結月でございます。
日本はコロナワクチンが出遅れた感はあったけれど、それを挽回するようなスピードでワクチン接種が進み、政府の本気度がよくわかる。
同時に反ワクチンのガセ情報とも闘っていて、河野大臣がテレビに出てワクチンの安全性を話したり、厚生労働省もSNSやHPでガセ情報を信じないよう呼びかけている。
ワクチンが危ないとか、ワクチンを接種すると不妊になるとか、10年後に死ぬとか、まあ根拠のないこと、というか科学的にあり得ないことをネットで垂れ流す困った人たちがいて、これはもはや悪質な活動家なのだろうと思う。
そこに感化されるのは科学的知識のない人や科学的検証ができない層で、これはタロット占いや星占いをガチで信じて多額の金を騙し取られたり、そこまででなくともそういう本を買っちゃって、イカサマな占いを行動原理にしてしまうリテラシーの低い人たちとなる。
こうなると新興宗教と同じで抜け出させるのに苦労する。
そんな面倒な人たちに対して、ワクチンを受けるのは個人の自由とか、個人の考えを尊重するなんていうエセヒューマニズムも普通にあって、いやいやワクチン接種しない自由を尊重したおかげで、感染させるリスクを放置するのって社会という公的なものにとっては迷惑極まりないのであるから、ガセ情報を信じる自由なんて認めるわけにはいかない。
宗教なら自分が信じて自分の金が騙し取られるだけで済んでも、ウイルスはそうじゃない。
接種すればほぼ100％感染を防げるというワクチンが存在している今、社会的善としてワクチンはある。
ワクチンを接種後に死亡したというのもワクチンが原因ではなく、偶発的に人は死んで、それがタイミング的に接種後であったり、ワクチンを打つからいつも飲んでいる薬を飲むのをやめたとか、勝手に自己判断して持病が悪化したなどいろいろ考えられる。
まあしかし反ワクチンの主張は見るに耐えない内容で、どの程度のものかと言えば、
「スーパーで売っているレトルトカレーの中身はウンコだから食べない方がいい」
くらいのもの。
それを信じて、
「マジ！？レトルトカレーってヤバいじゃん！あれ、カレーだと思ってたらウンコだったの！買うのやめよう」
というくらいひどい。
Amazonでもベストセラー１位が悪質な反ワクチン本であって、これをAmazonが削除したらしい。
これは素晴らしい対応で、企業にとってポリシー違反となる内容で、反社会的なものは自分の会社からは売らないという姿勢を示したというわけ。
これを検閲とか、表現の自由を盾にとって主張する変な人たちもいるが、新興宗教のキモい系の本より、生命リスクが伴う内容を好き勝手に公にするのは表現の自由以前に生命権を侵害する。
反ワクチンの本を書けば儲かるいかがわしい医者とか、そういう本で大きな売上を立てたいクソな出版社とかがあるのだけれど、これらは間違いなく社会悪。
そしてマスコミも社会悪な側面が強く、特にコロナ報道はひどかった。あたかもワクチン接種後にワクチンが原因で死亡したかのような見出しにしたり、とにかく不安を煽るだけ煽って、そのガセ情報でどれだけの人が精神的に病んでしまうかを考えることなく、自分たちの視聴率や出版部数のために事実に反した、もしくはどうってことない事実を大問題のように扱ってきた。
ワクチンで言えば、子宮頸がんワクチンのときがひどく、子宮頸がんワクチンは世界でも安全性が認められているものなのにマスコミが騒いで日本では任意接種になり、その結果、毎年3000人ほどが子宮頸がんで死んでいる。
ワクチンで防げるものを妨害する。これは遠因的には殺人につながるわけで、子宮頸がんワクチンでの失敗を繰り返さないためにも政府や厚生労働省はコロナワクチンに必死なのだろう。
とまあ、そんな悪質なガセネタが広がりつつも、日本はワクチン接種がうなぎのぼりで進んでいて、この調子でいけば秋くらいには感染を気にしないでいい日を迎えられそう。
