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雪の奥日光へ

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結月でございます。

今日から始まってしまった保育園の冬休み。4歳の愛娘は年が明けると5歳になるので、ちょうどこの冬休みがラスト4歳なのである。

さて、愛車をスタッドレスタイヤ仕様にしたわたしは愛娘を連れて悲願だった雪の奥日光へ行ってきた。

奥日光へ行くには名物ヘアピンカーブの「いろは坂」を登らなければならないが、除雪はきっちりとされているので大丈夫だという話を行きつけのホテルで聞いていた。実際に行ってみるとその通りで、車線の半分は雪が固まってはいたものの、左車線は乾いているかもしくは濡れた路面。

とは言え、夜間や早朝はこれが凍結するので車での走行は避けたほうがよろしい。

と、午前10時に出発してみると、奥日光は雪が見事であったとはいえ、クルマで行くにはどうってことはない。

しかし、スタッドレスタイヤというものを初めて装着したわたしは、本当に雪道が走れることに、

「よくできてるもんだな…」

と、ミシュランX-iCE SNOW に感心する。

年越しを奥日光で過ごそうと思ったが、満室とのことで諦めた。今日、訊いてみるとコロナもあってか客室を制限しているらしい。そこまでしなくてもよさそうなものだが、まだ世の中は世知辛い。

とはいえ、4歳児と二人でここに泊まってもあまりやることがないから時間が潰せない。雪遊びだって何時間もやれるものでなし、現実的には日帰りで十分なのである。

なのでランチだけをホテルで済ませ、雪遊びをする。

レストランのマネージャーが愛娘のためにソリを貸してくれた。これは助かる。なるほど、こういうものがあればいいのかと上方出身で雪に疎いわたしは今更ながらに知る。

奥日光の雪はパウダースノーで大変雪質がいいと聞いていた。実際に雪を歩いてみると、確かにパウダー状で驚くほどサラサラ。わたしはもっとベッチャリとした雪しか知らない。

パウダースノーはスキーをやるには最高らしい。スキーはやらないが確かにこれだとよく滑るだろうとわかる。

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ホテルの裏でソリ滑り。ルロイ・アンダーソンの軽快なメロディが頭を流れる。しかし、そこはわたしたちしかおらず、静寂である。

緩やかな丘からソリで滑る4歳児。しかし当然ながら、ソリは滑り終えるとまた上まで登ってこなければならず、運動不足で体力レベル「クソ」なわたしはたちまちヘロヘロである。

こんなのでよく結美堂山ガール部なんてやっているものだ。冬山なんて登れやしない。

だが、来る途中は男体山を中心とした日光連山が雪模様でその風景は壮観だった。その東側は那須であり、さらに向こうは福島方面であろうか雪山が連なっており、冬の透き通った空気でそれらがパノラマになり突き抜けている。

そして、日光方面に入ると、わたしの一番の憧れ「女峰山」が雪によってその鋭い岩の細やかなエッジをコントラストで際立たせていて美しい。女峰山は美的な山なのである。

冬山の女峰山を登る達人もいるが、わたしのような体力レベル「クズ」は夏の女峰山でさえ登りきれるわけはなく、登るのであれば取り憑かれたような本気モードにスイッチが入らなければならない。

そのモードになれば何事にでも成し遂げられそうなほどに集中力が高まり、過酷なトレーニングも始めてしまえるのだが、これは憑依の力だから選んでできるものでない。

さて、雪というのは素手で触るとたちまち凍えるほど冷たくて、スキー用の手袋を買っておいてよかった。

4歳児のものは宇都宮のショッピングモールにあるSPORTS DEPOでウェアを揃え、わたしは小山にあるSPORTS DEPOで手袋を買った。

氷点下であったが、この装備で寒さは感じることはなく、むしろソリ滑りの往復で体は暖かくなった。

雪の奥日光をスタッドレスタイヤでどれくらい走れるかはわかったので来やすくなった。ドカ雪が残った場所に入るとスタックしてしまいそうだが、舗装された道は除雪されているのでさほど心配はない。

あとは湯の湖が凍り、その上に雪が積もり、風に吹かれてパウダースノーが吹き上げられるのを見てみたい。それから凍った華厳滝。

これらはタイミングが合わないと見られるものでないが、この冬、何度か行けば遭遇できるであろうか。

今日は午後3時くらいに奥日光からいろは坂を下って行った。すると黄昏でもない、淡いオレンジに満たない不思議な陽の光である。まるで死後の世界でも人間界に近いとされる幽界のような神秘的な光で包まれる。

奥日光では何度もこの光に包まれた。奥日光の霊的な光で、この場所が「日光」と言われるのも実に霊的なネーミングである。それは日光山縁起の世界とも言っていい。

奥日光はあまりにも霊的で、だからこそ何度も訪れたくなり、何度も訪れている。

一冬をずっと奥日光で過ごすというのがわたしの将来の希望なのである。

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