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ブルックナーはやっぱり笑えてしまう。

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結月でございます。

東京からクルマで帰るとき、ブルックナーの交響曲をカーオーディオで聴く。それはわたしがブルックナーが大嫌いだからで、受け付けないがために聴く回数が少ないから新鮮味があるから。

ベートーヴェンなんかになると、もうわざわざ聴く気もなくなって旋律も頭の中に入っているし反復でしかなくなってる。もちろんオーケストラや指揮者が変わればまた違ったものなのはわかってるけど、でもね、もうね、いいやって気分。

その点、ブルックナーはちょっと聴いたらすぐに嫌になって消してしまっていたから頭の中にはまだ入ってない。

ブルックナーはマジクソつまんねーと思っているけど、音楽史に残る偉大な作曲家だし、これは理解すべきを思って聴いてみる。でも毎度、

「おいおい、ブルックナーよ。お前、ここぞというときに金管楽器でブワァーっていうの、やめろよ!」

と思う。

もうお約束って感じで、ブルックナーは金管楽器のブワァーをやる。それがもうアホすぎて、やっぱり嫌になっちゃう。

退屈な男の思い出話を聞くよう。そんな音楽。そして大げさ。

わたしはそういうのを否定的に捉えてしまうのだけど、ブルックナーが大好きっていう人お数多くいるので、わたしが嫌いだと思うところが好きっていう人がいるわけね。

で、ブルックナーが好きというのは男が多い。そりゃそうだ。あんな退屈で、大げさなもの、女からしたらハンドバッグつかんで席を立ちたくなる。

まあ、ブルックナーって女人禁制のホモソーシャル的な同好会に愛されるって気がする。

結局は趣味なのよね。

しかし、あの金管楽器のブワァーってやつ、マジで笑えるんだけど、あんなの演奏しろって言われたら笑いが止まんなくて演奏不能だよ。

なんて言うと、

「お前はブルックナーのすごさをわかってない!」

と、ブルックナー同好会(推測)のおっさんから怒られそうだけど、

「はい。わかりません。わからないから笑えるんです」

と、わたし。

ところで以前、伊勢丹メンズ館でトイレに行ったときのこと。トイレは階段の踊り場にある。すると一人のおっさんがメンズ館で買ったばかりであろうゴルフクラブを持って、踊り場で素振りしていた。わたしはそのアホさに笑いが止まんなくなって、トイレから戻ったら連れの女にそのことを話したら大爆笑で一緒に大笑い。あまりにおもしろかったのでそこにいたメンズにも話したら、難解なジョークを投げかけられたように真顔で聞かれてしまって、

「うん、やっぱり男の感性じゃ、わからないよね、素振りのアホさ」

と思った。

だからブルックナーのアホさはわたしからすると百貨店の踊り場で買ったばかりのゴルフクラブを素振りしちゃうものに似ていて笑えるんだけど、そのアホさはブルックナー同好会(推測)のおっさんには理解できなくて、

「お前はブルックナーのすごさをわかってない!」

となるんだろうなぁ。

というわけで、ブルックナーを理解しようとクルマのカーオーディオで何度も聴きつつ、感情移入することはなく、ほとんど笑いのネタになっているという有様。だって、ここぞというときに必ず金管楽器でブワァーだよ! そりゃ、笑うよ。

と、そんなお約束がありすぎて、ブルックナーの交響曲はどれも同じに聞こえて、どれが何番かまったく把握できないわたし。

多分、ああいうのは男のパンツに似ていて、つまり男のパンツの柄ってどれも似たようなものだよね。

それに引き換え、モーツァルトって女の下着みたいにカラフルで、可愛くて、美しくて、バリエーションが豊富でエレガント。

というわけで、やっぱりモーツァルト。

 

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