結月です。
紅葉のシーズンだからって、この間も紅葉のために大渋滞するっていう奥日光へ山に登りに行った。
確かに木々は紅葉していたのだけれど、素人山登りは自分の足許ばかり見ているものだし、息が上がってゼーゼーハァーハァーの有様で、木々を見上げる余裕もなく、あまり紅葉は関係ない。
そんな奥日光は紅葉を見ようとたくさんの人が訪れる。
いやいや、それは奥日光だけの話ではなく、日本全国の紅葉スポットは観光客で賑わう。
3歳の愛娘と手を繋いで目の前にある小さな公園の前を通り過ぎた。
「あ〜臭っ!」
と、見上げたそれはイチョウの木であり、地面にはたくさんの銀杏が落ちていた。
毎日、クルマで通っていて、マンションから数十メートルも離れていないその木はすっかり葉の色を変えていたのである。
ああ、これって幸せの青い鳥。わたしと3歳児はチルチルミチル。
わざわざ遠いところまで出かけて、大渋滞に巻き込まれて、紅葉スポットは人だらけで、金と時間をかけて何しに行ったんだろう?なんて思う小さな旅があったとして、身近なところに立派な紅葉があるなんて、人間は目の前にある幸せには気づかないものなのだなぁ、なんてね。
いやいや、そんなこと言うなよ。人間は薄々それをわかっていても、日常から脱したいものなんだから。
遠くへ行くプロセスを味わいたいのよ。目の前にあるものはそのプロセスがないからつまらないのよ。
そして見慣れていない場所に行きたいのよ。だから遠くへ行きたいのよ。
なんていう気持ち、マイルドヤンキーにはわからないか。
「やっぱ地元ッス」
って、地元をこよなく愛する猫のような人たち。行動範囲は校区。土着LOVE!
と、そんな気持ちもわからなくはないけどさ。
でも、中学校の同級生同士で結婚するとか、ちょっと趣味悪いと思う。
いや、それってもしかしてすげえ快感なのかもしれない。思春期を共に過ごした同級生と結婚して暮らすなんて、近親交配のエロスってわけ?
ああ、つまらんこと、考えてもーた。でも、他人事としてはちょっとおもしろいかもしれないって今、この瞬間に思った。
だって、お互いが未熟な肉体だった頃の姿を知っていて、その成長過程による肉体的変化を見ながら結婚してLOVEするってエロすぎる。
はっ!もうやめとこう。この調子で行くと、Googleからお叱りのメールが来てしまう。
「清く、正しく、美しく!」
う〜ん、でも清くと美しくはわかるけど、正しく!っていうのはわからんね。何が正しいかっていうのは難しいのよね。
去年正しいと思っていたことが、今は正しいと思ってないことがあったりしましたよ。