GoToも再開されるだろうし、ワクチン接種が進み、同時にワクチンを固辞する人が併存するとなると、ホテルや旅館はワクチン接種した人だけが宿泊できるとか、もしくはワクチン接種証明書の提示で宿泊費が安くなるといったサービスを開始するのではないか。
あと飲食店もワクチンパスを見せないと店に入れないとか、もちろんそれくらいをするのはある程度のステイタスの店で、大衆的な居酒屋は無理だろうが、居酒屋でもワクチン接種した人は生ビール1杯無料などのサービスはするだろう。
ワクチンをちゃんと2回打てばコロナに感染することはほぼないのだから、つまりそれは感染させる人でない証でもあるから、そういう安全な人だけを受け入れようと思うのは宿泊施設や飲食店では普通に考える。
万一、ワクチンを接種していない反ワクチンの集団を受け入れてクラスターでも発生したら、とても面倒であるから、我が身を守るためにはワクチンパスによる受け入れ是非は出てくる。
海外に旅行に行くのも当然、ワクチンパスがないと入国できないようになるのと同じで、ワクチンも打たないような困った奴を自国に入れてウイルスを持ち込まれたくないと思うのは当然。
オリンピックに限らず、日本だって海外からワクチンを接種していない外国人が成田空港に押しよせたら嫌でしょう？ この理屈は日本国内でも同じだから、宿泊施設や飲食店などなど、不特定多数が利用するサービスに携わるところは特にワクチン接種者だけを受け入れたい。
こうなってくると、ワクチン接種者に対してのサービスはいろんな形で出てくるように思う。
今までワクチンがなかったから、仕方なしにパーテーションを設けたり、マスク着用を促したりと面倒なことを強いられていた。しかし、ワクチン接種した人だけを受け入れればそうした面倒はなく、しかも安心であるのだからサービスとしては十分に成り立つし魅力的。
コンサートにしても、今はガイドラインで来客者は一律でマスク着用をさせるようにとある。しかし、今後、ワクチンパスが発行されると、それがあればマスクなしでどうぞとなるかもしれない。
宝塚やジャニーズのようなチケット争奪が凄まじいような公演だとワクチン接種者だけ申し込みが可能となるやり方はもなくはない。
ワクチンを受けようとしない人への差別がダメ、みたいな社会的善の観点がゼロな安っぽい個人主義を尊重するような段階だから、まだそこまではできないとはいえ、今後、ワクチンによる感染者数の激減が目に見えてくるとそういう個人主義も尊重されなくなってくるのではないか。
それでもワクチンを打たない人、つまりガセ情報を信じちゃってる人は放置するしかない。
これからはワクチンを打たない人は勝手にどうぞ感染して、もしかして重症化して、もしかして死んでも社会は知らないよってなる。なぜなら、効果が抜群で、しかも安全性もバッチリなワクチンがあるのに自分の意思で打たないのだから、そんなわからず屋に社会は付き合ってられない。
ともかく、コロナ騒ぎが始まってから失われた経済を立て直さないといけない。他の国はワクチン接種で経済が戻りつつある中、日本だけ出遅れると日本で生活がしにくくなる。
ワクチンの登場で完全にフェーズが変わったから、アフターコロナの考えで生きていかないとやっていけないよ。
開催が決まったオリンピックがどうとかっていう騒ぎ方もマスコミならではで、彼らは煽るネタがもうすぐなくなることに寂しさを感じていて、最後の悪あがきでオリンピック批判を話題にしている。
そこそも彼らはオリンピックのスポンサーだし、オリンピックの中継で金儲けするのだから、そういう人たちの煽りなんかに反応しちゃいけない。
もうやると決まってしまったものは動かないのだからお天気と一緒でそういうものとして次のフェーズを見据えるしかない。そして、そうした方がはるかに楽しく、はるかに有益に過ごせるよ。
文句垂れてるっていうのは創造的じゃないから、進歩しないしね。
コロナが始まって1年半。長かったと言えば長かったし、短かったと言えば短かった気もするよ。
