても人を見ればわかる。

才能を見出して唾を付けて、企画を練り出すのがプロデューサーだから、見ればわかるというのも審美眼という才能だと自分では思う。

音楽に関しては異常な人たちばかりを集めて、音楽をやる。これは当然楽しい。猛烈に楽しい。

音楽にはいつも躁状態な奏者を公演ではさらに異常な躁状態にする。そうなる公演を目指す。2016年のサントリーホールでの公演はそれが最大限まで高まった奇跡だった。

そして、今回も音楽的な内容は異なりながら、その奇跡的な公演にしたいと思う。

そうなるには音楽に狂気的で、頭のおかしいくらいの躁状態である奏者たちが束になっても敵わないくらいの躁状態にプロデューサーがいること。

しかし、躁状態にはなろうと思ってなるものじゃない。なってしまうものだ。なってしまうと爆発的なエネルギーが込み上がってくる。

それくらいの異常で狂気的なメンタルでないと、公演なんて務まらない。集客は容易でないし、この公演がいかに素晴らしいものであるか、多くの人にわかってもらってチケットを買ってもらうことは大変な作業だから。

普通の買い物なら金を払う前に商品を見て、手にとって、試しに使ってみたりしてその商品の良さをわかってもらえる。

しかし、公演は試聴ができない。商品を提供する前にお金を払ってもらわなければならない。

そこには信用しかない。

前払いでも来てもらう信用。

普通の人が到達しえないような躁状態。異常などの音楽愛。そんな普通でないものだからこそ、お金を払う価値がある。どこにでもあるようなものを聴いたって何もおもしろくないし、金なんか払いたくない。

この公演に来たことを絶対に後悔させない。後悔させないどころか、一生忘れられないほどの感動を胸に打ち込む。

そう思ってやれるのは、自分が異常な躁状態であるからだ。

イマイチな心理状態ではそんなことはできやしない。

「よかったらきてください」

なんてクソみたいなことはわたしは言わない。言ったこともない。よかったらじゃねーだろ。うちは学園祭のライブコンサートじゃない。

「来ないと後悔するよ」

「絶対に後悔させないよ」

「あの世に行っても忘れられないほどの感動を得られるよ」

それくらいの気持ち。

しかし、これは三流品の壺を風水のために売りつける悪徳商法や巨額のお布施を強いる新興宗教とは違う。選挙のときだけ一生懸命に訴えかけて、当選すれば何も仕事しない政治家とも違う。

なぜなら、提供するものがマガイモノでなく、マジのホンモノだから。

お客さんに信用してもらってチケットを買ってもらい、その信用を100倍返しの感動で応える。

躁状態であるからこそできること。

だから、これから半年間、異常な躁状態でいく。

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